◆Tech3公式 ニココメ翻訳メモ。
・ポルティマオテスト
ニコ「プレシーズン最後のテストをポルティマオで終えました、2週間後にここで遂に選手権が開始されます。ポル・エスパルガロとアウグスト・フェルナンデスの両ライダーに感謝します、この二日間大変頑張っていました。合計して、それぞれ150周くらいして、我々GASGASファクトリーレーシングTech3チームのエンジニアに必要なデータと情報を集めるための時間を与えてくれました。ポルは2週間後のレースで彼にぴったりのセットアップをまとめることに集中しましたが、簡単なことではありませんでした。多くの選択肢を試し、テスト日の終わりに向けてポジティブなものが見えてきたようです、今週末のベストタイムを記録していました。
我々のルーキー、アウグストはハードに働き、レースシミュレーションの22周と、20周のファストラップがハイライトです。興味深かったのは、ファステストラップをシミュレーションの最後の周回で出していたことですね。これは期待できることです、なぜなら彼の肉体的な状態もタイヤも管理することを理解しているということを示しているからです。
全体として、我々はライダーたちと共にここポルティマオで行った仕事に満足しています。今回は我々の真っ赤なGASGAS RC16がトラックに出る初めての機会でした。我々は2023年のリヴァリーを誇りに思います。データを解析するのに2週間ありますがready to raceと感じています!チーム全員のハードワークに感謝します。2週間後、シーズン開幕のためまた戻ってきます!」
・ポルティマオ 開幕事前コメ
ニコ「またレースを始める時がとうとうきました。数ヶ月のハードワークと準備を経て、2023年MotoGP世界選手権の最初の週が始まります。GASGAS ファクトリーレーシングTech3チームは2023年シーズンを始める準備ができていますが、このシーズンは激しいものになるでしょうし、驚くべきものになるだろうと私は確信しています。
我々のラインナップにエキサイトしています、経験と若さのミックスです、これがまさに、今シーズン、GASGASの旗を高く掲げるために必要なものだと強く思います。ポル・エスパルガロはMotoGPクラスでの豊富な経験を持ち込み、RC16のベストを引き出すためにエンジニア達を助けることでしょう。それに、あのオオカミはポイントとリザルトに飢えていることを私はよく知っています。
ガレージの反対側には、現Moto2チャンピオンで今期ただ1人のルーキーであるアウグスト・フェルナンデスがいます、辛抱強く、日毎に、レースごとに、どのようにMotoGPライダーになっていくかを学んでいく必要があります。プレシーズンテストは彼にとってとても良いものになり、我々みんな、セパンとポルティマオで行ったテストで彼がした仕事に喜んでいます。
今までで初めて、1レースから2つのイベントに週末のフォーマットが変化します、通常の日曜のレースに加えて土曜にエキサイティングなスプリントレースが控えているのです。週末のアプローチだけでなく仕事のしかたも変わるでしょうが、ファンにとってはMotoGP世界選手権をよりエキサイティングにすると私は確信しています。GET ON THE GASしましょう!」
・土曜コメ
ニコ「まず最初に、金曜日に酷い転倒をしたポル・エスパルガロの早い回復を我々全員が願っています。彼は闘士であり、彼がレースに戻ることをすでに考え始めているのはわかっているのですが、今は良くなることに集中する必要があるでしょう。彼を支えるチーム全体と、我々は彼の復帰を待ちます。
ガレージのもう一方、アウグスト・フェルナンデスはとてもポジティブな週末を過ごし、セッション毎に向上していきましたから、我々全員が、彼がスプリントレースでできることを楽しみにしていたと、私は思いますね。残念ながら、ウォームアップラップで技術問題が出てしまい、レーススタートを2速のギアから始めることになりました、何の手立てもなく。結果としてクラッチが故障しました。これについては我々側でまだ調査中ですが、彼にとっては残念なことでした。明日のレースで彼はよりハングリーになるだろうと思います。
最後に、ジャック・ミラーを祝福します、彼は信じられないレースをし、ピエラモビリティグループのライダー達に、我々にはポテンシャルのあるバイクがあることを見せてくれました。そしてピエラモビリティグループの継続的なサポートに感謝します」
→この回からニコの写真が追加されたのだが、写り悪いwなんでこれにした!ニコがこんなに写真写りが悪いのは珍しい。普段はライダーよりもかっこよく写ってしまうくらいなのに。どうしたニコ、ピンの撮影で緊張したか?wニコのハンサムポテンシャルはこんなもんじゃないぞ!
