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MotoGP/WSBK/Rebel250/台湾/音楽。Tech3チームマネージャーのニコラス・ゴヨン様を爆推しする。

22/1/31&22/2/1 SBK公式インタビュー訳 ビエルヘ編

SBK公式にレクオーナとビエルヘのインタビュー記事が2つづつ上がっていたので訳。

 

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ビエルヘ編その1

https://www.worldsbk.com/en/news/2022/Vierges%20really%20special%20switch%20Honda%20are%20a%20dream%20team%20we%20will%20try%20to%20fight%20every%20day%20to%20achieve%20our%20goals

 

「ホンダは夢のチームです目標達成のために毎日闘います!」

スペイン人ライダーは2022年にWorldSBKでデビューする予定で、ホンダへの移籍、チームメイト、HRCでの目標について語った。

多くのルーキーが2022年にMOTULFIMスーパーバイク世界選手権でデビューしており、HRCには2人のルーキー、チャビ・ビエルヘとイケル・レクオーナが来ている。このスペイン人コンビはMoto2MotoGPをそれぞれ経て、2022年はCBR1000RR-R機で競う。

先日のへレスでのテストにて、ビエルヘはホンダへの移籍、チームメイトのレクオーナについてなどを語った。

 

ホンダが声をかけに来た時

24歳のビエルヘは、2015年から2021年の間、Moto27シーズンを過ごし、3回のポールポジション4回の表彰台を獲得した。

202110月、このバルセロナ生まれのライダーが2022年にWorldSBKHRCに切り替えることが発表された。ホンダはチャンピオンシップで勝利への道に戻ることを目指す。

ホンダへの移籍について、ビエルヘは話す。

97「交渉は本当に大したことをしていないんですよ!マネージャーが俺に電話してきて「あのさ、こんな話が来たんだけど」って言うので、俺はマジで「Yes, Yes!」って感じでしたよ。ホンダのワークスチームは俺にとっては夢だったので、この話が舞い込んだ時は、すぐ話し合いました。彼らは俺にチーム、チーム内のメンバーを説明してくれました、夢のチームですよ!俺はもちろん、チームに加わりたいと思いました。本当に、本当に特別なことなんです。ホンダはホンダであり、すべてのライダーにとっての夢だと思います。少なくとも俺にとっては夢ですよ。俺は夢に生きていて、トラックに出るたびに、すべての色彩が特別に見えるような気分です」

 

ホンダでは短時間レクオーナとの作業をした

ビエルヘとレクオーナ2022年のHRCでオールスペインのラインナップを組む。このコンビは既にCBR1000RR-R機でトラックでの時間を過ごした。二人とも12月のへレスでのテストに参加てバイクを初めて体験し、1月に同じ会場に戻って、来るチャンピオンシップへの準備を続けた。

レクオーナとの関係と、彼らがどのように共に働いたかの概要をビエルヘは話した。

97「イケルのことはもう何年も知っています。彼とは良い関係ですよ。これはポジティブなことだと思っています、最初のライバルはチームメイトですからね。俺達二人にとって新しいことです。俺達は若いです。彼は大きなバイクでの経験が俺より少し多いと言えるでしょう。俺達はお互いにプッシュし合い、それがチームとしてもライダーとしても成長する助けになると思いますね。すでに、テストの最初の数日で、俺達は毎回お互いをチェックしあって、限界までプッシュしあいましたね。本当にポジティブだと思いますよ。チーム内の雰囲気は本当に、本当にいいですし、本当にいい年になると思います」

 

ホンダ加入後のビエルヘの大志

ヘレスでのインタビューで、ビエルヘはSBKHRCにおける短期的および長期的な目標の要点を述べた。ホンダは、SBKに戻ってきた2020年に1度のみの表彰台を獲得した一方、2021年シーズンは2度の表彰台を獲得した。いずれも、シーズン終りにドゥカティに行ったアルバロ・バウティスタによるものだ。

ビエルヘは2022年と、さらにそれ以降の大志についてこう説明した。

97「ホンダにとっても、チームにとっても、俺自身にとっても、目標は勝つことです。今だけは、それについて考え始めるのは正しいことではないと思います。我々が考えている正しい方法は、目標についてはちょっと放念することです。テストに集中し、持っているものすべてを試し、あらゆることに適応することです。すべての情報を取り入れてから、アラゴンでのシーズン前最後のテストで、我々はオフシーズンについて話し合って、シーズン中の現実的な目標を設定するでしょう。将来的には、俺の目標は、多かれ少なかれ同じものになるでしょう。我々は現在を好ましくする必要があると、俺は思います。

今、現状、俺はホンダのワークスチームにいて、それは夢だったことです。そのことを楽しみたいですね。俺にできる限り頑張って、可能な限り最高の結果を達成したいです。我々全員が、目標が何であるかを理解していますし、それを達成するために毎日闘うでしょう」

 

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・ビエルヘ編その2

https://www.worldsbk.com/en/news/2022/IN%20DEPTH%20WITH%20VIERGE%20The%20level%20of%20WorldSBK%20is%20getting%20higher%20and%20higher%20every%20year

 

WSBKのレベルは年々どんどん高くなっている

先日のヘレステストで、ビエルヘはSBKへの適応、ホンダの方向性、SBKでの競争のレベルについて語った

インタビューその1でHRC加入、チームメイトであるイケル・レクオーナに関する考え、短期と長期の目標について明らかにしたのち、その2ではMOTUL FIM WSBKチャンピオンシップへの適応と、彼自身とチームがSBKのレベルで、最前線を一貫して戦うのにホンダCBR1000RR-Rに欠けているものを見ていく。

