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MotoGP/WSBK/Rebel250/台湾/音楽。Tech3チームマネージャーのニコラス・ゴヨン様を爆推しする。

SBK2022 アッセンまとめ<1>

ものすごく長くなりそうなので土曜のレース1までのまとめ。

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・公式プログラム

https://viewer.joomag.com/sbk-assen-2022/0151121001648453473

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HRC公式コメ

 

・木曜

https://wsbk.hondaracingcorporation.com/report/team-hrc-keen-to-build-on-spanish-promise-at-assen/

7「アッセンではここまでやってきたことを続けられることを期待するよ。アラゴンでチームとしてオレ達すごい頑張ったし、オレは自分自身についても、可能な限り学べるように取り組んだよ、週末3回あるレースをどうやって対処するかをね。すっごく向上できたし、全レース6位とか7位とかで戦えて、いいスタートになった。アッセンはこのカテゴリーではオレにとって「はじめて」のトラックだから、このレベルを保って、できればもっと積み上げられるように、うまくやらなきゃいけないだろうね。このトラックのレイアウトは好きなんだけど、まあ色々あって完璧な成績は残せてきてないんだぁ。SBKではどうなるか様子を見ようね」

 

971週間完全に休めたのでとても嬉しいです、大いに回復の助けになりましたからね。俺は同じ計画を続けていました、フィジオセラピーの先生に診てもらったり、高気圧酸素治療を受けたり。それにジムと自転車のトレーニングも再開できるようになり、自分が前進する助けになりました。喜んでますし、バイクに乗って自分が今実際どのあたりなのかを確認するのが楽しみですよ。第一ラウンドではたくさんのことを学び、今回は俺がものすごく大好きなトラックに来ました。CBRでアッセンをどのように見出すか、興味深いし、楽しみですね。俺達がやるべきことは沢山あるということはわかっています、でも今は体調が良くなっていますし、トラックでのアクションと、直近の仕事にもっと集中できるでしょうね」

 

・金曜

https://wsbk.hondaracingcorporation.com/report/top-five-for-lecuona-on-day-1-of-worldsbk-action-at-assen-work-in-progress-for-vierge/

 

7「全体的に、アッセンでの初日についてはオレはとてもハッピーだよ、だってこんなスピードは予期してなかったから。FP1FP21人で周回してバイクに速さと快適さを感じたし、周回ごとにタイムを向上できたね。オレ、明日はいいペースがあると思うなー。FP2では第3コーナーで大クラッシュを食らっちゃった、セッション始まってすぐに。それで右足がちょっと痛くなっちゃったんだけど、ラッキーなことに深刻な痛みじゃないよ。かなり使った後のユーズドタイヤでトラックに出て、フロントを失くして、セーブしたら、リヤも失くしちゃったんだよね。チームに感謝してるよ、みんながすっごく早くバイクを直してくれて、オレは最後15分、またトラックに出ることができたんだ。また周回ごとにタイム向上できたんだけど、今朝やったよりも速くなれるほどは時間がなかった。全体として、オレはすごくハッピーだよ。バイクはまだちょっと落ち着かないかな、多分。でもアラゴンの時よりいい感じがしたし、明日が楽しみだよ。うまくすればFP3でもう少し改善できて、予選とレース1で確認できるだろうね」

 

97「アッセンでの初日は困難なものになりました。このトラックに予期していたことが、かなり肉体的に厳しいです。俺は特に第6コーナー、第7コーナー、最後のシケインに苦戦していて、素早く方向転換するのに、体の力が多く必要なんです。アラゴンのように、俺は適応して、できる限り速くなれる方法を見つけないといけませんし、チームと一緒にバイクをよりスムーズにできるよう試しています。FP1からFP2にかけていい進歩ができました。夕方に重要な作業もあります、データを分析してどこを改善できるか確認し、明日はまた前進します」

 

・土曜

https://wsbk.hondaracingcorporation.com/report/another-strong-performance-from-iker-lecuona-in-race-1-at-assen-with-vierge-close-to-a-top-10-finish/

 