・日曜コメ
ニコ「2023年のMotoGP世界選手権の始まりは、新しく強烈なフォーマットになったことに加えて、なんともエモーショナルなものになりました。GASGASファクトリーレーシングTech3にとってはもちろん複雑な心境ではありますが、今日について言えば、アウグスト・フェルナンデスのMotoGPで初めてのレースをお祝いしたいです。
満タンのバイクの重さで、彼はレースの最初に苦戦しましたが、それから適応して、リズムに乗って、最後までずっと強いペースで、本当に堅実にレースをしていました。25周を経て、彼の最終周は1分39.6秒でした、これは2週間前のポルティマオテストでのレースシミュレーション時の最速タイムよりも速いものです。今日は13位で3ポイントを獲得しました。トップから21秒差で、1周1秒以内の差ですから、彼にとっては非常に強力な結果であると言えます。
我々に強力なサポートを提供してくださったピエラモビリティグループに感謝します、パフォーマンスを上げる助けになりました。
締めくくりに少しポル・エスパルガロについて触れましょう、昨晩、彼はバルセロナに移送されました。彼の考えは既にカムバックについて集中していると我々は思っていますし、遅かれ早かれ彼は戻ってくると理解しています。チームの全員が彼の早い回復を願っています。
テルマス・デ・リオ・オンドでのセカンドラウンドに向け、荷物をまとめて、アルゼンチンへ飛びます!」
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→ニコヲタの感想
推しが喜んでるコメント読めるとか超幸せ………(感涙)
自分の見たセッションに関して、推しの考えが聞けるとか超楽しい。100倍くらい観戦が楽しくなった。今までニコのコメントなんて、年1くらいしか供給されなかったので、喜びがひとしお。こんな褒美が与えられるとは、生きてるといいことあるんだな……w
ヲタクの私には、ニコ米にポンシャラルさんのコメとは違った味わいを感じられる。やはりポンシャラルさんよりも明確に技術者寄りだ。ものすごく数字という根拠を明記している。あと、ニコ自身が20年大変だったことを身を持って知っているので、エンジニアの仕事の大変さをコメントの節々に感じさせる。初っ端からニコらしさ、技術者目線の風味があるコメントなのが嬉しい。
……あとちょいちょいGASGASとKTMのキャッチフレーズを米に挟んでくるの草。まるでダジャレが好きなオッサンくさい。フレンチジョークか。ニコは案外、おもしろおじさんなのかもしれない?(イタリアンほどノリはよくないし、ポンシャラルさんほどお茶目でもないし、クソ真面目なんだと思ってた)
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◆Tech3、正式版チームウェア公開。
https://mobile.twitter.com/Tech3Racing/status/1638996982592163865
カズレーザーやないか。
これまでテストシーズンはパンツとスニーカーが黒だったけど、正式版では赤一色に変化。全身完全に赤。襟付きカズレーザーよ。ドカワークスがトップス赤+パンツ黒だから差別化を図ったのだろう。
カズレーザーコピーでも、ニコはスタイルいいんでかっこよく着ているな…何着てもかっこいいな…。
なお、今シーズンはあんまりMotorsport imagesには画像が上がらなさそう。GASGAS画像倉庫に上がる画像がTech3公式とSNSで使われている。FlickrはMoto3とMotoEのみになっている。
過去4年間と比べて画像供給が減りそう………残念……。コンスタントに上がることが確定してるのは、GASGAS倉庫とFlickrのミシュラン垢くらいだ…。そもそもクルーチーフでなくなったからあんまり画像に写らなくて辛いのに、さらに供給源が減るのかあ………。やはり現地に赴いてバズーカカメラで撮りまくるしかないのか……。
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◆気になった記事
・ポルの負傷でアルガルヴェサーキットの危険性がニュースサイトで触れられていたが、そもそも、事前テストの時点でディジャナントニオが転倒して脳震盪を起こしたことで、アルガルヴェサーキットのグラベルの砂利のサイズが大きすぎると指摘されていた。
https://www.speedweek.com/motogp/news/205247/Gesundheitsrisiko-Kiesbett-Portimao-muss-reagieren.html
→転倒後にライダーがグラベルの石を拾っているのを見かけて、謎に思っていたのだけど「これデカすぎない?」ってクルーに意見するためみたい。あれずっと気になってた……。(甲子園の砂を拾う的なことではないらしい)
Moto2ではSBKから転向してきた野佐根さんが欠場したりもしたし、これだけ転倒者と怪我人続出しては、来年ポルティマオないかもねえ……。オリベイラファンが大量に来るから、ドルナはやりたいだろうけども…。
