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MotoGP/WSBK/Rebel250/台湾/音楽。Tech3チームマネージャーのニコラス・ゴヨン様を爆推しする。

21/11/27 King Crimson 東京国際フォーラム公演

「いい27( 27 *´  ν ` )」の日になんだけど、ライブ行ってきたんで、音楽ネタ。

 

コロナ時代が始まって以降、はじめてのライブだ。こんなたくさん人間がいる所に行ったのが、ものすごく久しぶりだ

自分のメモを確認したら、

邦楽は20/1/25NUMBER GIRL@那覇ナムラホール

洋楽は20/1/11A Certain Ratio@新宿MARZ

以来だった。23ヶ月ぶりだね

(このACRよかったわー、観客がドナルド・ジョンソンの名前めちゃくちゃ絶叫でコールしてて本人達も笑ってたのが印象深いwwたしかに絶叫したくなるほど、ジョンソンのドラムとチョッパーベースは熱かった)

 

クリムゾンのライブとしては、私は今回で4回目。

15/12/10 オーチャードホール

15/12/19 サンポートホール高松

18/12/19 オーチャードホール

21/11/27 東京国際フォーラム →New!!

 

その後ライブ盤「Radical Action」としてリリースされる音源のもとになった、高松公演が本当によくてな……席も一番よかったし、演奏も曲目もよかったし(Talking Drum聴けたから高松行った甲斐あった)、あれを超える感動は、もう他のどのミュージシャンでもないんじゃないかと思ってる。サンライズ瀬戸で遠征したり、香川県を観光したりしたのが楽しかったという補正も相当でかいけど。メンバーが同じホテルに泊まってたらしく、ホテル内でギャヴィン・ハリソンを見かけたんです……かっこよすぎて声かけられなかった…wそれにホテル内で声かけるのはさすがに気が引けたホテル内はプライベートエリアだからトニー・レヴィンとはホテルの外で遭遇できたので、握手してもらった!!手の皮膚が硬くてすべすべだった!私も私の友達もみんなあなたのファンだ!と、勝手に友人を代表して伝えられて嬉しかったwクリムゾンのファン、レヴィン大好きおじさん多いよね〜。

ちな私の推しメンは過去ずっとイアン・マクドナルドとマイケル・ジャイルズ、そしてメル・コリンズだったんだけど、やはり何度も日本に来てくれてると言う点で、この数年はメル・コリンズが頭一つ飛び出て最推しになっている。メルは毎回舞台からはけるときに、手を振りかえしてくれたんだよー。絶対私に振ってくれてたよー(限界オタク)なお今回は遠すぎてだめでした

 

で、今回。

会場が国際フォーラムなのな!?これまで東京公演はオーチャードしか行ってなかったので、刷り込みで渋谷に行きそうになった……本当に危なかった……

なんかツアー初日でチケットを押さえてあった。正直、洋楽ミュージシャンの来日ツアーで初日を取るのは悪手だと思ってる。全日完走を狙わない限りは。理由は、演者が緊張してたり、時差ボケしてたり、予期しないトラブルがありそうだから。(予期しないトラブルとしては、キース・レヴィン&ジャー・ウォブルの来日公演@新代田が、ビザの手配ミスで入国失敗とかいう理由で土壇場中止ってのが数年前あったわ…w結局あの2人のどっちも未だに私は見れてないんだよねえ残念。ライドンがやってる方のPiL本体はサマソニで見たけど私そっち派じゃないんだよね近年のPiLは好みじゃなくて、ただのメタルボックス厨だから…)

それでもわざわざ土曜を取ってるのは、多分、「MotoGPのオースティンがコロナで実施不可になった時、バレンシア2があるかもしれないから日曜は避けよう」と思って土曜のチケットを取ったのかももしくは先行抽選がそこしか当たらなかったのかも?あんまり覚えてない。

 

事前に、「来場者情報シートに登録してね」と、GoogleフォームのURLが書かれたメールがチケットぴあから届いていた。連絡先とか、座席番号を記入して、体調悪くないです、コロナ陽性者と接触してないです、みたいな内容の項目にチェックを入れる。

感染者が出た時の追跡用……なのかな?

 

これ、事前に登録しとけばいいんだけど、それをしてない層が入場時に混乱してたのか、それとも検温リソースが少なすぎなのか何なのか、えらい入場まで時間かかった。25分くらいかかったかな。開演に間に合わなかった人も多かったんじゃないか、2曲目頭に席に着いた人も多かった。今後どこの会場でもこんな感じで、コロナ前とは違うんだろう。早めに会場に行くよう気をつけよう

 

席は30列目、S席。SS席の抽選に外れたものと思われる(先行抽選の申し込みのことを全く覚えてない)流石に遠い……過去の良席と比べたらそりゃもう…。演者の表情だの楽器の細部だのは一切見えない。国際フォーラムってデカいんだねデカすぎるね。音だってオーチャードのほうが…。私はコーストくらいのサイズが一番好きだけど。

なお、観客席の間引きなし。普通に満席。

 

セトリ、更新されてる、仕事はええ!!