75位はいい結果だね。実際今のところオレ達のベストで、十分ハッピーだよ。スタートはまあまあで、1周目はガーロフとちょっと戦って、それからしばらく1人で走ってた。このフェーズでは上位陣とのつながりはそんなに失ってはなかった。ギャップが徐々に開いていって、オレはバズとの長いバトルに入った。バズはオレを抜いたんだけど、オレも抜き返して、フィニッシュラインまでポジションを守り切ったよ。トラックの何ヶ所かで彼はオレより強くて、他の箇所はオレの方が強かった。オレはレースを楽しんだし、持っているペースと最終的なリザルトにハッピーだよ。今朝の転倒で、オレちょっと自信をなくしちゃったんだけど、オレのマネさんと、チームと会話して、落ち着けたし、その時点までの事実に集中できたよ、その時点まではうまく進歩して、トップ5を戦えるポテンシャルがあるってね。あとチームにめいっぱいの感謝を伝えたいよ、みんな一生懸命働いて、バイクを直してくれて、最終的にまたちょっと前進できたから。もちろん表彰台を戦いたいけど、まだそれに至ってない。でもそのレベルに到達できるように、オレ達がんばるよ」

 

97「キツいレースでした。アラゴンよりもいい形を期待していたから悲しいです。むしろトラックのレイアウトのせいでもっと厳しいという結果になりました。ともあれ、いい点に目を向ければ、セッションごとにペースが改善されていきましたし、16周目までは強力なレースができていました、そのあともっと苦戦し始めましたが。7位くらいを戦えたんじゃないかと俺は思うんで、明日向上するのに何をすべきかを理解して、それに挑戦します」

 

日曜分はまとめ2に続く。

 

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◆メディアの速報ニュース記事

 

・金曜のハイサイドについて

https://www.speedweek.com/sbk/news/191035/Iker-Lecuona-(Honda)-ueberraschend-gut-E28093-dann-Crash.html

7「あのハイサイドでどこの骨も折れてなかったのはラッキーだったよ。右のおしりから落ちちゃって、すごい痛いんだよぅ。でも大丈夫だよ。同じバイクに続けて乗れもしたしね、チームがすごいうまく修理をしてくれたんだ。1周目、第3コーナーに少し自信がなかったよ、右足が痛いから、もうバイクに快適さが感じられなくなっちゃった。それでも3周後にはうまくいくようになって、ペースが戻ったよ。

(Firebladeのパフォーマンスについて)ここは絶対に改善が必要だ、っていうような明確な部分は、ないんだよね。全体的に、少し改善が必要なんだ。でもオレにはいい感触があるよ、速かったし、1人でラップタイム出せたからね」

 

・土曜の5位について

https://www.speedweek.com/sbk/news/191110/Honda-jubelt-Erstes-Top-5-Finish-von-Iker-Lecuona.html

ー驚くべきことにレクオーナは金曜に激しく転倒し土曜朝のFP3でも同じだった。

71回目の転倒は予測できなかった。突然チャタリングが起きてフロントのコントロールを失って転倒しちゃったんだ。土曜が始まるまでは怖かったよ、足首を酷く打ってすごく痛かったんだ。それから状態は予想よりもずっと良くなったから、オレ、自分に「行くぞっ」て言い聞かせたよ。

 

出走するごとに向上できたけど、FP3でまた転倒しちゃった、新しいピレリタイヤを試していた時に。だからスタンダードなタイヤに戻したらうまく行った。レースでは最初ガーロフと戦って、それからしばらく1人で走ったんだけど、前の方とラップごとに離された。それからバズとの長いバトルをした。彼を抜いてからはコンスタントな距離を保つようにしたよ。

リナルディには追いついた。オレは彼と戦えただろうと思う彼が転倒する直前の2秒間、追いついていたんだ。

事実、5位を取るポテンシャルはある。これが現実だ。トップ3には手が届かないよ。トップ5とか6での競争だね

 

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SBK公式記事

 

・金曜 (HRC公式のコメントとの差分だけ抜粋)

https://www.worldsbk.com/en/news/2022/Lecuona%20surprised%20by%20strong%20pace%20confident%20of%20top%20five%20fight%20come%20Assen%20races

 

7アラゴンより確実に良くなってる、あそこではオレすごく苦戦したからね。週末までのテストでも、いい結果ではあったけどバイクに快適さを感じられなかったんだ。ここでは1人で乗れてて、バイクに速さと快適さを感じられるんだ。バイクがちょっとナーバスのは確かで、だからジョナサンやアルバロと動きをもっと比較してみるよ、テレビの映像で比較してたように。もしオレ達がこういうちょっとした問題を解決できたら、たぶんもっといい週末になるね。

 

(表彰台獲得について)アラゴンより現実味があると思う。1人で作業して速くなれたし、そのポジションを戦えるペースだと思うんだ。その実現性は明日の様子を見るよ。スーパーポールでは、オレも含めて、みんなプッシュするから、オレがどの順位からレースをスタートをするか確認するよ、あとFP3も、レースのためにできることを確認する時間だね」

