個人の旅行記なので大したレース情報はないけど、ル・マンでMotoGPを見たい人の参考になるかもしれない。
◆パリ行ったことないの
これまでフランスに行ったことがありませんでした。それどころか、ヨーロッパ大陸への上陸が初めてでした!縁もないし遠いし仕事の調整大変だし現地語わからないし。
機会があればTech3の国に行ってみたいなあと、ぼんやり思ってたところ、ちょうど5月の夜勤明けの連休がMotoGPフランスGPの直前の日程で、そこに有給を追加すればニコ活が実現可能だった。こんなにタイミングが合うのは、フランスに呼ばれているのだ!と一念発起して、シフト調整希望を出して、航空券とMotoGPのチケットを取った。
◆スケジュール
1日目(水) 最終便で成田からフランスへ移動開始
2日目(木) フランス到着、パブリックピットレーンウォーク
3日目(金) サーキット、ル・マン市街地でお買い物
4日目(土) サーキット、ル・マン旧市街地で軽く観光
5日目(日) サーキット
6日目(月) ちょっぴりパリでお買い物、帰国の途につく
7日目(火) 夕方に羽田到着しておうちに帰るだけ
◆事前準備
フランス未経験、台湾以外のソロ海外未経験、MotoGP海外観戦未経験だったので、不安でたくさん下調べした。なので長文で書く。
・MotoGPのチケット
まずはこれがなくてはな!
ここで入手できた。→ https://www.gpfrancemoto.com
英語表示もあるにはあるが、メニューから飛ぶと結局フランス語になってしまうので、ブラウザの英語表示から頑張って文脈を読み取る戦法。フランス語わからない族の私には、事前手配で一番難易度が高いのがここだった。ここ以外は英語と日本語でいけるので簡単。
私が3月末に調べ始めた時点で、金〜日の入場券と、日曜オンリー入場券の2種類以外は、全て売り切れていた!なんでも、発売から48時間で売り切れてたらしい。出遅れどころの話じゃなかったわw 2021〜2022年にフランスGPはクアルタラロ&ザルコ効果なのか、チケットがソールドアウトしていたとは聞いていたが、2023年も大人気みたい。3日通し入場券について、この販売サイトのプロモーターへメールで問い合わせたところ、指定席なしでお安い3日通し入場券でも、木曜のピットレーンウォークには参加できると返事が来たので、その1回のニコチャンスにかけて購入した。
1ヶ月前までに購入したので、定価98€のところ、93€で購入できた。今時、デジタルチケットではなく紙のチケットで、DHLから空輸される。発送通知から5日ほどで到着。送料と手数料に45€もかかった。チケットの半分くらいじゃんwwたっかい!!ネコポスみたいな見た目のくせして、たっっかい!ネコポス風の中身に封筒1枚がペラっと入ってるだけなのに!!まあ、早さと確実性に金がかかってるのだろう……日本国内の配達もヤマトとかじゃなくDHL本体が届けてくれた。
ついでなので今回、他のグランプリについても少し調べてみたんだけど、どうやら海外はピットレーンウォークを別チケットで売ってくれるわけではなく、木曜にこっそり開催されるか、指定席チケットにひそかにコミコミになっているというパターンがある模様。わかりづらい。
日本ではピットレーンウォークは別売りなので、日時が事前にはっきりしてるし、行きたい人だけ参加できるし、値段が安いし、日本のシステムの方が好きだ。
なお、MotoGPプレミアチケットサイト https://motogppremier.com
でもチケット販売があり、VIP席+パドックツアーや、ボックス訪問など、ドルナならではの独占イベント付きのチケットがある。が、ものすごく高いな!?安くても20万円くらいする!
