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MotoGP/WSBK/Rebel250/台湾/音楽。Tech3チームマネージャーのニコラス・ゴヨン様を爆推しする。

MotoGP2024 Tech3 チームプレゼンテーション まとめメモ

・Tech3公式サイト上のコメ

https://motogp.tech3racing.fr/index.php/newsgp2023/annonce-2024/new-look-gasgas-motogp-gets-red-bull-power-for-2024-charge

 

ニコ「2023年は多くの変化がありました。新たなスプリントのフォーマットがあり、チームの構成が新しくなりましたが、これは我々が来るシーズンに向けて準備ができているということです。アウグストはルーキーシーズンに強力でした。もちろん我々全員が、2024年の彼の更なる活躍を期待しています。彼はとても落ち着いています!彼はいつも、トラック上で何が起きているかについて少し考える時間を持ってから、技術とフィーリングについて説明をします。これはチームがバイクのセットアップを開発するのに大変重要なことです。

ペドロは素晴らしい才能がありますが、私からファン達へのメッセージは「辛抱強く待って下さい」です。つまり、ルーキーがパフォーマンスを出すことはそんなに簡単なことではないのです。現在はライドハイトデバイスなどの多くの電気系によって複雑になっています。週末のフォーマットも複雑化されていて、学んでいくべきことがあります。彼に時間を与えて下さい。私にとって、2024年のレッドブルGASGAS Tech3のラインナップは、ファンに近付くことでしょう。両ライダーは若く、MotoGPを見るすべての人々と繋がって、興奮させることこそが、GASGASのメインターゲットであると我々は考えています」

 

→このTech3公式に載っているのは下記のプレス向けインタビューの抜粋になっているので、実は下記を見れば完全に網羅ができるようになっている。

 

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・GASGAS画像庫にプレス向けの画像と、インタビュー映像とその書き出しがある(助かります)ニコ動画(のスクリプト)だけ訳した。

https://media.gasgas.com/assetbank-gasgas/action/browseItems?categoryId=3498&categoryTypeId=2&cachedCriteria=1

ーニコ、クリスマスのプレゼントに何を手に入れたんですか?

ニコ「バイクを入手しました。GASGASのSM70です」

ーとてもいいですね!

ニコ「ええ、クリスマスツリーの下に配置するのが難しかったですが。でもできましたよ」(笑顔)

 

ー2023年はあなたがチームマネージャーになった初年度となりました。仕事で驚いたりしたことはなんでしたか?

ニコ「2023年はチームマネージャーとして初めての年で、主に人事面において、はっきり驚きがありましたね。私は技術的なバックグラウンド出身で、クルーチーフやデータエンジニアとして働いてきました。それで人事面について対処したことが本当になかったんです。人を管理することは私が新しく対処する主な仕事でしたが、その一方で、ドルナによるショーや、いくつかのイベントや活動にも参加するようになりました。そこで(このスポーツについて)人々がどれだけ情熱を注いでいるのかを、初めて実感することになりました。私はいつもボックスの中にこもって仕事をしていたので、ガレージの外で働くようになってから、人々が本当にMotoGPが好きなのだと実感しました。チームマネージャーとしては、決断を下さなくてはいけないこともあります。フィリップアイランドのことを思い出しますね。天気の都合、スケジュールを変える必要がありました。悪天候が迫っていて、スケジュール変更を見越さなくてはいけませんでした。というわけでこれらのことが私にとって新しいことでしたね。あと週末のフォーマットが変わったことも思い出します。いくつかのチームは最初のプラクティスの免除を希望していて、それには全チームの同意が必要でした。こういうことの意思決定は、私が今までにやった経験がないことでした」

 

ー2023年はチームにとって変化と過渡のシーズンでした。2024年はあなたやクルーにとって、もう少しスムーズでやりやすくなるでしょうか?

ニコ「正しいです、2023年は多くの変化がありました。特にこの新しいフォーマットになったことで、管理がそんなに簡単なものではありませんでしたからね、チームマネージャーとしては。この新シーズンには、チーム構成を変更して再構成する必要がありますが、次シーズンのためにすでに準備ができていることの一つです。2023年は多くの転倒が見られました、何人ものライダー達が負傷して、その状況に対処する必要がありました。残念ながら我々のライダーのポル・エスパルガロが最初のレースで負傷し、将来について決断をする必要がありました。そして我々は、代役ライダーを持つことがどれだけ重要であるかを実感しました。ポルは2024年にこの役割を担います。これが来シーズン、構成全体を、更に用意の整ったものにすると我々は考えています」

ーライダーについてもう少し話しましょう。アウグストは競争力について勉強して成長する、堅実な1年をすごしました。彼のチームとの2年目に、何を期待しますか?