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・今更チーム発表会のバイラーの発言記事読んでモヤついた。
https://www.speedweek.com/motogp/news/205104/Pit-Beirer-(GASGAS)-Es-gibt-kein-B-Material-mehr.html
英語に自動翻訳したやつを抜粋すると
バイラー「We can now have fantastic 2023 engines homologated for all four drivers. There is no more B-material and no more downgrading. We think that's fair, that should be normal」
→これを読むとまるで去年までのTech3には落ちたスペックのブツが供給されていたみたいに読めるんだが。一応毎年「KTMはワークスとサテで全員同じマシンだ」とは言われてたけど。2021年に、パーツや改善版の供給が遅かったのは間違いないので、その話をしてるんだろうか。それとも「(実はTech3にはショボいの供給してたんだけど)もう型落ちはないよ、フェアだしそうあるべきだよね」ってことなのだろうか。
……………とても疑問に思ってたら、コメ欄でも「毎年同じスペックって言ってて、またしても言ってるの謎」みたいなこと言われてらwやっぱ永遠の謎なのかww 私がドイツ語を英語に自動翻訳したものを読んでいるから、ニュアンスが的確ではないのかも、と最初は心配したのだけど、コメ欄に「これまではBスペックあったってことじゃん」ってコメもあるから、やっぱり私の解釈違いではなさそうだ。
なお、ポンシャラルさんがこっちの記事で https://www.speedweek.com/motogp/news/204970/Herve-Poncharal-Sieg-mit-Pol-waere-unbeschreiblich.html
「ファクトリーからの技術サポートが、必要とされるレベルではなかった」というようなことを言っているし…。
…………ということになると、2021年後半にワークスより輝いたこともあるイケルって、やっぱめちゃくちゃすごいライダーなのでは…?!(2020年に2回も優勝してたオリベイラはさらにすごいのだが、あの年はルーキーだったイケルも好調だったし、ワークスも絶好調だったので、2020年だけなにかが違う感じがして比較できないと思っている)
あと、これをふまえて、ニコ米の「ピエラモビリティグループさん継続的なサポートあざーす」を読むと、フレンチ皮肉か釘刺しに見えてきたw
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◆映像メモ
・今年のライダー紹介映像。
2023 MotoGP™ Opening Titles! - YouTube
バイクを触る手がちょっとぎこちない、演技慣れしてないビンダーかわいい。
……なんかSBKのライダー紹介のほうがカッコよくない?と思って見比べたんだけど、主にBGMの違いだな?(もしかしてイギリス人に外注してるか、イギリス人ウケする感じに作ってない?)
MotoGPは新しいBGMに統一感がなくてなんかなあ……。変えない方が現代的でよかった。テイストとしては時代が逆行してる。そのほうがいいのかね?(この辺はF1と比べる必要がありそうだ。MotoGPはF1みたいに、カルチャーとしてバズりたくてしょうがないみたいだから。特にアメリカで。F1てなんかフジテレビネクスト契約しないといけないみたいで、見たことないんだよな……)
で、こちらが文句なしに完璧にかっこいいSBKのライダー紹介映像2023。
Class of 2023 🌟 | WorldSBK Riders Presentation - YouTube
イケルは生意気担当でかわいい。イケルかわいい。かわいい。
映像内でそれぞれのライダーにちょっぴりキャラクター性が感じられるので見てて楽しい。全員イケメンに映ってるし。照明がいいのか。
改めて見直したが、2022年版もいい………やっぱ照明がいいんだなこれは…。
Stars shine brighter in #WorldSBK | Meet the 2022 line-up - YouTube
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◆個人の感想
・日曜朝のWUPのあとにMotoGPクラスのライダー全員参加のパレードという、新しいファンサタイムができたそうで。(日本でもやるかな?)こういう時安定して、ずかずかとオリベイラがいるほうに向かうビンダーかわいい。
オリベイラが観戦席に打ち込んだバルーンみたいなやつ、93ファンとか42ファンとかで醜い奪い合いになってたが?w 88のグッズを身につけてるファンの子供にくれてあげてほしい…。