海外遠征を企ててから初めて知ったのだけど、このプレミアチケットには、Tech3、LCR、RNF、プラマックいずれか(開催地による)のボックス訪問ができるプランがあるそうで。最低でも約10万円するけど!フランスはプラマックの回だった。ザルコファン向けサービスなのだな。今年のTech3の回は、ムジェロ、ミサノ、マンダリカ、バレンシアで予定されているらしい。値段は跳ね上がるが、ポンシャラルさんの質問タイムや、アウグストやポルに会えるプランもある。高いだけはある。今年はどれも立地とスケジュールで参加不可能だった。来年以降、いつか計画的に参加したい。それに質問タイムにそのうちニコが登場するようになるかも!?稼ぐか、お金……。イタリアのサーキットは車がないと木金の移動が難しそうに見えた。車の練習してみようかなあ……?台湾みたいにレンタルバイクしてくれるなら、バックパッカースタイルで行けるんだがな…。車はなあ…。
なお、ピットレーンウォークについて上記2つのチケット販売サイトに書かれている宛先へメールで問い合わせをしたら、現地時間で翌営業日の朝に返事をくれた。今年はもう1回、海外遠征を予定しており、そっちのチケットサイトも翌営業日に返事をくれた。みんな仕事が早くて助かったし、個人の小口の問い合わせにも、ちゃんと回答してくれるの、ありがたいな。
チケット類を事前に手配している時点で、「フリーのピットレーンウォークは木曜の16時ごろを予定しているよ」というプロモーターからのメールしかソースがなく、すごく不安ではあった。結局、公式な告知は、開催の直前に「ピットレーンウォークは17時オープン」とgpfrancemotoのインスタでのみ発表された。日本みたいにグランプリ公式サイトそのものには出てこなかった。ピットレーンへの入場方法も、インスタのコメ欄で勝手にファンが解説してくれてる情報だけという、不親切仕様。アクティブに情報を探そうとしなければ到達不可能なやつ。せめて公式サイトのニュースページに書いてくれよと思うんだけど、これは多分、これ以上ごった返さないように、プロモーター的にはあんまり人を呼びたくないのだろう。実際、すごい人だかりだったし…。
・航空券
プロモーターからのメールを信じて、木曜16時にはサーキットに到着できつつ、水曜朝7時過ぎまでの夜勤を余裕を持って終えられる航空券を取る必要があった。
検討の結果、フィンエアーの水曜23時発、成田〜ヘルシンキ〜パリという、トランジットの発生する航空券になった。羽田〜パリ直行がよかったけど、ピットレーンウォークに間に合わないから無理だった。成田発なのが地味に嫌だ。夜は成田行きのシャトルバスもなくなるので不便極まりない。帰りは夕方にJALのパリ〜羽田の直行に乗れるので楽ちん。
行きが夜遅くに出発で、早朝にトランジットがあるヘンテコスケジュールのためなのか、ゴールデンウィーク終了直後の日程であるためなのか、航空券の金額はかなり安かった。往復で15万+燃油サーチャージ9万円。燃油サーチャージがクッッッソ高いだけで、航空券自体はわりと安い。
ヘルシンキ空港はコンパクトなため、トランジット時間も他の空港に比べて短く設定されているらしい。それでも家からパドックまでノンストップで、初見ノーミスで直行できないと、ニコチャンスには間に合わないという、なかなかシビアなスケジュール。しかもピットレーンに辿り着いても、大混雑の中でニコを捕獲できるかは、運ゲーという。(去年の茂木は、ファビアンという幸運の天使が降臨してくだすったが……あれはラッキーすぎた……)
まー、捕獲できなくても、フランス旅行そのものを楽しみに行くのだ、今後の人生のための経験値を積みに行くのだと、心に余裕を持たせて臨むことにした。
・ホテル
木金土日、ホテルはすべてル・マンで押さえた。
https://www.booking.com/hotel/fr/premiereclasselemans.ja.html
(「ホテルプルミエールクラッセ」って名前で表示されるサイトも混在してる。どっちなんだ)