ニコ「アウグストは昨年ルーキーシーズンでしたが強力でした。もちろん2024年は、彼にはもっと向上することを期待しています。ル・マンでは表彰台に近付いていましたので、明白に、表彰台獲得は目標の一つです。ルーキーについて統計を取って、2年目に何を期待するか分析しました。何人かのライダー、例えばベッツェッキ、ディジャナントニオ、ラウル・フェルナンデス、マリーニなど…この全ライダー達のポイントは200パーセントの伸びを見せていました。アウグストは71ポイントを獲得し、17位でシーズンを終えました。我々のパフォーマンスが平均的に向上できれば、彼が200ポイント近く獲得することを期待できて、そうなったら6位くらいになれるでしょうね」

ーアウグストのライダーとしての強みはなんでしょうか?

ニコ「アウグストは特徴的なライダーです。正直言って、彼はとても落ち着いていますね、私が見たライダーの中で最も落ち着いている人の一人ですよ!だから彼はいつもトラック上で何が起きているかを考えるのに少し時間をかけてから、そのフィーリングと技術的な説明をします。これはチームがバイクのセットアップを開発するのに非常に重要なことです」

ー2024年はまたチームに加入するルーキーがいます、みんなが知っているとおりペドロ・アコスタです。彼の才能を考慮して、ファンに対するメッセージをお願いします。また、あなたは彼にどのように対応しますか?

(映像では、おもむろに尻ポケからスマホを取り出して内容を確認してまたスマホを戻すニコ)

ニコ「そうですね、ペドロはここ3年間、非常に強力なパフォーマンスを見せてきました。彼はMoto3とMoto2の世界チャンピオンですから、確実に素晴らしい才能があります。私からファンへのメッセージは、「辛抱強く待って下さい」です。みんな未だ2013年のマインドでいますよね、マルケスが登場して即座に世界チャンピオンになった時の。でもこれは10年前のことで、時代は変わったんですよ。バイクはもっと複雑化していますし、週末のフォーマットも違ったものになっています。私の意見では、そういうパフォーマンスの再現は彼に期待できないと思います。我々は辛抱強く待ち、彼に成長する時間を与える必要があります。昨年、私はルーキーのパフォーマンスをチェックしたのですが、みんなトップ10付近は取っていましたので、これは達成するのにいい目標になります。というわけで、ペドロにはバイクを学ぶ時間を与えましょう、今のバイクはライドハイトデバイスや多くの電制があって複雑なんです。週末のフォーマットも複雑化して、学びづらくなっています。彼に時間を与えて、トップ10あたりの順位を狙えるようなパフォーマンスができるようになることを祈りましょう」

 

ー2023年、GASGASブランド化について、人々はどのように反応していたと思いますか?そして今年はアウグストとペドロと共に、ブランドとのコネクションがより強くなると思いますか?

ニコ「2023年、GASGASはパドックでの新しいブランドでした。人々がブランドについてよく理解していることを知って私は驚きました。パドックの関係者やファンと会話して、みんなGASGASブランドについて聞いたことがあると言うので、彼らにとっては完全に新しいというわけではないのですが、ロードレースでGASGASを見るということには驚いていました。これが私には意外でした。私の意見としては、2024年のラインナップは、更にいっそうファンに近付いたものになると思います。両ライダーはより若くて、若い人々にアピールすることがGASGASのメインターゲットです。私の意見としては、このラインナップはファンにとってより良いものになるでしょう」

MotoGPはなぜ世界一のスポーツなのでしょうか。

ニコ「私にとって、MotoGPは人々の心に響く世界一のスポーツです。ファンがパドックを体験する時、いわゆる「wow-effect(訳注:驚くような体験)」を経験します。人々がグランドスタンドからレースを見る時や、パドックにいる時、彼らはただ「すごい!信じられないようなスポーツだ!」と驚嘆していますね」

 

ニコ「我々は未来に向かって加速することを楽しみにしています」

 

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・チームプレゼンテーション生中継。

MotoGP公式司会者と、ライダー2人とニコが順番にテレカンする形だった。

 

MotoGP公式で見れる

https://www.motogp.com/en/videos/2024/01/29/red-bull-gasgas-tech3-2024-team-presentation/488682?_ga=2.18577787.311151064.1707314136-1510087978.1594954443

 

同じものがようつべでも見れる(無料垢は再生開始時にCMが入ったりするんでMotoGP公式の方がベターかなー)

https://www.youtube.com/live/EUSFQPd5gvA?si=PKVWQHabn-P20Qob

 

ニコインタビューのうち、GASGASの前撮り映像のインタビューとの差分だけ抜粋した↓

 

ーセパンのシェイクダウンテストに向かう前に、昨年末に話を戻すと、ブラッドとジャック・ミラーが両者が使っていたカーボンシャーシを、あなた方GASGASTech3チームは持っていませんでした。セパンではつかいますか?あと、ポル・エスパルガロシェイクダウンに参加し、今年チームにとって重要なパートを担うことが知られていますが、来週のテストでの彼の役割について教えてください。

 

