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MotoGP/WSBK/Rebel250/台湾/音楽。Tech3チームマネージャーのニコラス・ゴヨン様を爆推しする。

2024ロンドン/マンチェスター旅行記(その2)マンチェスター編

なんでマンチェスターに行くのかといえば、私が10代の頃から大のNew OrderJoy Divisionファンであるためです。大大大ファンです。世界で一番好きなミュージシャンです。

 

◆ヒースローからマンチェスター方面に移動するよ

現地時間、朝の6時半にヒースロー3タミに到着。今回は基本的に「時は金なり」精神を発揮することでトッモと合意していたので、空港〜市中は、ヒースローエクスプレスを使った。往復でチケットを買うと片道よりちょっと安くなる。KKdayで予約もできるけど、円安のためなのか、そこまで価格に違いがなかったので、サービスデスクに取りに行く手間を惜しんで、普通に空港駅でチケットを買った。自動販売の端末もあるし、係員の端末で売ってもらうこともできる。

ヒースローエクスプレスを使わない場合、地下鉄エリザベスラインを使って、お安く市中まで出るのが現在はメジャーなのだと思われる。知らんうちに便利な路線できてたんやね。通勤ラッシュがどの程度かわからなかったし、とにかく時は金なり精神で、今回はやめといたが。ヒースローエクスプレスとエリザベスラインが同じホームを使うので、ここの地下鉄切符売り場でOyster(日本のSuica、台湾の悠遊カードみたいなもの)が買える。早々に買ってチャージしておいたら、その後の移動がスムーズになって最高だった。チャージ額は、フルでロンドン市中を観光する2日分の20£でちょうどよかった。ロンドンの外では使用不可。どうもOysterから引かれる値段は、1日の上限金額が決まってるらしい。それって…実質1日乗り放題…ってコト?!

Oysterはカード払いでチャージができる。実は今回、一度も現金を使いませんでした!日本では那覇でPayPayとカードだけで旅行できたことがあるけど、海外で現金0円を完全に達成できた旅行は初めてだ。イギリスはすばらしい!小銭からの解放、サイコー!

高いだけあってガラ空きだったヒースローエクスプレスの内部。

パディントンからは地下鉄ハマースミス&シティラインでユーストンスクエア駅まで行くか、バスで行くか。バスは本数が多く、地下鉄と違って階段の上り下りがないのでベターだと感じた!日本と違って地下鉄駅にはエスカレーターがないことがそこそこある。スーツケースを持って登るにはやや辛い。その点、バスならスーツケースを持ち上げるのは乗り降りの時だけで済むので楽!

 

パディントン駅でバスを待ってたら、自撮りに夢中なあまりバスに乗り遅れた黒人のねえちゃんがいて、次のバス待ちまで開き直ってさらに自撮りをしまくり、あまつさえトッモに写真撮ってくれと頼んでいた。ポジティブさが感じられて興味深かった。事態へのポジティブさ、自己への肯定力。なおトッモの写真は何度もダメ出しされていた。完成度を求めるあくなき向上心まである…!

 

地下鉄ユーストンスクエア駅からも、その近くのバス停からも、すぐ近くだった超便利なユーストンスクエアホテルにスーツケースを預けて、徒歩で鉄道のユーストン駅まで移動した。

 

◆ロンドンからマンチェスターに行く方法

ユーストン駅からのAvanti West Coastという北部行きの特急列車で、2時間半くらいで行ける。切符は事前にネット予約して、デジタルチケット(QRコード)を携帯のカメラロールに保存しとくか、紙で印刷して持参すれば乗れる。

https://www.avantiwestcoast.co.uk/travel-information/live-train-status

 

事前に予約しておいて本当によかった。

というのも、本当は金曜にマンチェスターに行く予定だったのだけど、数日前になって

「金曜はストで全線運行中止すっから、来るなよ絶対来るなよ!払い戻しもできるけど、君のチケットは木曜〜月曜のあいだ、どの時間帯でもそのままで乗れるよ。予約変更もいらないよ。駅で係員に言ってね!」

とメールが来たのだ…。ちゃんとユーザー登録して購入してよかったわ……。おかげでメールでの通知を受け取れたので、前もってしっかりスケジュールを組み直せた。もしメール通知を受け取っていなかったら、知らずに金曜になって駅で「マンチェスター行けないよおおお」と泣き崩れていたと思うw 金曜に駅内のコンビニ(WHSmith)で買いたいものがあり、ユーストン駅に再び行ったところ、当たり前だけど本当に電車は動いてなくて、ホーム内には入れないようになってたし、人もほぼいなかったし、駅内のお店もほとんど閉店してましたね!!(それでもWHSmithは営業しててくれた)

 

マンチェスター行きを木曜に変更したおかげで、飛行機でほぼ寝てない状態で、そのままマンチェスターへの観光に繰り出すという、過酷スケジュールにはなったけど。私の目の下が真っ黒でした!!