金土日 Hotel Le Charleston
https://www.booking.com/hotel/fr/emeraude-le-mans1.ja.html
木曜は1泊で約1万円なんでいい。これがこの土地のビジホレベルの適正価格なんだろう。
ただし金土日、てめーはだめだ。1泊で約3万円した。普段1万ちょいなのにwww3倍wwww3泊で10万円近いwwww風呂入って寝るだけなのにwwwオークラ並の価格wwwww草はえるwwwwwww
でもレースウィーク価格なんでしょうがない。1ヶ月前にル・マン駅前のホテルを連泊で予約できたってだけでもありがたいと思う。(茂木もすでに価格帯こんなもんだし…)
セッション後にTGVでル・マンからモンマルトルに移動して宿泊し、夜はパリを堪能するって手もあるみたいなんだけど、日曜のちょうどいい時間のTGVチケットはMotoGP効果で売り切れていたし、TGVの往復チケット金額(約1万円)が上乗せになることを考えたら、モンマルトルに連泊してもざっくり3日トータル2万円くらいしか安くならない試算になったので、労力のかからないル・マン泊を選択した。ル・マンで観光もできたし、治安がよさそうに感じたのでよかった。まあ1泊3万はほんと草生えちゃうけど……。
・TGV
ここでチケットを予約できる。英語表示あり。 https://www.sncf-connect.com/en-en/
フランス旅行をする日本人はとても多いので、チケットの取り方や乗り方の日本語情報はネット上に充実していて、困ることはない。ありがたやー。
木曜はシャルル・ド・ゴール空港(以下、CDG)からル・マンへそのままTGVで移動した。本数は少ないけど、乗り換えなしでいける便もある。今回は少しでも早くサーキットに着いておきたかったので、Massyなる未知の駅で乗り換えする切符をネットで買った。
月曜は帰りのフライトまで半日時間があり、その隙にパリでショッピングする予定だったので、ル・マンからモンマルトルへの切符をネットで買った。
TGVの切符は全席指定で、一等席と二等席があり、時間帯などによって価格が違う。需要によって値段が変わるシステムは理に適っていると思う。それによって混在が緩和されそうでいいと思う。
帰りのパリからCDG空港への移動は、オペラ座から出ている空港シャトルバスで移動する予定だったので、チケットの事前確保はしなかった。(これ東京駅から成田行きの「東京シャトル」のような感じで、シンプルでいいですね。台北〜桃園みたいに無数に高速バスの本数と行き先があるのもいいけど、初心者には選択肢が少ない方がわかりやすい)
・SIMカード
言葉が通じない国で1人行動なので、ネットで地図やGoogle翻訳のカメラが必須。SIMカードが生命線。
今回はkkdayでe-SIM購入。検索するとたくさん出て来るので、一番安いものをサブ機のiPhoneSEに、2番目に安いものをメイン機のiPhone11に仕込んだ。事前に家でアクティベートの事前設定をしてから、一旦その設定した回線をオフにしておき、現地に着いたら回線のオンとローミングのオンをした。
プリペイドSIMと違い、物理カードの入れ替えが発生しないので、日本で日常的に使うSIMを紛失する恐れがないということがよい。そしてプリペイドSIMよりちょっと安い。
まあその分、回線は貧弱だねえ……。特に、一番安いやつは出先でほとんど使えなかった。
・Visit Japan
4/29日本入国からワクチン接種証明書の提示が不要になったので、Visit Japanの「青い画面」も見せる必要がなく、事前登録も不用だった。いちおう、入国日の登録だけは念のためしておいた。
なおフランス入国についても、ワクチン摂取証明は不要。フランスは……いち早く「コロナはただの風邪」化してた印象あるしね…。マスク外すのも、Tech3は他チームより早かった。
・飛行機の長時間フライト対策
アジア脱出は10年ぶりくらいだったので、ダイソーに行って首枕とペラスリッパを購入。