ニコ「ええ、昨年我々にカーボンシャーシが提供されるのかないのか、少し話しがありましたが、えー…私が今言えることとしては…はい…挑戦してみます。今すぐ物品がウチに届いて、それを使って別途テストをシーズン前10日で完遂できるとは思えませんが。しかし確実に供給されます。KTMチームと同じレベルのものを使えます。これは重要なキーの一つでした。全ての物品が同じレベルであることを、我々は非常に嬉しく思います。ポルはテストに参加し、シェイクダウンの間はバイクをテストします。もちろん昨年、彼は我々のチームにいたので、コメントや彼の得たフィーリングを共有しました。我々には2人のテストライダーとペドロがいるので、ライダー3人が一緒にトラックに出ます。すでにデータの解析は済んでいるので、ライダー達は3日間のテストの間、話し合っていくでしょう」

 

→ ニコの「バイバイっ!」が見れる(ほっこり)

テストは木曜からだったけど、月曜夕方にはもうセパンにいたニコとアコスタ。この2人は同じ部屋で同じノーパソを交代に使って通話に参加していた様子。身長185センチくらいあるニコの背後には完全に隠れる椅子が、アコスタの背では隠れないので、アコスタはけっこう小柄そうだなと思う。完全に隠れている。

なおアウグストは2年目なのでシェイクダウンテスト(公式テストと別カウントらしい、へー)には参加しない。そのためニコもシェイクダウンテスト参加ライダーを3人(アコスタ、ポル、ペドロサ)とカウントしている。

いつもパドックで帯同しているアウグストのパッパとは対照的に、姿があまり見られないマッマはヨガの先生なのだと話題に出ている。へー。

 

 

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◆ニコヲタの個人の感想

ニコは2023年にチームマネージャーに就任したけど、当時のチームプレゼンテーション(発表会がスペインで開催されていた)は代表のポンシャラルさんを伴っていた。しかし今年は生中継プレゼンテーションでも、GASGAS公式の画像置き場の映像も、ニコのみで、ポンシャラルさんは未出演。Tech3のMotoGPチームが完全にニコの配下になったという感じがビンビンにする。(Moto3とMotoEはまだ不明だが現時点までの公式記事ではポンシャラルさんがコメを出している)

最推しが出世していく様子をリアタイで見ることができて幸せです……。本当に「えらいひと」感が出てて……「ワイの推し尊いィィーー!ナイスバデェー!!神ファンサァー!!ピャァア!!」みたいなノリで言いづらくなってきたな…ww

……まあ言ってんだけど…。

 

なおTech3公式にのみ、ポンシャラルさんのコメもあり、そちらは「またレッドブルがスポンサーについてくれて嬉しい」的なことが書かれている。役割分担が感じられる。ニコは実務、ポンシャラルさんは外交か。

 

ニコの前撮り映像のコメ内容について。面白かった。ニコさ〜〜〜もうしゃべればしゃべるほど好き!!中身がいいからだ!外見だけでなく内面も魅力に溢れている!まじ推せる!!

「いつまでもマルケスがルーキーチャンピオンになった時代のマインドでいられましても」みたいなくだり好き。ライダーを守ってる…さすが理想の上司像ランキング4年連続ナンバーワン(私の中で)。

あとちゃんとポルに触れてるところ、誠実で好き。ニコはポルの存在にもしっかり期待しているように感じられた。やっぱ配慮ある〜。

 

いつになくニコが「ファン」について多く言及している。看過しがたいレベルでアコスタのファンが多く、とてもとても注目されているからだろう。

プラスして、やはり本人が言っている通り、技術職でボックスの奥にこもってひたすら仕事をしていた時代と違い、イベントで監督としてファンの前に姿を見せるようになった1年を通して、ファンに対する感慨が色々あったのだろう。(ドルナのイベント、って言ってるから、やっぱMotoGPプレミアムのお高ァァいイベントのTech3担当回に参加するとニコに会えるっぽいな……いいな……でも値段がカブ2台分とかだからさ…さすがにねえ……)

 

……今回のコメントを読んで、現場でニコに会った時に何度か「観客はどうだった?」とか「楽しかった?」と尋ねてきた理由を推察した。観客がMotoGPの現場を楽しんでいる一例を、ニコは具体的に知りたかったのかもしれない。……うーーん茂木で「去年より人が減った」なんて言ったのは不正解だった…「ファミリーが多いっす」とか、「YouTuberみたいな若い人いましたわ」とか、ポジティブで具体的なことを言うのが正解だったな…。今年はもうちょっと面白いことを報告できるように現場で観察してみるか……。

 

まあとにかく、推しが今年も素敵すぎてほんと幸せ!!!!!(絶叫)

 

超どうでもいいんだけど、今期のプリキュア、ニコさまが統治するニコガーデンに住むニコアニマルとかいうのが物語のキーになってるらしくて、響きだけで笑えそうなんで、飽きるまでは見ようと思う。