・結局オリベイラ自身はまたしても地元で撃墜されちゃったけど…。2021年にイケルに撃墜されて以来ですね…。マルケスが観客席にごめんなさいしてたことが、現場に熱烈オリベイラ原理主義者が多いことを伺わせる…。イケルがオリベイラを撃墜した時、真剣にイケルの身を案じたことを思い出した。イケルもマルケスも、無事にポルトガル脱出できてよかったね…。
・エースのポルが開幕早々に負傷して1ヶ月半は復帰できないとかいう縁起の悪さ……。でも命に別状なくて本当によかったよ。生中継で見てたが、本当に嫌な汗かいた…。早く完治させられるとええな…。
・Moto3でTech3が優勝したことがめでたい。パルクフェルメと表彰式をめちゃくちゃ観察したが、ニコは来ていなかった。今年もMoto3のサイトに上がるコメントがポンシャラルさんのものだし、Moto3側は完全にニコの管理外だと理解できた。表彰式もポンシャラルさん登壇。…ってことは、ニコが表彰台に上がる日が遠のいている……。
・Moto2、アメリカンレーシングチームから、過去にイケル、ラミレス、ケリーを担当してたクルーチーフのマット・グロードクールさんがいなくなってるように見える。今年のケリーのクルーチーフは、2018年にスイスイノベーティブインベスターズチームと名乗っていた頃に、サム・ロウズの担当をしていたクルーチーフが戻ってきたと実況が言ってた。(2018年当時のSIIが現在のアメリカンレーシングチームなので、戻ってきた形)
ショック!マットさんどこ行った?!イケル在籍時代の多国籍感がなくなり、USA度が上がっていくのかもな…。でもこのチームはまだ今年も応援してる。今年のルーキーであるローリー・スキニーはホワッとした顔立ちでかわいい。
→かわいいって言いながら名前間違えてる薄情な私である。「スキナー」な!!しかもBSB出身のイギリス人である。アメリカ人ちゃうんかい!
・ライダーのグローブおねだりボードを掲げる女ファンがどんどん増えている。これ、2021年にグローブとマクドの交換を持ちかけたクアルタラロのファン発祥と記憶してる。…………ニコはグローブも軍手も使ってないからおねだりできないよぉ…。じゃあ何ねだればいいんですかね!?(激怒)
正直、推しからもらえるならなんでもいいw別にポケットの底で眠ってたレシートとかでもいい(推しグッズ乞食発生)
なお、SBK2022アルゼンチンだったか、大変珍しい、イケルへのおねだりボードを掲げているファンが初めて中継映像に映ったのだけど、おっさんだった。女子じゃないんかい!女子のイケルファンもういないん??
・日曜まで絶対に本気出さないビンダーかわいい
・アウグストやるやん。転倒者続出したとはいえ、初戦でヤマハワークスより上位のP13 (モルカーにトラブルが起きてたのかもしれないけど)。今年MotoGPを見るにあたっては、アウグストを心から応援できそう…ありがとう…今年こそは楽しい1年になるかも…。
・MotoGP公式のアプリのバナーは、生中継が終わり次第、容赦なく優勝者の名前を表示する鬼畜仕様を改めませんね……。そうすればビデオパス契約者が増えると思って、わざとやってるんじゃないかと思い始めてきた。ビデオパス契約有無に関わらず、リアタイできないことが多々あるんで、本当にやめてほしい。だれもが土日必ず休みじゃないんすよ? by IT運用(てか、そのアプリのバナー配信をしてる人だって働いてるわけだし……)
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今回は珍しく私のスケジュールがバッチリ合って、3日間しっかり観戦できたのでメモ作ってみた。毎回こうはならないんだよなあ……。遊びに行ってることもあるけど、主に仕事で…。仕事でちゃんと見れない日があると、イライラして、後追いで配信映像を見るのも、ニュースを追うのも、やる気を無くす。それでここのところ、SBKもMotoGPも、一切ニュースとSNSを見ておらず、このまま二輪レース観戦を卒業するかもと思ったくらいだ…。でも今週末は生中継を張り付きで見たら、すごく楽しかった。去年までのようにちゃんと見ようという気になった。この趣味は、語学の勉強を兼ねることができるのが大きなメリット。というか、サボってたら、英語が全然わからなくなってて、危機感を感じたw
マットさんがアメリカンレーシングを離れた様子なのも、Tech3からカルルだかシャルルだかが離れた時も、マキシムとキリアンが離れた時も、何かアナウンスが出たわけではない。クルーはいつか突然チームを離れる。ライダーも年齢を重ねたら、いつか絶対に引退する。そう考えると、改めて、自分の推しクルーがチームマネージャーとかいうすごい役割に就任したのって、ものすごい幸運なんだよな…。私は幸せものだ…。ならば、ちゃんとMotoGPを見るべきなのかもしれない、ニコがいる限りは。
まあ次回から2戦は時差と自分のスケジュールが合わないからリアタイ不可能で、またやる気無くしそうな気もするw
→追記:ル・マンでは、またマットさんがアメリカンレーシングにいる様子…クルーチーフではなさそうだけど…。ちょっとお休みしてただけかもしれない。