◆澎湖花火節
むかーしむかし、飛行機事故があったことにより、澎湖に向かう観光客の足が減った時代があったそうな。その対策として花火大会が催されるようになり、今となっては澎湖を代表するイベントとして定着し、末長く開催されているのじゃった。
毎年5〜6月のあいだは、週に2〜3回の花火大会が開催されている。太っ腹だ!会場は馬公の観音亭。私はこの花火節を見るのは2019年以来の2回目なんだけど、打ち上げは21時からで、それまではステージでショーがやっている。今回、私が見た時はなんかインドの踊るマハラジャ的なダンスがやってた(インド系の文化が全くわからないので定かではないが、少なくとも台湾原住民の文化ではなかった)なんで??流行ってんの?
平日だというのに凄まじい観客の量だった。明らかに2019年の同じ時期より人が多くて、当時よりも後ろの方で見ざるを得なかった。夜でも蒸し蒸しと暑いし、馬公のホテルから眺めるのもよさそうだ。けど、観音亭までくれば、間近で迫力ある花火を見ることができる。視界が花火でいっぱいになって素晴らしい。行って悔いなし。
そして今年はディズニー100周年コラボで、ドローンショー付き(その後、日本のどこかでも似たものをやっていたのをニュースで見かけたが、微妙に違った内容だった)ドローンがヌルヌルと動いて楽しい。ドローンと花火の共演が終わると、ちゃんと澎湖名物の花火オンリー大連打タイムもあって、トータルで30分くらいはやってたと思う。見応えがある。これを週に2回もやってるのだからすごい。
終わるのが21時半過ぎとかで、飲食店はほとんど営業終了していた。なので屋台メシ(とコンビニで買った台湾ビール)をお持ち帰りした。近くにある揚げ物屋さんでイカとタロイモとソフトクラブシェルを頼もうとしたのだけど、お店の外壁にメニューが書かれていて、指差ししても、店内で揚げ作業をしている老闆からは見えない。なので、他のお客さんに通訳してもらって注文した。台湾名物、通りすがりの親切な通訳人!
◆レンタル電動バイク
ガソリンで動く125ccのスクーターをレンタルしたいと思っていたが、3件断られてしまった。今回の訪問では、とにかく台湾人観光客が2019年よりはるかに増えていた。コロナ後にまだ外国に行くのに抵抗のある人たちが、国内旅行をしているのかも?だからレンタルバイク屋は盛況していて、北京語のできない外国人にわざわざ貸すリスクを取る理由がないのだろう。3軒目に訪ねたのは2019年にレンタル成功した店だったのだけど、それでもだめだった。暑い中、歩き回って疲れ果てたので、3件目の店員から紹介された電動バイク屋で妥協した。
電動バイク。電動自転車ではなく、50cc相当のバイクなので、日本の免許+JAFの免許翻訳文がないと乗れない。
スピードは電動自転車よりは早い。1速で45km/h、2速で55km/h出る。電池のメモリが4つあって、1メモリにつき13kmほど走行できた。そして1メモリを充電するにはだいたい8分かかる。充電所は主要な観光ポイントのまあまあ近くにあるけど、そんなめちゃくちゃたくさんあるってわけではない。
こんなかんじで点在している。
なので、20km走ったら充電するように注意しないといけない。
管理がめんどくさいので、2日目はもう充電所から充電所へと回っていくツーリングルートにしたwそれでも全然楽しい!!!!澎湖中を自由に好きなペースでガラ空きの絶景独り占めで運転できるのは本当に楽しい!!!!
