◆ 旅行6日目 5/15(月)
土曜の夜に、ルマン駅前のパン屋で買ったパンオショコラと、おねえさんがサービスで付けてくれた謎のパンを朝食にした。謎のパンの正体は、「なんかメロンパンの外側みたいなクッキー系の生地の中にりんごフィリングが詰まってるやつ」だった(正式名称不明)1.5日経過しててもさっくり感が残っており美味しかった。パンオショコラも、塩味のあるデニッシュと甘すぎないチョコのマッチが素晴らしい。本当にあの駅前パン屋はよかった。もしルマンにまた行くなら、あのパン屋に真っ先に行くと思う。
・ルマン〜モンパルナス
この日は、19時離陸の飛行機でCDGから羽田に帰る予定で、5時間ほどパリで自由に過ごせる時間があった。なので、ルマンからCDG方面のTGVに乗るのではなく、パリのモンパルナスに向かうTGVに乗った。TGVのチケットは行きと同じく、日本でネット予約済み。月曜9時台なので、席は結構埋まっていたように見えた。1ヶ月前に取っておいてよかった(TGVは全席指定)
少し離れた席に、ニコ系の顔立ちの若者がいて感動したwいるのか……やっぱ…!サーキットでは1人も見かけなかったので「ニコはフランスもびっくり、奇跡のイケオジ」なのだと思ってた。…まああまりにもかっこよすぎるのは間違いないけどね!!(ちなみにモンパルナス駅構内では、ポンシャラルさん系の顔立ちのおじさまもいたし、エリック系の顔立ちのニイちゃんもいた。いるところにはいるのか、やっぱ) ニコ系男子も、他の人も、PCを開いて仕事してる人が多かった。月曜朝だから?
モンパルナス駅構内は、日本の駅ビルっぽくお店がたくさんあった。女子の憧れ(だよな?)のラデュレもあった。やっぱりモンパルナスで宿を取るのも楽しそうだなあ、土日にちゃんとTGVのチケットが取れればだけど……。
この日のミスの1つとしては、スーツケースを預けるのに失敗したことである。
「JCBユーザーならJCBプラザラウンジでスーツケースを預かってもらえるし、空港までのロワシーバスのチケット購入を代行してもらえる」とネットで調べてあった。世界各地のJCBプラザはコロナ後に閉店したままになっている店舗もあったため、営業時間を事前にネットで確認していた。………なのに現地に行ったら、営業していなかった。なぜなら私が見ていたのは、「パリ」ではなく「バリ」のラウンジの情報だったからだw我ながらひどいミス。でもバリはさあ……「バリ島」って書いてほしいの……こういうウッカリ野郎が発生しちゃうから…!
(間違ってここに行ったおかげで、コンコルド広場を少し見れたことはよかった。MJQのジャケまんまだった)
近くの予約制ロッカーを、その場でネット予約して使うという手もあったんだけど、どうせ買い物するだけだし、案外ガラガラ引っ張っていっても肉体的な疲労はないので、このまま引っ張ってけばいいか!と気楽に考えて、そのままスーツケースを携行して、徒歩でラファイエットまで行くことにした。
計画の中で一番ビビっていたのが、モンパルナスからマドレーヌとかいう美味そうな名前の駅に行く、メトロ12号線に乗ることだったのだけど、スリにも遭わず、メトロ内の雰囲気もさほど悪いと感じなくて、「治安、案外イケるじゃん」と思ってナメてしまったことも、ガラガラ継続を選択した理由の1つだ。まあ判断間違いでしたが!