金曜分の予約を変更しなくていいのに、木曜の便に乗ったら、オーバーブッキングにならないのか、とても不思議ではある………。有人改札で「予約された席が空いてるから、そのまま座るといいよ」って言われたけど、実際には他の人が座ってたしwまあ平日9時ごろの下り電車はガラガラだったから、他の席に座るだけで問題なかったけど。ちなみに実際の予約状況は、座席の上のデジタル表示に、どこからどこまで予約が入っているとか、予約なしとか表示されるので便利。これはフランスのTGVや台湾鉄道もぜひそうしてほしい……(しれっと自分の予約席に人が座ってた)。

車窓はひたすら牧場と運河だった。羊の放牧がとても多く見られた。映画「24アワーパーティーピープル」でも、羊飼いが意味深に登場するシーンがあったし、とても感慨深い。ウールの需要を感じる。

 

◆マックルズフィールドJoy Division聖地巡礼

ヒースローからマンチェスターに移動するなら飛行機もあるで?という案もアリかもしれないが、私達の真の目的は、どちらかといえば、マンチェスター本体よりも、それより少し南、マンチェスターピカデリー駅から電車で20分程度の、マックルズフィールドという駅にあった。そう!!イアン・カーティスが生まれてから、23歳で亡くなったその日までを過ごしたマックルズフィールドである!今もイアンが眠る、マックルズフィールドなのである!!

ここで観光をするために、電車移動を選択していたのだ!

意外とポップなマックルズフィールド駅(ポップなのはここだけでしたが)

ちな、イアンだけでなくスティーブン・モリスもマックルズフィールド出身。バーニーとフッキーはマンチェスター出身。この2つの駅は、電車で20分なんで、そこそこ離れている。埼玉で言うと、大宮と川越くらいは離れている。そして大宮人と川越人のアイデンティティはそこそこ違う……と思う。結婚した後もマイホームをマックルズフィールドに構えたイアンの価値観が伺える。イアンは元来、保守的だったのだと思う。それは、若くして結婚して家庭を持っていたことや、バンドを始めた当時に障がい者向けの職安で公務員をしていたことなどにも現れていると思う。

元来、保守的で堅実な青年が、ポストパンクという武器を手にして、ロックスターになったこと。ロックスターとしてのキャリアを築き始めたところで、突然健康を害したこと。家庭があるのに、その外に好きな女ができちゃったこと。イアンを構成するなにもかもが二律背反で、その歪みによって、最終的に自殺という結末に至ったのだと、ウン十年JDファンやってるヲタクの1人は解釈している。

そしてこの二律背反で崩壊寸前のギリギリなところにいたからこそ、あの素晴らしい歌詞と音楽が生まれていたんじゃないかとも思う。イアンは作曲の要ではなかったが、メンバーが楽器を練習しているのを聞いて「今のいい!」って拾い上げて、それを曲に発展させるように促すのが得意だったそうな。センスが尖ってたんだと思う。実際、Kraftwerkをはじめとしたジャーマンロックをバーニーとフッキーに教えたのはイアンだったそうだ。

ちなモリスだけはイアンからの教えではなく、バンド加入前からCanのファンでジャーマンロックが好きな尖った男である。モリスモリスって、スティーブン・モリスのことだけ一生苗字呼びでごめんな、呼びやすいんや。

 