充電はひじょーーに手間でしょうがないんだけど、45km/hで走るのは、景色が楽しめて、舐めプモードで走行するのにちょうどいいスピードだと思う。それより速いと運転に全集中することになっちゃう。
2日で140kmくらい走行したのかな…(レンタル開始時のトリップメーターを確認し忘れててわからず…)
電動バイクにはすでにスマホホルダーが設置されていて、普段自前バイクに乗ってる時と同じようにiPhoneSEをマウントできた。ヘルメットはレンタルで付いてくる半ヘルを被った。Googleマップの音声ナビは、スリーコインズで買った骨伝導ヘッドホンで聞いた。耳を塞がないのでセーフと思ってる。(というかフルフェイスヘルメット+ヘルメットスピーカーよりも、外の音がよく聞こえる…)音楽もそこそこちゃんと聞こえるし快適だった。澎湖は日本並みに暑かったので、携帯も骨伝導ヘッドホンも、充電がすぐ切れそうになるのが難点…。この旅行はとにかく充電に縛られたなあと思う…。
◆今回のツーリングルート
・1日目
レンタル店→澎湖跨海大橋でトイレ休憩と充電→外垵の三山商號で功夫刈包を買う(充電)→漁翁灯→西台餌砲→三仙塔→ビジターセンターでトイレ→台湾電信の敷地内で充電休憩→池東大菓葉玄武岩→牛心山→内垵のカラフルテトラポッド→玉春で花生酥を買う→小池角雙曲橋→池西玄武岩→池西岩瀑→保安宮の前のイカ団子屋で岩のりを買う(充電)→馬公市街地のレンタル店で充電してからホテルに戻る
1日目は馬公〜外垵を中心としたルート。
久しぶりの澎湖なので、お気に入りスポットを中心に、充電所の近くで初めて行くポイントを追加してみた。
外垵が大好き。世界で一番好き。1人で朝早くに外垵エリアに来ると、絶景っぷりとあまりの静けさに、天国に来たのかと思う。できればリタイアしたらここに住みたいと思っている。
上記は三仙塔から撮った画像。以前は知る人ぞ知るポイントだったけど、ちゃんと看板が建てられて有名になって、人も増えていた。外垵の港町の風景を一望できる絶景ポイントなので納得ではある。
今回初めて行った場所は、カラフルテトラポッドと池西岩瀑なんだけど、どちらも絶景でよかった。
カラフルテトラポッドは観光客が少なくて穴場感がまだあっていい。まー、そこまで派手なものでもないこともある。澎湖は人のいない絶景ポイントを巡るのが楽しい。
これが池西岩瀑。養殖場か何かの跡地なんだろうか…。引き潮だとまた違った姿になるらしい。この周辺は、パドリングとかのアクティビティもできるらしい。ほぼ泳げない私には絶対無理なので、詳細は調べてすらいないけど…。(運動のできなさに定評のある私)
保安宮の前のイカ団子屋(Google先生いわく正式名は阿姨仙人掌氷花枝丸三兄弟というらしい)は、画像のイカ団子など、その場で食べられる揚げ物も美味しいんだけど、ここで売っている岩海苔がサクサクでめちゃくちゃ美味しくて大好き。ご飯の上に乗せて味の素一振りして、さしみ醤油を回しかけると最高。4袋買った。どうやら100元以上買うと、画像のとおりのサボテンアイスをおまけしてもらえる模様。前回来た時ももらったし、今回ももらえた。甘酸っぱシャーベット系、変なクセがなくて普通に美味しい。
・2日目
馬公の北側にできたでっかい媽祖像(充電)→嵵里沙灘(充電)→風櫃里→山水沙灘(セブンのホットドッグ買ってビーチでピクニックランチ&家竹黒砂糖氷)(充電)→セブンイレブン澎港門市→ 紫微宮→裡正角沙灘(充電)→龍門青青草原観景点(風力発電機エリア)→龍門沙灘→水族館近くの充電所(わかりにくいところにあった)→ 外垵 福気早餐店の刈包(充電)→澎湖跨海大橋で充電→馬公市街地のレンタル屋に返却。
1日目に西嶼側から馬公を見ると、見覚えのない巨大な像があるのが見えたので、近くまで行って見てみた。ネットで調べたら、去年出来たばかりだそうで。
https://japan.thenewslens.com/article/2690/amp