 

Moto2から昇格してWSBKへ適応すること

ビエルヘは2015年から2021年までMoto2世界選手権に出場し、7シーズンで4つの表彰台と3つのポールポジションを獲得した。24歳の彼は2022年にHRCのオール新人ラインナップの一人としてSBKデビューする。彼にとって最も困難な面である、カテゴリーへの適応について語った。加えて、Moto2からのステップについて、ビエルヘは話す。

97「適応するのが最も困難なことは、もちろんタイヤと電制だと思いますが、レースの週末には3レースをこなすことだと思います。2回とか3回レースしてた頃からかなり経っています。最初のラウンドで自分がどうなるか確認するのを楽しみにしています。

準備のためにハードにやっていますが、3回のレースをこなすまでは本当にわからないでしょうね。最も困難なことの1つはそれだと思いますよ。Moto2では、SBKより少し長いレースは1つしかありませんでした。冬はさらにハードにトレーニングしていました。普段、ハードにトレーニングしていますが、今回やろうとしたことは、1日に23回のトレーニングセッションのトレーニングでした。たとえば、朝は少しサイクリングしてから、モトクロスをします。午後はジムのトレーニングで、その日のうちにさらに他のこともやってみるような。週末にやるであろうことと似た感じですね。

Moto2では体重が非常に重要なんですが、SBKではバイクがもっと速いので、バイクに準備できるようにもっと強くなることができます。これは大きな挑戦であり、Moto2からSBKへのステップですね。怖くはないです、それよりもとてもエキサイトなかんじですよ、自分が早くなる方法を見つけていくことを続けるというのは。初めてあのバイクに乗った時、驚異的に速いと思いましたよ。今はそれに慣れていっていますね。適応して、ポジティブにしていくために、学ぶべき新しいことがたくさんあります」

 

常時、上位で戦うために何が欠けているか?

2020年シーズン、完全なワークスの体制でチャンピオンシップに復帰して以来、ホンダは2020年に1回、2021年に2回の、計3回の表彰台を獲得した。すべてドゥカティに戻ったアルバロ・バウティスタによるものだ。レクオーナとビエルヘとの契約、そしてバイクの変更により、HRC2022年にもっと定期的に上位で戦うことを期待している。

何がなされる必要があると感じているか、ビエルヘは話す。

97「ホンダは数年前に新しいバイクを作りましたが、コロナ渦でやりたいようにテストをすることができませんでした。2021年は、シーズンの半ばから終わりにかけて、ほぼ全戦で表彰台を取れる順位を争い始めましたから、大きな前進ですよ。彼らは改善すべき点を理解しています。我々はその面で取り組んでいます。今のところ、バイクより自分自身に対してやるべきことが多いですね、何もかもが新しいことなので。それにもっと周回が必要です、適応して、何かを見つけていくために。我々は正しい方向に向かって言っていると思いますよ」

 

ビエルヘの競争

ビエルヘはSBKデビューで直面するであろう競争を完全に認識している。5つのメーカーと、24人のライダーが来るチャンピオンシップのグリッドにつく予定となっている。このバルセロナ生まれのライダーが、デビューシーズンに直面することを予測しているSBKのレベルについて話した。また、シーズンの始めに激しい競争に備え、強力なテストプログラムが必要であることを概説した。

97SBKのレベルは年々、どんどん高くなっていると思います。ここ数年間、レイがチャンピオンを防衛し続け、それからトプラックが昨年彼に勝ちましたね。理解できると思いますよ。すべてのメーカーは本当に、本当にハードに仕事して、プッシュしていますね。今年もまた、レベルが上がると思いますし、最高峰で戦うために、とても強力なプレシーズンが必要ですね」

 

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・おまけ

ビエルヘはMoto2Tech33年在籍した。つまり、ギーさんとニコさんが設計したMistral6103年間乗っていた。3年目にはこの超少数派のマシンで年間11位だったらしい。結構すごいと思われる。(ちなみにWikiによればミストラルでの年間ランキング最高位は、ブラッドリー・スミスによる2011年の7位である様子)

えー、何が言いたいかっていうと、ビエルヘがニコさんとどのくらい絡みがあったものか、気になるって話。画像とか何も残ってない(見つけられていない)。ニコさんはビエルヘをどのように評価していただろうか。ビエルヘに限らず、ニコさんがMoto2側チームとどれくらい絡んでたのか謎。ギーさんはMoto2でもMoto3でもボックス内をウロウロしてるのが映ってたが。目立つから遠景でも判別しやすいし、カメラに抜かれやすい

まあとにかく、今のところ情報に行き着けてないし、今更当時のことを知る手段がなさそうな。もしビエルヘがリークしてくれたら神なんだが。

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ネットで拾った、ミストラルのテスト時に撮影されたらしき画像。素敵だ。

ここの記事と動画によれば、200912月の様子。

https://www.motorcyclenews.com/sport/motogp/2009/december/dec0209-tech3-moto2-bike-on-track/

ニコさんとギーさんに今と変わりがないから2009年とか言われても、あんまりわからない(この2人は20年前からずっと時が止まっている印象)

画質の荒さに、スマホ普及時代より昔っぽさがある程度かな