Joy Divisionに関する映画は、24HPPの他にも、イアンの嫁の暴露本「Touching from a distance」を原作とした「Control」と、関係者の証言を追ったドキュメンタリーの「Joy Division」があり、それらの映画ではマックルズフィールドの街並も映ったりするので、なんとなく景色は想像が付いていた。実際に行ってみたら、その想像以上に、駅も街も、とてもこぢんまりとしていた。駅からちょっと離れると車の交通量は結構多くて、片道1車線をみっちりと走る車達のスピードがやたら速かった。地方の住宅街……って感じ。街はこぢんまりまとまってるけど、建物がイギリス特有のレンガ造りでとても綺麗で、道端にあまりゴミが落ちてるようなこともなくて、清潔に感じた。若い女性や犬の散歩をする人も多く出歩いていて、住民に笑顔が見られて(重要)、治安の悪さは感じられなかった。まあ昼間だからかもしれないが。イアンも大都市マンチェスターよりも、こっちのほうが居心地がよくて住んでたのかもしれないなあと思った。イギリスは超階級社会として知られており、親の職業で階級が決まるのだが、カーティス家とモリス家はミドルクラスである。その点からも、マックルズフィールドは比較的いいところなのかもしれない。(サムナー家とフック家はワーキングクラスを自称しています)

 

えー、そんなふうに現場の空気を堪能しながら1時間半ほどかけて、駅から徒歩で行ける範囲の観光を連打した。

 

・マックルズフィールド墓地

かの有名な、イアンの墓がある。Googleマップで検索すると、墓石の場所がちゃんと出てくる(登録してくれた人ありがとう)

GPSで位置を確認しながらジリジリと近付いてくると、このように一際目立つお墓が見えるので、わりとわかりやすく到着できる。

お供物に台湾ビールの缶、ダイソーのブックスタンド、フランスのファンが作ったアクスタが供えられていた。フランスは確定として、台湾、日本からもオタク達がお墓参りに来ていたのかもしれない。ワールドワイド!画像の、マルボロ赤は私が日本で買って持参し、お供えしたもの。海外のタバコはグロ画像が付いてるから日本版のほうがいいなと思って…wあとPeel Sessionsは撮影用に自宅から持参したもので、撮影後はちゃんと回収してます。

墓石は2回盗まれてたので、これ3代目だよね…。

奥に葬儀場が映っている。コントロールのラストシーンで、エンドロールが始まる瞬間に映っていたものだ。ということはイアンもあそこで荼毘に付されたのだろう。(日本だと葬儀場と墓地は別々の場所にあるのが多いと思うんだけど、イギリスは同じところにまとまってるんですかね、それなら便利ですね…)

 

・イアンち

住所は77 Barton street。数年前に競売にかけられて、ゆくゆくはミュージアムになるという話も出ていたが、それに対し「自殺の聖地みたいにされそうでヤダ」とNew Orderのメンバーは難色を示しており………というところまで報道されているのは見た。その後、続報がないと思う。

現地を訪れたら家の中の電気が付いているのが、カーテン越しにうっすらと見えた。人が住んでるのか?!住んでるかもなので画像はここに上げないが、玄関の前の階段とか、窓の位置とか、本当に写真や映画「コントロール」で見たまんまで感動。木製のドアは新しいものに変わっていたけど、イアンが住んでいた(そしてその命を絶った)という、UKロックの歴史に残るような家がほぼそのままで残っていることが嬉しい。南向きの家だった。

イアンちから東側にある駅の方面に出る道も、コントロールでの撮影地になっていたので、見覚えがあった。イアンちのあたりから駅に向けて下り坂になっていて、反対に駅の東側が山になっているので(つまり駅が窪んだところにある)このように綺麗に駅の東側が背景になってくれている。このロケーションには、コントロールの監督をした写真家のアントン・コービンも満足気だった模様(DVDのオーディオコメンタリーに収録されている)

イアンが生きていたころには、このへんをウロウロしてたのだな、ここで生活していたのだな。そしてJDのメンバーも「イアンち行こーぜ!」っつって送り迎えに来てたのかと思うと(コントロールに送り迎えシーンあるよね)、たまらん気持ちになるね!!

 

・イアンの壁画(マックルズフィールド駅前)

駅の近くにこんな立派な壁画がある!!すごい!!1階はなんか食料品店。

 

ここまで回って、駅に戻って1時間45分。

 

マックルズフィールドでJoy Division聖地を巡礼する場合、時間に余裕がある人は、イアンが働いていた職安の跡地も、イアンの家からとても近いので、観光に入れるといいと思う。ただ、ネット情報から正確な位置が特定できず、私はカットしたが。

イアンとモリスが通っていたKing's schoolを巡礼するモデルプランもあるらしい。歩きではちと遠い。King'sの関連施設なら、駅から墓地に行く途中にもあった。私立の大きい教育団体っぽいですね。(私立に通わせてもらえるとか、やっぱミドルクラスとワーキングクラスの格差感じる)