 

FP1中のキャミアさん「ほんの数周で、イケルはいいペースとリズムを即座に掴みましたね。徐々に週末どうなるかが見えてくるでしょう。2人とも若い新人ライダーだということは、最初の数レースを終えて次に何を期待するかを理解するのが難しいということになりますが、2人とも非常に非常によくやりました。チャビは2本肋骨を折り、まだ怪我の治療中ですから、彼にはこのサーキットはより厳しいものになるでしょう、主に激しい方向転換のために。レースでコースをうまく管理するのが難しいでしょうね」

 

ビデオパス民はイケルの動画付きで、内容は記事でカバーされている。

インタビュワーに「表彰台獲得について現実性がどんどん出てるよね」と言われて笑っちゃっているの図。

 

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◆動画

・木曜日インタビュー

https://www.worldsbk.com/en/videos/2022/2022%20WorldSBK%20Assen%20Thursday%20Interview%20Lecuona

 

かわい…………

 

ビデオパス民用っぽいのでかなり短く要約すると

アラゴンはハッピーに終われたよ。まだ全てが2回目だから、今のやり方を続けていく。(アッセンではトップ5を目標にするかと言われ)たぶんそうだけど、アラゴンではかなり苦戦もしたからバイクも自分自身も改善しなきゃ。タイヤマネージメントとかもっと勉強しなきゃ。チャンピオンシップランキングが8位とかには入れるとは思ってたけど、5位は予想してなかった。過去何年もの間で一番いいね。このまま仕事を続けて、いつか表彰台に到達するよ」

みたいなことを言っていた。まあとにかく「続ける」って何回も言ってた。


・後から気づいたが土曜の動画もあった

https://www.worldsbk.com/en/videos/2022/2022%20WorldSBK%20Assen%20RACE%201%20Interview%20Lecuona?from_list=all_videos

概ね既出情報だけど

「昨日よりペースがいい、こんな速くなれて驚いた」と言ってるのと、

「今年ホンダは進化したね」と言われて

( ' ε   7)ぷぅ……わかんない。表彰台争いはしたいけど。このやり方で少しずつ進めてチームとも日本ともいい仕事をしていくよ。オレはハッピーで、今年を通して様子を見るよ」とか言っているのがまあ差分かな。


 

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◆おまけ 中継キャプ編(金〜土)

 

FP1、キャミアさんの美しい立ち姿中継。

ソフトタイヤ(だから、どれだよ…)をお試し中のイケルの走行映像を見ている。この後、音声でキャミアさんのインタビューがあったんだけど、インタビューが始まった途端、イケルがミスし始めたのでちょっと笑った。

 

FP2

FP1P2だったので、満足気であったのだが……

3周目あたりでハイサイドを起こして、短時間の赤旗中断発生。

ちょっと目を離した隙にブッ倒れて動けなくなってたから心臓が凍りついたわ……。が、その後メディカルスタッフに両脇を抱えられてヒョコヒョコ歩き、マーシャルのスクーターの後ろに乗っていたので、少し安心

 

安心してたらなんか颯爽とキャミアさんがCBR色のスクーターでお迎えに来てくれたwww

キャミアさんは白馬のいや白ヘルの王子様だよ……!スクーターでオフ車ばりの方向転換してて、さすが元ライダーである。あとジェニングスさんもヘッドフォン外してバックヤードに引っ込んでたから多分2人を出迎えに行っている。転倒したライダーをクルーチーフがピットボックスの外で出迎えるのは、ワークスのエース(:マルケス、クアルタラロ、KTM時代のポル)とかチャンピオン候補とかじゃないと、あんまりやってもらえないやつよイケルまじエース。

 

会話しながらスクーターに2ケツで帰る2(っていう説明だとなんか青春みあるな)

推しのハイサイドは本当に見たくないけど、今回ばかりはいい特典が見れた(でももう見れなくていいから、ヤバい転び方しないでほしい…)実況にも「レオンのタクシーを見られてよかったですね」と言われて、なんか面白シーンとしてシメられてたけどw

 

FP3

スペシャルヘルメットお披露目。ああーイケルの笑顔は心が洗われるなあ!!(ヘルメット見ろ)