そしてiPadに台湾文学やフランス語テキストの電子書籍を入れて暇つぶし対策。あと買ったまま満足して1行も読まずに10年ほど放置してた小説も持参した……読み始めるいい機会かなって…w
結果、ペラスリッパ以外使わなかったんだけど!w荷物増やしただけ!!12時間は結構あっという間やねえ……。
・荷造り
ヨーロッパで使えるコンセント変換アダプタを買った。日本のコンセントが使えない国に行くのが久しぶりすぎた。
クレカは4銘柄持っていって、収納場所を分散させた(悪名高いパリのスリ対策…。結局他のものを盗まれたのだが、カードは無事だった。めんどいからね、再発行)
その他は台湾行く時と、レース観戦とのハイブリッドというかんじで、いつもと大して変わらん。レース観戦はレインコート持参がかさばっていやだな〜といつも思っている。でも去年茂木でヘビーユースしたし、持参必須よなあ…
・Air tag買った
行きはトランジットありのフライト。ロストバゲッジが怖いので、気休めにスーツケースの中にAir tagを仕込んでみた。まあ位置情報をトラッキングしても、ロスバゲされたらどうしようもないんじゃないかと思うけど……。お守りとして入れておいた。「おっ、私の荷物もヘルシンキに移動してきとるな(^ω^)」とトランジットの空港でニヤニヤするのが楽しいくらい……?
・ル・マン市中の情報収集
パリの情報はちょっとググればいくらでも日本語で出てくるが、ル・マンの情報はあまり多くはない。4輪勢の先達がル・マンの情報を日本語でネットに放流してくださっている。ありがたい…。サーキットへの行き方はここの記事としおりの内容が特に参考になった。
https://toyotagazooracing.com/archive/ms/jp/wec/special/road-to-lemans-2013.html#link-list
ただし10年前の情報なので、航空券の値段がめちゃくちゃ安くて、羨ましさに歯軋りする。
あとは駅周辺での買い物スポット(現地のスーパーとDSに行くことが、世界中どこでも最大の娯楽)をGoogleマップで調べ、レストランの情報をトリップアドバイザーで調べておいた。茂木みたいなド田舎なのかと思ってたけど、そんなことはなく、ル・マンの駅前はけっこう充実している。大きいDSとスーパーが徒歩圏内にあれば私は大満足よ。
・ル・マン駅からブガッティサーキットの行き方
gpfrancemotoのサーキット案内に「ル・マン駅からはトラム(路面電車)で行けるよ。終点のAntarés MM Arenaで降りて東口からサーキットに入ってね」と書いてある。トラムは「T1」というラインをつかえばいいらしい。(T1とT2の全二路線が存在する)
ちゃんと時刻表と停留所の名称の一覧もある!これを事前に確認できたことがとても安心につながった。
https://www.setram.fr/1299-Lignes-regulieres-jusqu-au-1er-juillet-2022.html
大学がある時期の平日は「7時〜21時の間は、5〜6分に1本運行してるよ」と書いてある。土日は20分に1本程度に減ってしまうらしいが、さすがにレースがある週の土日は増やしてたように見受けた。
ル・マン市内のトラムの情報はGoogleマップの経路検索に全然出てこないので心配だったけど、最初っから上記の通り、全部公式サイトに載せてくれてた(直前になって気がついた)まずは公式サイトをちゃんと見よう!と勉強になった…。
・ダイエット
「年末年始で太ったまま定着した3キロを元の適正体重に戻す」が今年の目標。1キロはいいけど、あと2キロが苦戦中で……「ニコに会うまでに達成するんだ!!」と3週間くらい力を入れた。結果、成功した!夜勤チートでサクッと2kg減。夜勤だと酒が飲めないことに加えて、なぜか食欲もなくなって1日1食生活になる…。不健康ダイエットなうえに、リバウンド不可避なので素人にはお勧めしない。
→帰国後に普通に2キロリバウンドしてた
<以降、大変長々と続く>