あとはイアンがよく行ってたパブとか、イアンと嫁のデボラが結婚式を挙げた教会とか、ググると巡礼した人の英語ブログが結構出てくるのだけど、車なしでは全部は難しそう。

 

マンチェスター Factoryレコード聖地巡礼

マックルズフィールド駅から北上する電車に乗って20分くらいでマンチェスターピカデリー駅に到着する。その間に存在するストックポート駅の近くには、Joy DivisionがUnknown Pleasuresをレコーディングしたストロベリースタジオがあるので、時間に余裕があればそこを見るのもよさそうだ。

たとえばこの画像は写真家のケビン・カミンズによってストックポートで撮影されたものらしい。(私はアントン・コービンが撮ったJDより、この人の撮ったJDのほうが、いつも男前に写ってて好きですね!)

どうでもいいが、マックルズフィールド〜マンチェスターピカデリーの電車内で、近くの席に座っていた若者がニコ似だったので勝手に盛り上がった。トッモ(レースファンではなく相撲ファンなのだが、ニコ活の話は無理やり聞かせている)が「ニコに似てる!目頭がニコに似てる!」と言うので…。ニコから熊要素を抜いた版。ニコをニコたらしめているのは、ベアー感🧸なのだと、ニコ不在の場で実感。ブリティッシュニコはマンチェスターピカデリーの駅に消えていった。

 

マンチェスターピカデリー駅

マンチェスターはイギリスで2番目に栄えている街なのだそうで、ロンドン中心にある有名なデパートの支店がたくさんあった。あとユニクロもあった。

なんか逆にマンチェスターユニクロとか見てみたくなってw一瞬だけ見たけどサンシャイン池袋の近くの店舗とそっくりな雰囲気!

街の中心をトラムが走っている。Oysterでは乗れないのでめんどくさくて使わなかったけども、トラムが走ってる街ってなんかいいよね。高雄、ルマン、函館……他には……えー……荒川区?w

 

あと、街の至るところに蜂のマークが掲げられていた(このバスの下の方にも蜂のマークが描かれている)。工業の街として栄えたマンチェスターは、働きバチが市民の象徴なのだそうな。JD/NOオタク、現地に来るまでこの事実を知らなかったです。あんまりNOが蜂にこだわってるイメージはないし。てかマンチェスターはバスが赤ではなく、緑なのな!いやー、現地に行くとわかることって結構あるな〜。

 

マンチェスター大聖堂

駅から市街中心地を歩いていくと突然現れるレトロな区域にある。Joy Divisionが雪の日の撮影をしたことで有名。これもケビン・カミンズによる撮影。

この↑画像を頼りに撮影地点を特定しようと、息巻いて行ったところ

現着して秒で特定。メイン出入り口のすぐ横なので誰でも特定可能だった。メンバーの左に写ってる樹木は、現在は撤去されている。

聖堂の中も入れるんだけど、寄付金がタブレット端末とタッチ決済で支払えるようになっていて驚いた。お賽銭もデジタル化される社会……マジでイギリスは現金フリー化されてて素晴らしい。

 

・Factory bake

https://maps.app.goo.gl/EEANY58zMSBr6dAGA?g_st=ic

マンチェスター大聖堂から徒歩10分くらい。ファクトリーレコードは関係ないように見られるけど、名前がいいので休憩がてら入ってみた。Control版のロブ・グレットンにそっくりな、四角いメガネをかけた店員さんがいた。……ちょっとファクトリーレコードを意識した店なのだろうか?ロゴにピーター・サヴィルみがある気もする…。

私はスモークサーモンの乗ったパンを食べたけど、モッチモチでおいしかった。トッモはアーモンドのケーキを食べてたけど、「甘い」しか言ってなかった。

 

ハシエンダ跡地

言わずと知れた、ファクトリーレコードが所有していた伝説のクラブ。今は高級マンションになっている。

建物の裏手の川が流れているところに出ると、出演したバンド名の一部と年が壁に刻まれており、見る価値が高い!落書きだらけだけど!

