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ニコラス・ゴヨン 2014年(クルーチーフ初年度/ポル担当1年目)インタビュー by ポーランドメディア

2014年。ニコさんのクルーチーフ就任初年度=ポルのルーキーイヤーのインタビュー。

これ元の言語がポーランド!?ポーランド語って初めて見た未知の言語。当然読めないので、いつも通り機械翻訳で英語に変換したやつを読んでいる。

いやあ7年前のポーランド語のインタビューを日本人でも読めるとか、本当にすばらしいことだ。インターネットってすごい、機械翻訳ってすごい、情報化社会万歳。あと撮り下ろし写真あるの、ポーランドのメディア偉い!頑張った!!

 

https://motormania.com.pl/sport/motogp/nicolas-goyon-szef-mechanikow-pola-espargaro-o-pracy-w-motogp-wywiad/

 

ニコラス・ゴヨンは2003年にFrench Institute of Advanced Mechanicsを卒業して以来Tech3チームのメンバーとなり、2013年まではデータエンジニア(ストラテジーエンジニア)だった。

その若さにも関わらず、既に多数のライダーを担当してきた、マルコ・メランドリアレックス・バロスルーベン・チャウス、ジェームス・トスランド、ベン・スピース、最後はカル・クラッチロー。

クラッチローがドゥカティワークスに移籍するに当たり、イタリア人クルーチーフのダニエレ・ロマニョーリを連れていくことになると、エルベ・ポンシャラルはMotoGPデビューをするポル・エスパルガロのクルーチーフとしてゴヨンを昇進させることを決断した。

そのため彼ら2人とも新しい役割を早急に理解する必要があったが、この22歳のグラノーリェス人の結果を見るに、彼らはかなりうまくやってきただろう。18ラウンド中の7ラウンドが終わった時点でポルはチャンピオンシップ6位、これは兄のアレイシよりも上で、さらには、チームメイトであり経験値のより高いブラッドリー・スミスより遥かに上だ。

アグレッシブなライディングで有名なポルはヤマハに入ったが、M1はジェントルでスムーズなハンドリングが必要なマシンだ。

リアタイヤを滑らせてアグレッシブにコーナーに入ろうとした時には、グラベルに突っ込んで終わってしまうことも何度かはあったが、ル・マンでは表彰台まで紙一重4位であった。

ルーキーライダーと新米クルーチーフの協力という厳しい状況において、バックヤードはどのような状態なのか。バルセロナラウンドにおいてゴヨンに質問をしてみた。

 

ーニコラス、あなたは何年もデータの分析をしてきてきましたね。今年はクルーチーフに昇進してルーキーのポル・エスパルガロの担当をしていますが、これはあなたにとってどれくらい大きな変化でしたか?

ニコ「私はデータエンジニアとして多くのクルーチーフと仕事をしてきました、彼らの右腕であったと言えるでしょう。なので状況に対する考えや、多くの事柄に対する自分自身の意見を持ってきました。ですから今年の役職は私にとっては完全に新しいものというわけではないんですよ。

私は今年のルーキーであるポルと働いていて、これは素晴らしい状況です、なぜなら我々のシステムを我々自身で一から作り上げられるんですから」

 

ーそのシステムってどんな感じですか?MotoGPの週末の間、どのように働いていますか?

ニコ「ポルはルーキーですから、初日のFP1FP2は彼のライディングにのみフォーカスしています。ホルヘ・ロレンソバレンティーノ・ロッシのデータを考察しますが、これはとても助けになります。私達はポルの問題と、どのようにそれを解決するかにフォーカスします。2日目はバイクに対して働き始めて、FP3の終わりには、他のほとんどのライダー達と同じように、新品タイヤを使って、予選2に直行できるようにタイムアタックをします。どのセッションの後も、私達は打ち合わせをします。ポルはジャーナリストとのインタビューに行きますが、またピットボックスに戻ってきて次のセッションのプランを話し合います」

 

ー電子系統とバイクのセッティング、どちらを重視しますか?

ニコ「電子系統の重要な役割は増していっています。まあ半々と言えるでしょうね」

 

ーポルはMotoGP訓練中ライダーとしてどう上手くやってますか?

ニコ「非常にいいですよ。私は彼のやり方を誇りに思います、彼が全てを聞き、情報を吸収し、その次にはセッション中の練習走行に反映させようとするやり方をね。時には上手くいくし、時にはそうでないこともある。それでも彼は「無理だ」とは言わない。彼はやるべきことと試すべきことを理解すると、時には自身にそれを行うよう強制することだってあるんです」

 

ーポルはとてもアグレッシブなライディングスタイルですが、ヤマハ機には滑らかさとホルヘ・ロレンソの模倣を必要とします。それをどのように調整していますか?

ニコ「こういう状況をよく知っています、私はベン・スピース、カル・クラッチロー、ジェームス・トスランドといったルーキーと働いてきましたから。ライダーの多くは早くスロットルを開けて遅くブレーキングすれば速くなると考えるでしょうが、ヤマハ機ではそういうアグレッシブさはいい考え方ではないんです。このバイクではスムーズさが必要とされます。ホルヘがその基準を打ち立てました、バレンティーノさえもその方向性を辿ったようにね。ロレンソが横滑りしたり、ナーバスな状況になったりしてるのを見たことがないでしょう?ポルにもそのように働きかけています」

 

ーそれでもポルは未だにアグレッシブな走りをしていますが、ヤマハはどのようにアプローチしているのですか?