老舗デパート。ハイブランドあり、コスメあり、食品ありで、まとめて免税処理がやりやすいと聞いて、ここでお土産類を全部買うつもりで来た。屋上からのながめがよくて観光気分も満たせる、時間ない人にうってつけの店。3棟に分かれているけど、案外コンパクトにまとまってて、サクサク買い物は終わった。店員も客も中華系と見られる人が非常に多い。昔は日本語が通じるコンシェルジュがいたらしいが、今は北京語の通じるコンシェルジュに置き換えられたみたい。日本の衰退を感じまーす。
サンローランでカードケースを購入した。高校生の頃、冬休みの郵便局バイトの給料で買ったヴィヴィアン・ウェストウッドの定期入れがもうボロボロだったから(NANA世代)。自分で働いて買ったっていう思い入れもあり、20年間、使い倒した。ちなみにサンローランの店員も中華系だった。ベージュピンクの色合いがよく、金色のカサンドラもゴージャスでかわいかった(過去形)日本で買うと43000円とかなんだけど、フランスで買えば250€。さらに免税処理をすれば40€くらい戻ってくるので、日本で買うよりもだいぶ安くなる。
グルメ館の中のPetrossianという、キャビアとサーモンでミシュラン取ってるらしいレストランで、サーモンのタルタルを食べた。19€。鮭の味が濃ゆい!塩分が強い、酒が進むやつ。調子に乗って、白ワイン飲んだけど、めっちゃフルーティーでおいしかった…!8€くらいしたかな。
美味しいワインでいい感じに酔っぱらったところで、地下の食品売り場でチョコだの紅茶だの調味料だのを買った。明らかにお酒のせいで気が大きくなって、いらんもんまで買いすぎたな……と後から反省したけど、どれも美味しかったのでいいんだ…。ニナスのマリーアントワネットの茶がおいしい、薔薇とリンゴの香りがする。フレーバーティーは苦手なんだけどこれは本当においしい。日本の半額近くで買えちゃう。何より缶が可愛い。飲み終わったら台湾茶葉を中に入れるのだ(紅茶への冒涜行為)
「パリで最も有名と言われている行列のできる名物パン屋」であるらしいポワラーヌのパンとクッキーもある。パンドカンパーニュを買ったけど、私は全く口に合わなかった。たいていのものを美味しいと言う私でも、だめなものがある…酸味があるのが好みじゃない…歯ごたえも好みじゃない…ハード系ならメゾンカイザーか、台湾の吳寶春麥方店のほうが絶対おいしいよ…。しかも賞味期限1週間だったのに、3日でカビ生えて、半分以上ダメにしちゃった。日本と台湾のパンならまずカビない環境下で保管してたので、そもそも賞味期限がフランスの乾燥基準だったんだろう。フランスは空気が乾燥しているんだなあ。勉強になりました。(乾燥してるわりに、茂木でおさわりしたニコのお肌、もちもちで保水性があったな………🤤)
ラファイエットで全部の買い物が終わったら免税書類を窓口で発行できる。服飾も食品も文具も、全部まとめた価格で免税してもらえる。すごーい。
一応書いておくと、レストランでの食事は、現地で消費されてしまうものなので免税されない。そう、空港での免税手続き本番の時点で、買ったものの実物を未開封状態で所持していないと、免税処理ができないのだ。
だから買ったものをスられたら、免税もクソもないわけよwwwwwww
いやあ〜〜〜やられましたわ〜〜wwwwwww買ったばっかのサンローラン、2時間でスられるとか大草原wwwwwwwwwwww
買い物の後、フライトまで時間がかなりあいたので、凱旋門だけでもチラッと見ていこうとおもったのが最大の判断ミス。それも「案外、治安いける」と油断しきった後に。
メトロ車両のドアの前を塞ぐように立っている10歳くらいの白人で金髪の女の子をすり抜けて乗ったら、英語で「オペラって知ってる?次の駅から歩いて行けるんだよペラペラペラ……」と話しかけてきたので「違うよ、今の駅からでも歩いて行……」と言い返した。が、「いや次の駅でペラペラペラ」とこっちに言い返す隙を与えないので、イライラしてヒートアップしてしまい「いや今の駅だって」と言い返すことに熱中した。気がついたら、周りに10代の、髪が黒く浅黒い肌の女の子達が大量にいた。そこでやっと気がついた。あ!こいつら、友人知人たちがさんざんイタリアやフランスでやられたロマのスリってやつだ!と。ロマに気をつけろとは聞いてたが、まさか白人の子供が集団のボスをやってるとは思わなかったな。
咄嗟に財布(旅行用にペラいキャラものの財布を使っていた)とカード、携帯2つの所在を確認した。カバンが半開きになっていたが、いずれも無事を確認できたので「私が貧乏だから何も取られなかった…?」と安心してしまった。メインのカードを盗まれることだけは避けたかった。数年前に、snjkのtksmyのpール&jー(自信ある。他はいつもと同じ信頼できるところでしか使ってなかった)でメインカードをスキミングされた時に、生活インフラの支払い方法を変更するのがクソだるすぎたから、今回はカードだけは絶対に死守したかった。この時点で、サンローランを買ったとか完全に忘れていたwしかもサンローランの袋をカバーするように入れていた別のトートバッグはカバンに綺麗に入ったままだったから思い出しもしなかった。盗み方が一瞬な上に巧妙だ。そのままスリ少女集団は次の駅で笑顔でバイバーイと降りて行った。
でもみんな、笑ってても目が死んでたんだ……。