映画24HPPの終盤に、ファクトリーレコードが財政破綻してロンドンレコードに全てを売ることになった後、ハシエンダの最後の夜のシーンがある。私はてっきりそれでハシエンダはなくなったのかと思ってたけど、実はその後2回、クラブとして再オープンしていたらしい。そして最終的にマンションになったようだ。

 

トッモが指摘していたのだけど、NOの「1963」のMVの後半に映る川のシーンは、ハシエンダ裏手にそっくり。

歩道のデザインが同じだ。同じ場所かもしれない。

ちなみに1963のMVに出ているこの女性はフッキーの二人目の嫁で、当時の英国ではとても有名だったコメディエンヌだそうで。実はフッキーにDVしていて、これが原因でフッキーは心を病んでしまったのだという。多分そのせいでフッキーは人格に問題が出て…それがNOと確執ができた一因だと思うんだよねえ……。メンタルヘルスの問題で、JDはイアンを失って、NOはフッキーを締め出した…。NOがフッキーと決別したのは本当に残念なことだけど、フッキーが立ち直れたのは本当によかった。決別したおかげでバーニーがとうとうツアーをやる気になって、サマソニ出演したり単独公演したりしてくれたわけだしね…。

 

突然ですがNOの好きな曲トップ10(3位以下はほぼ順不同)

・The Perfect KissのSubstance収録版(アウトロの演奏が涙が出るほど最高すぎるため、それが入ってないアルバム版は別に好きではない)

・Subcultureのアルバム収録版(無駄に盛られたアレンジになっているSubstance収録版は好きではない。同じ理由でアートワーク提供を断ったピーター・サヴィル信頼できるw音が削ぎ落とされて歌詞の世界にマッチしたアルバム版が至高。挫折を歌うこの歌詞には世界で一番共感を感じる)

・ Blue Monday (バーニーはイアンが亡くなる前日、一緒に海に遊びに行く約束をドタキャンされて、そのままイアンとは2度と会えなくなったのだが、それが当時のバーニーの深層心理にこびりついていたような気がしてならない歌詞)

・Ceremony (元々JDの最後の曲だったという歴史もふくめて良い)

・Age of consent (JDのイメージから解放されてNOとしてのアイデンティティを確立させたことを象徴するような軽やかなナンバーで好き)

・1963 (Best ofのUS版に入ってた版もいいしSubstance収録版もどっちも好き)

・True Faith (みんな好きなやつ)

・Mr.Disco (テクニークはシングルカット曲よりアルバム曲の方が絶対いい)

・Bizarre Love Triangle (みんな好きなやつだけどライブだとバーニーのだらしねえダンスが気になるw)

・Sugarcane (フッキー離脱当時のグダグダの影響だと思うがシンセベースしか入ってなくて未完成。でもメロディと展開がいい)

・Be a rebel (最新曲も好き!!)

 

あっ、11曲あったwwまあいいや!!

特別ダントツで大好きなのはTPKのサブスタンス版。でもここに書いてない曲も全部好き。NOは全曲が私の中で85点以上をスコアしてくる。歌詞が中並英(中学生並みの英語)で日本人でもわかりやすい。根は楽天的なのだが闇がちらほら見えるところが好きだよバーニー…(当方ダントツぶっちぎりのバニ推し)根が楽天的でないと生き延びられなかったと理解している、あの自伝を読んだら……。2012年のサマソニの頃に「私はNOが大好きだが、世間、特にファッション業界はJDひいてはイアンを崇めがちだ(長生きする人間は神にはなれない)」というような話をトッモにした。それに対して彼女が「でも生きて、ずっと続けたバーニーのほうがかっこいい」と言ったことが忘れられない。確かにそうなのだ!歳とって、シワシワになっても、モチモチにデブっても、おでこ広くなっても、絶望を乗り越えてずっと現役として音楽を続けてくれたバーニーは本当に偉い、かわいい、すごい(当方デブバーニーも大好きです)

New Order、コロナの時の来日延期からの中止にして、今年も来ないつもりかよ〜。来日してくれよ〜〜。

 

・FAC251 (Factoryのオフィス跡地)

ハシエンダ跡地から徒歩15分くらいで行ける。ライブハウスや劇場がポツポツとあるエリアにある。ファクトリーのオフィス跡地。24HPPで、「こんな机に金かけやがって」とロブがトニー・ウィルソンにブチ切れるシーンがあった、あそこの本物版だ。