記事には48メートルとある。近くで見てもでかいんだけど、西嶼側から眺める方が、でかさが際立つ。周りが低い建物だらけだから目立つ。
台湾はデカい神様を作るのが好きなのか、紫微宮というところにも巨大な神様がいる。
これ、いつも外から見て満足しちゃってるんだけど、中にも入れるらしい。次回は入ってみるかー。
ついでに、ここのすぐ近くのセブン(澎港店)がサンリオコラボ店になっていて大変かわいい。
澎湖名産のサボテンも描かれてて、スペシャル感があって良い。店内にはサンリオとOPENちゃんのコラボグッズコーナーもある。ジェットヘルメット買おうかどうか、すごい迷ったわ………どうやって持って帰ればいいかわからなくてやめた。(今思えば、飛行機に乗る時は箱のまま預け入れ荷物にすればいいっぽいので、空港に行く前にタクシーで寄ってもらえばよかったのか)
過去にも行ったことあるんだけど、龍門青青草原観景点のあたりがよかった。海と風力発電機群が見れて、牛とトリがいたりする、雄大でのどかなエリア。
こんなふうに牛が原子心母みたいなポーズをとってくれる。
あと山水ビーチのエリアもよかった。セブンでホットドッグ買って、砂浜に座ってピクニック気分でランチにした。そして近くにある家竹黒砂糖氷で練乳マンゴー黒糖かき氷を食べた。
ここ2019年に来た時は、お店の建物自体がなかったんだけど、その後リニューアル再オープンした模様。黒糖シロップのかかったかき氷に、旬の生マンゴーがてんこ盛りになり、練乳がかかっている、うますぎる。ラーメンどんぶりくらいのサイズのお皿に入ってる。二郎ばりの盛りだけど、1人でペロリと食べられる。もとは水だから!実質カロリーゼロだから大丈夫!!
2日間、朝10時から18時まで電動バイクでウロチョロしたら真っ赤に日焼けしましたね…。アネッサを30分に1回塗り直しても、焼けるものは焼ける。今回、お店に入る時だけマスクしてたんだけども、マスクで擦れた部分はファンデが落ちるので、特にはっきり日焼けしていた。盲点………。当方イエベ春なので、初日は赤くなり、翌日黒くなり、その後1.5ヶ月で元に戻る(元に戻ったけど、また8耐で焼けちゃうんだろーなー…)
なお、台湾女子はUVカットパーカーのフードをかぶってその上から半ヘルを被ってた。なるほど…。
なお、澎湖はトライアスロン大会が開催されたり、「自転車で1周」とかも推奨してるくらいなので、トイレ情報の看板を島中いたるところに出してくれてて、とても助かる。あんまりトイレで困らない。(台湾は都市部の方が困る。それは私がバス移動ばっかりなせいだけど)
◆2019年と2023年の変化
さりげにいくつかのフォトスポットが改修されていた。2019年と2023年の画像比較。
馬公市街地中心部にある、セブンイレブン新澎湖門市のOPENちゃん。綺麗にしてもらえてよかったね!
白沙島の203号線の脇。鎮海村のあたり。Prodigyのようなカニが爆誕していた。
カニはいいんだけども、その壁に、2019年は地元の中学生が描いた澎湖旅行のイラストがあったんだけど、プロの絵に差し替えられていた。
過去はこういう味のある可愛い絵で、とても気に入っていたので、普通に上手い絵に変わってしまったのは残念だ。
203号線を延々と走り、西嶼に入って203号線が澎3線と最初に交差するポイントにいるクリーチャー。澎湖フォトスポットの中でも異色な、トチ狂ったデザインが素晴らしい。左が2019年、右が2023年。色が鮮やかになり、黒目部分が少しだけ大きくなって、ちょっとだけ可愛くなった。イカ団子も色鮮やかに!改修してもらえてなによりだ!
203号線の最後と漁翁灯の分岐点にいる灯台ちゃん。目がキラキラになって整形レベルでかわいくなった。あと全裸を脱した。
一方で、改修されなかった悲しきクリーチャーも…
馬公市街地の澎湖縣政府の近くにいる謎の……猫?亀??猫亀??
2019年に来た時はツルツルキラキラだったのだけど、こんなにボロボロになってしまった…。改修してあげて……!