えー、SNS情報によれば、こないだのユーチューバーにデザインしてもらったらしい。何を意味するデザインなのかはよくわからんが、和風の鎧甲冑姿の武者と、波がモチーフに見える。ゲーム系の元ネタがあるのではないかと予想している。「a quien no le mola abrir cajas→cajasを開けるのが嫌いな人??cajasは箱とかって意味だと出てきたがわからん。

 

転倒後、ピットボックス戻った姿が2度に渡り中継されていたが、プロテクターやタオルを投げ付けており、カメラにファンサもしてくれないし、おこイケル😡である。おこイケル😡の生中継は2021オーストリアのニコさんとのケンカ生中継以来(つまり、そんなに珍しいことではない)

٩(`^´ 7)۶ <わかんないわかんないムキーッ

ジェニングス🌝<どうどう

チーム <どうどう

マネさん <どうどう

 

・スーパーポール

そしてひとしきり怒ったらスッキリするラテン系のやつ。SPもはみ出しまくったらしく、なかなかまともなタイムがセットされず、ヤキモキしたが、最後から2周目だけいいタイムがセットされてなんとかP8。ヤキモキさせても最後の方で1発だけいいタイムを出すのはMoto2アメリカンレーシング時代みたいで、成長期を感じさせる

 

上目遣い水飲みとかいう超絶あざといやつ。

 

・レース1

なんか今年、イケル機のデカールがシルバー(グレー)と黒の2つあるんだわ。レース1とレース2は黒だった。セッティングが違うのを分かりやすくしてるとか??(そもそもSBKMotoGP同様に2台体制なのかどうかは知らんが)

 

「イケルトップ5行けるかもぉ」を実現してわりと嬉しそうなレクオーナ兄弟。

 

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◆個人の感想

イケルファンにとってはカタルシス回。

 

本人が「ここで過去にいい成績残せてないんだよね、てへへっ」と言っている通りで、2019Moto2でのP15が、イケルのアッセンでのベスト記録。この回、すごいミスだらけで、トップ10に食い込めるかってところでミスって順位を落としてた。

去年のMotoGPでも同じような感じで、こっちは本人曰く、完全に自身のミスで転倒してリタイヤしていた。(せっかくビンダー兄さんが守護神のように後ろに蓋してくれてたのにw) 転倒してもハンドルにしがみついていたのと、悔しそうにタイヤバリアに突っ伏した姿をありありと思い出せてしまうファンとしても、本当にあの日は凹んだ……。おまけにその後、夏休みに突入し、最終的にTech3放出確定に至ったという、つらーーーい流れ。

というわけで、私は「アッセンのイケルにいい思い出がない」と思っていた。

 

今回もFP23で転倒していたし、SPもミスりまくってたので、「レースはもう転ばなかったらそれでいい………」と願っていたんだけど、それがレース1で叶った!イケルの真後ろにバズがずっと着いていたけど、「バズとのバトルに勝った」と言うよりは、「自分をコントロールしきってミスしなかった」というように私には見えている(なお1回抜かされたけどリカバーしている)去年できなかったことを達成しているのが嬉しくて、P5確定に爆泣きしたw去年の無念が浄化されるカタルシスを大いに味わった。しかもトップ5とかMoto2以来じゃん

 

SPRP5。レースの内容もよかった。抜けそうで抜けない、ちょっとだけ抜いても抜き返されるリナルディ(この名前、カタカナ表記見るたび某ピンクの悪魔ゲーに出てくる赤い子が脳裏をチラつくなあ)を、ラスト2周で抜いており、かなりリナルディにプレッシャーをかけ続けて成功したように見える。全然映らないのでライブタイミング見てた限り、大したミスもしてなさそう。イケルの成長がハッキリ目に見えて本当に嬉しい……

 

イケル、マジでSBKに来たの正解なんじゃないのファンとしてもやっぱり上位にいる方が楽しいし。本人も自信付くでしょうし

 

………と、ここまでがSPRまでの時点で書いていた感想。ここまででも大満足の週末だったのに………まさかレース2で表彰台を取れるとはな?!

推しててよかった、イケル・レクオーナ

 

そういえばSPRまでのバズの輝きっぷりに驚く。昨シーズン終わり頃にやっとレギュラーライダーの席をゲットしたとは思えない。バズってハードブレーキング系のライダーだと聞いているけど、BMWもそういう系なんだろうか。BMWがバズのスタイルに合っているのだろうか。逆にボノボ(この名前、某青いラッコ漫画が脳裏をチラつくなあ)前任のフォルガーは、ヤマハTech3時代みたいに、スムーズなコーナリングをする方が向いてそう。バズとは逆のスタイル。……この説、あると思います!