こんなポスターがあるのも象徴的wお金の話はファクトリーと切っても切れないなw

夕方に行ったので入れたりはしなかったが、現在は右側のポスターの通り、ライブハウスとして夜に営業中。フッキーが買い取って再生させたそうだ。こういう手付かずになっていたFactoryの遺産を、フッキーがいくつか買い戻したことを、他メンは「なんで1人で勝手にやってんの?」と反感を持って、これも結局フッキー脱退の一因になったのだけど、フッキーとしては正しいことをしてたよな。それにフッキーの言い分としては「あいつら興味ないって言ってたんだぜぇ?!」なので、本当に、2010年ごろの彼らがコミュニケーション不全だったことが残念でならない…。まあ、NOと、フッキーのJD/NO再演バンドに分かれて、それぞれやりたいことをやってるならいいか…。私はまだフッキーのアルバム再現ライブを見れていないので、機会があれば見たいものだ。

 

・イアンの壁画(マンチェスターピカデリー駅前)

マックルズフィールドだけでなく、マンチェスターピカデリーの駅前にも存在するのが凄い。本当にJoy Divisionは地元のスーパースターのようだ。マンチェスターの代表はオアシスじゃなくてJoy Divisionなんだわ。10代の頃から1人で孤独にJoy Divisionのファンをやっていた自分には、にわかに信じがたいが、マンチェスターの現実はこうだった。いや私は大好きなんだけど、結構音がスカスカしてて、無理な人は本当に無理で、あの音楽を聞いても何も感じられない人は多いと思うんで……私も10代の頃に聞いたから新鮮すぎてブッ刺さったのだろうけど、30代で初めてJD入門していたらどうかな…?ってなる。「初期PILのほうがかっこいい」とか「中期Depeche Modeのほうが完成度が高い」とか言いかねない。でもなんかどうしてもJoy Divisionが一番好きなんだよなあ……あまりにも長い間好きで、生活のBGMの一つだったから、正当に評価ができない。

 

突然ですがJDの好きな曲トップ10(完全に順不同)

・Disorder (UK new wave/ポストパンクらしさ溢れる名曲)

・Day of the lords (バーニーの初期の名演の一つだと思う)

・She's lost control (アルバム版と12インチ版どちらも捨てがたいしライブ演奏での熱さも良い)

・Digital (Stillに入ってるライブ版が好き)

・Sound of music (フッキーの名演の一つだと思う)

・Dead souls (たぶん世界中みんな好きなやつ)

・Atrocity Exibition (モリスの名演の一つだと思うがフッキーとバーニーの演奏もいいし、イアンの歌詞も歌唱もいいし、Closer期を代表する完成度の高い曲だと思う。プロデューサーのマーティン・ハネットの色がすごく強いせいかもしれない)

・Passover (音数が少なく地味なんだけど好き)

・A means to an end (ジャーマンロックの匂いがするので好き。モリス感強め)

・Heart and soul (このタイトルと歌詞、日本人的には「心と魂」って思っちゃうんだけど、タッチングフロムアディスタンス和訳版に付属した歌詞対訳では「身も心も」になってて、訳者のセンスと知識と技能に圧倒されたことが印象深い。heartって心臓だものな…)

 

Love will tear us apartも好きだったが、昔アホのように聴きすぎたため、今は飽きている………

 

そんなわけでこの日、ハートアンドソウルをイメージして、Liquemのハートアローリングを薬指に付けてて(指が太いからLiquemの9号は薬指しか入らんww)

https://liquem.jp/collections/archive/products/rn000330

その隣の小指に春新作だったスタンダードローズリングを付けてたんだけど、

https://liquem.jp/collections/ring/products/rn000354

このローズリングが小指にはデカすぎて、どっかで消失してた…。マックルズフィールドの駅到着時に撮った写真には映ってて、墓地の前の写真にはもう映ってないので…私の指輪はマックルズフィールドの街のどこかに葬られたのだ……。

 

というわけで、電車でユーストン駅まで帰った。木曜の16時、そこそこ混んでいた。外国の電車特有の、椅子固定式で、電車の進行方向とは逆の方向を向いた席に座らねばならず………その結果、完全に乗り物酔いしたwあとなんか適当に直近で出発する電車に乗ったら、行きとは違い、もっと西の方面を通る電車で、マックルズフィールドを通らなかった!つまり、マンチェスターピカデリーとロンドンユーストンを結ぶ路線は、2ルートあり、マックルズフィールドを通る路線は東側のルートだけなのだ!!わかりづらい。上野東京ライン湘南新宿ラインくらい難しい(これ埼玉に住んでた頃、何度乗り間違えたか…)。

とにかくヘロヘロでホテルに戻って、ただ寝た……。この日の歩数、24000歩。

 

<まだ続く>