車内でカメラも無事であることを確認したから、完全に安心した。ニコの姿を1000枚収めたカメラを失ったら、本当に何しにフランスに来たかわからないからねww(この時点でもまだサンローランの存在を忘れている)
凱旋門をチラ見して、カジノミニでガレットブルトンヌを買い足したら、大雨になったので、もうロワシーバスに乗りに行くことにした。バスの中で「空港着いたら、チェックインの前に免税処理しないといけないなー…………ハッ…((((;゚Д゚))))」と、サンローランの黒い紙袋が丸ごと、手持ちのトートバッグ(チャックちゃんとついてるやつ)の中から消えていたことに、やっと気がついたwwwww(遅い)
「パリ すられた」と検索する人のために書いとくと、保険申請のために
・フライト時間が許す限り、警察に行ってポリスレポートを出してもらおう。私のように警察に行くことが無理なら、とりあえず空港の警察官がどこにいるのか、インフォメーションの人に聞いて対処してもらおう
・行きも帰りも、航空券の半券は捨てない方がいい
・そもそも第一に、事前に海外旅行保険に入っておくか、クレカで保険が出るようにしておこう
……ということに注意することをお勧めする。
申請には日本の出国日と入国日がわかる書類が必要。
しかし往路の航空券なんてホテル着いた時点で破り捨ててるし(紙1枚でも荷物を減らしたい軽量化の鬼)、成田ではわざわざパスポートにスタンプ押したりしてないし…。なので、私はメールボックスのゴミ箱からeチケットのPDFを拾ってきて、行きの証明書にした。探すのが地味にめんどくさかった(メールもガンガン捨てる、デジタル軽量化の鬼)。
この件以降は、半券を帰国まで全ての便で捨てないようになったわあ…。
(その他にどういう書類で申請をしたかの詳細は、ここでは控える)
最終的に、数週間後にクレジットカードの付帯保険で、保険金はちゃんと出たんで、笑い話になった。帰国翌日に職場で「ストチルやべえwww」「うちの母親と同じことされてますねwwww」「日本人、英語で話しかけられたら聞いちゃうからねー」「慈善事業したと思えばwwww」ってな反応をもらってネタになったので、だいぶ気は軽くなった…。
そのまますごすごとフランスから日本へ帰るのはシャクだったので、空港内でパスケースを買い直した。サンローランは欲しいデザインのものがなかったので、セリーヌにした。保険金は、免責費3000円になるけど、セリーヌのパスケースは日本で買うよりも7000円安かったので、プラマイ、フランスで買ったことで4000円得してる!フランスで買った価値が出てる!意味あったもん!損してないもん!!ムキーーッ!!!
でも空港よりラファイエットの方が安い。しかも空港って、免税されとらんのな?数日後に家計簿を付けるまで気付かなかった…。CDGの出国エリアに免税申請する方法があったのかは謎。当日そこまで頭回らなかった。今は調べたくもないw
・帰り
ルマンでMotoGPを見ることは快適だった。カメラにほとんど映らない自分の推しをセッション中たくさん見られるのは本当に楽しかった。こんなふうに推しチームの前に張れるレイアウトであるかどうかは、サーキット次第だ。だから私的に大当たりレイアウトであるルマンには、来年以降に再訪問を検討する可能性がある。そこは状況次第だ。VIPチケットの内容と、自分の財政と仕事次第。あと何よりも熱量次第だよね、推しへの…。
もし来年以降に訪問をするなら、私はパリには行かないと思う。ルマン〜CDGの直行直帰でええ。
近くて、便利で、駅に必ずと言っていいほどコインロッカーがある台湾がやっぱさいこーって思った。コインロッカーがあること自体も、治安の良さの象徴だ。
と言いつつ、来年以降チャンスがあるなら、別のサーキットに行ってみたいけどね、旅行ついでに…。
………………などと、旅行を振り返りながら、羽田行きの飛行機の搭乗時間を、ウロウロしながら待っていたら、日本人男性とすれ違った。なんと………あの桑田さんだった…あのイケルをいつも可愛がってくれてるあの……。心臓バクバクした…!「エッ?!」と思って振り返って桑田さんを2度見してたら、その後ろを歩いていたケンカワウチとシンイチコクブと目があってしまった(「桑田さんを見ている怪しい女がいる……」って思われてそう…ww)つまりHRCのえらいひと達と同じ便だったんですねー。感動した。嬉しかった。えらいひとたちはいい席ですぐ搭乗されてたので、エコノミー民の私はその1回しか彼らを見かけなかったけど、桑田さんの背中に向かって
「イケルをいつも可愛がってくれてありがとうございます……推しへのご高配に感謝申し上げます…ぶっちゃけ今年ほんとうにイマイチ極まりないし、ビエルヘのほうがよくやってるとイケルファン目線でも思っちゃうレベルだけど、もうちょっと様子を見てやってほしいです…何とぞよろしくお願いします……」
と念を送っておいた(重い)
後になって、保安検査のX線検査で私の横に小柄な男の子がいて、日本語で喋っていたことを思い出した。保険の申請に用意する書類のことで頭がいっぱいで脳みそあんま動いてなかったが、後から思えば、あれはたぶん、太陽くんだ…。レーン上の私の荷物の横に、Araiのヘルメットバッグを乗せてる若者がいたことだけ覚えている。バイクで現場に行ったファンもいるんだなあなと思ってバッグを眺めてたけど、観戦する側なら普通はそんなことしないよな…(私ならしない)
家に帰るまでがMotoGPだな、と思いながら、帰宅して保険申請の電話をかけたのだった………。
<完>