ニコ「彼は大きく進歩しましたよ。カタールのレースを見てから、ムジェロかルマンのレースを見たら、それがよくわかるはずです。私達はまだホルヘには遥かに及びませんが、それと同時に、ポルや、過去にはマルク・マルケスやステファン・ブラドルのような、アグレッシブなスタイルを持つMoto2出身ライダーが成功しているということを、ヤマハは実感しています。彼らはアスファルトに肘を擦り、カーブの中程で強く折り返して、ブレーキングではリヤタイヤをブロックする。私達はヤマハ2つの方向性で働いています。一つは、ポルがよりスムーズなライディングを学ぶこと。もう一つはMoto2でアグレッシブスタイルだったライダーにヤマハが合わせていくこと。ルマンでポルはカーブ入り口で激しくリヤをスライドさせることができました。でもムジェロでは全く及ばず、第一コーナーでの転倒で終わりました。ポルともヤマハとも一緒に、正しい道を探しています」

 

ーそれはセッティングのみで?新パーツを手に入れて?

ニコ「どっちもですね。大半はセッティングで、だけど、時にはセッティングだけではどうにもならない所まで来ることがありますから、そうなったらヤマハに新パーツを頼みますよ」

 

ー今年レギュレーションに変更があり、燃料タンクはより小さくなり、電制系も変わりました。その違いはどのくらい大きいですか?

ニコ「軽微なものです。面白いことに、我々は燃料の消費を削減することに熱心に取り組んでいました、しかしながら今年は燃料タンク自体が小さくなってしまった。これは数年前からいくらか課題となっていました。バイク自体は進化していますね」

 

ーあなたのチームのバイクはファクトリーチームのバイクとどれくらい違いがありますか?

ニコ「エンジンは同じですが、サスペンションとフレームについてはファクトリーチームの方が一歩先を行っています。とは言え違いはさほど大きくないですよ。ホルヘ・ロレンソを我々のバイクに乗せれば、彼はファクトリーマシンと同じ結果を出すと、自信があります」

 

ーポルに対して期待することは何ですか?例えば、表彰台獲得とか?

ニコ「それはいい目標になりうるでしょうね。とにかく、ルマンでは遥かに及ばなかった。生憎、表彰台獲得には4大トップライダーのうち2人には勝たないといけません。それだけでなく、ドゥカティワークスやバウティスタやブラドルにもね。表彰台獲得は、成し得ることです、それにはレースが我々の意図に完璧に沿ったものでないといけませんが」

 

ーポルとブラッドリー・スミスのライバル関係はどんな感じですか?

ニコ「ポルはルーキーですから、よりプレッシャーが少ないですよ。ブラッドリーはMotoGPでの第二シーズンですし、契約が今年までですから、より良い結果を出すことが求められています。ポルには素晴らしい才能があり、予想以上にブラッドリーに近付いています、でも健全なライバル関係ですよ。ちなみに、プレッシャーが少ないほど、いい結果を出しやすいことが多いということは、覚えておかないといけませんね」

 

ー最後に別の話題の質問です。ホルヘ・ロレンソにとって苦しいシーズンの始めとなりました。あなたはそのデータ解析をしたとのことですが、どのように考えていますか?

ニコ「私の意見としては、幾つかの問題の複合であると思っています。シーズン始め、明らかに彼は体が万全でなかった。マレーシアでのウインターテストで彼を見た時からそれはわかっていました。すぐに彼がトレーニングしていなかったことが明白になりました。

二つ目の問題は、シーズン始めにタイヤに適応できなかったことです。そこにマルケスです、そのライディングに対して多少思うところのある相手ですよ。今は全て正しい場所に収まり始めましたから、ホルヘはもうすぐ表彰台のトップに戻ってくると確信しています。とにかく、彼はいつでも速い、でも頻繁に、様々な要因によって、レース自体だけではその速さが目に見えないことがありました。結局そのデータを見たとしても、明確な問題は見られないと思いますよ」

 

ー最近、ライダーは大きいブレーキディスクを使えるようになりましたが、パフォーマンス観点で有利な点がありますか?もしくは単純に安全面での利点だけですか?

ニコ「MotoGPマシンのパワーと重量は常に上がり続けていて、ディスクだけでは制御しきれないという点まで到達していました。カルはヘレスでのレースでシールドを燃やすことすらしていました。カーボンディスクは限られた温度の範囲でしか正常に動作しません。使用できるディスクのサイズには制限がありましたが、今はより大きく、より温度の範囲が広いディスクを使用できるようになりました。ですから全てを正常に動作させて、より安全にしてくれますね」

 

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ロレンソについて「体が万全ではなかった」って上記では書いたんだけど、もっとはっきり言うと「太った」ってことかな?w

フランクに言うと「明らかに太ってたし全然トレーニングしてないのバレバレやったぞ!」みたいな感じかな。

 

おまけ。Tech3公式から借り。ポル期お気に入り画像。

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これは3年目、珍しく雰囲気が柔らかい。ニコ、ニコニコ!

ポル期の画像、古いのから順番に見ていくと、2014年と2016年とで全然雰囲気が違ってて興味深い。特にポルは、イッパイイッパイの新人さんから、自信を付けてキラッキラのスターに成長していくのがわかる。