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https://www.setlist.fm/setlist/king-crimson/2021/tokyo-kokusai-forum-tokyo-japan-b8a5592.html

 

Hell Hounds of Krim

Pictures of a City

The Court of the Crimson King

Red

One More Red Nightmare

Tony's Cadenza

Neurotica

Indiscipline

Islands

(休憩)

(??? →ここでトリプルドラム曲あった気がするんだけどうろ覚え…devil〜と混同してるかも)

Larks' Tongues in Aspic, Part One

Epitaph

Devil Dogs of Tessellation Row

Radical Action II

Level Five

Starless

 

Encore:

21st Century Schizoid Man

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前半1時間、休憩20分、後半1時間。

(男性トイレは長蛇の列で、女性トイレは待ち時間ゼロというプログレライブあるあるは健在)

 

冒頭、PAさん!メルの音なんか小さいよ!!とソワソワしたけど4曲目で修正がかかった気がする。安心した。マクドナルドのサックスの良さは、

優等生的で都会的なところ。対してメルのサックスの良さはちょい泥くさくてエロいところだと思っている。その良さは生きていた、と思う!

 

フリップのギターはかなり音が大きく、よく聴こえた。あの博士みたいな見た目でトチ狂ったギター弾くの本当に格好いい。私はあまりギターって好きな楽器じゃないんだけど、フリップのギターだけは特別だ。

 

トリプルドラムの見栄えがすばらしい。ドラム3台って何???って最近のクリムゾン知らない人には言われるんだけど、見なきゃその良さはわからんだろうなあ。ドラマー3人の掛け合いというかバトルがかっこいいのなんの。今回、ステイシー入りのラインナップは来日初か。(つまりステイシーは最初で最後の日本ツアーか…)

Indisciplineのトリプルドラム合戦がやっぱり最高だったな……今日のベスト曲。トリプルドラムの良さが一番活きているのは意外と4期ナンバー。(なお曲ラストのI like it。メキシコライブ盤でMe gusta、だった部分は「イイネッ!」2018年もそうだった気がするけど覚えてない)

70年代クリムゾンが一番好きではあるんだけど、ライブで聴いて衝撃があるのは80年代以降の曲。多分、演者が好きに新しい解釈をして、楽しくアレンジして演奏してるせいだと思う。Indisciplineが一番その傾向が強い。ジャッコのボーカルも、再現系じゃなく独自解釈系でとてもいい。70年代までの曲は、オールドファンの思い入れも強いし、新しい解釈、アレンジを入れるような余地がないんじゃないか…。

 

スキッツォイドマンでドラムスティックを片手で高く放り投げて受け止めるというパフォーマンスをマステロットとハリソンがやってた。器用すぎて草。

ステイシーはやってなかったように見えたけど30列目からでは確認しきれぬ。ステイシーは「ワシ、変拍子叩くけど本当はエイトビートを愛しとるんよね」という雰囲気をなんとなく感じた……偏見もあるかもしれないけど

 

私はハリソンがゆっくり金物叩く時の手首のスナップがセクシーで好きですね……。クリムゾンの歴代イケメン枠の1人だよね??(独断だが、GG&F期の弟ジャイルズマクドナルド、レイクメルウェットンガンハリソン……だと思ってる。ロン毛になった兄ジャイルズも良い)

 

太陽と戦慄pt1だったと思うんだけど、意外な曲でレヴィンがスティックベース使ってた覚えあり、いつもそうだったっけか??あとこの曲でマステロットは今回もジェイミー・ミューアのフリーダム役を再現してていいw(単にミューアが好きw)………そういえば過去はこの曲のフルートソロでメルが君が代を吹いて日本向けのファンサしてくれたわけだけど、今回なかった、、というか、フルートソロあったか、記憶にない。ステイシーがシンセでデヴィッド・クロスのバイオリンソロを再現してて、おおっ!?となったのに気を取られてしまった。ミューア役とクロス役がいるぞ!と熱くなっていた…。やっぱ確認のためにもう1回別の公演行くしか…………。

 

このバンド、演奏が凄まじすぎて皆んなあまりボーカルを褒めない風潮があるように思うんだけど、ジャッコいいよね。声がいいし、どれ歌っても自然。21st Century Schizoid Bandの時より歌唱力上がってるよね??こういう全部のシーズンの曲をやるっていうコンセプトにジャッコは最適。どれ歌っても不自然さがなくハマってる。(多分、ブリューだったら6970年代の歌い上げ系ナンバーはあんまりハマらなそうな。ブリューは自分の時代の曲を歌ってる時が一番魅力的)

 

セトリ、まんべんない。宮殿曲とレッド曲が3つづつだから多いけど。やっぱその2枚が人気なのだろうな。特にハードロック、メタル寄りの趣味の人はその2枚を選ぶ傾向があるから…。

 

私はアルバム単位ならばIslands、太陽と戦慄が一番好きだったりする。その次が宮殿とBeat。それと同じくらいMcDonald and Giles(これはクリムゾンではない)その次くらいがConstrucktion of Light。

一番好きな曲は断トツのSailor's Tale。フリップのギターもメルのアルトサックスも破綻寸前までトチ狂って暴れまくってて最強。……なんだけど、毎回やってくれるわけではなく、2018年日本ツアーではほぼやらず、……そして今日もやらず!!残念だけど、過去1回聞けてるし、今回同じアルバムから選出されたIslandsは、名曲だし、個人的に思い出もある曲だし、ライブ前半のラストを飾るいいポジションで、良い演奏だった。

 

もし、バンドが、まだまだツアーやってくよ!過去曲掘り出してくよってフェーズだったなら、「In the wake of Poseidon」をやってほしかったなー。エピタフの代わりに。1stアルバムが断トツ人気あるからセトリから抜くのは難しかったんだろうけど…エピタフって演歌調だし、毎回やるからありがたみが薄い。ポセイドンは演歌くささが抜けてるし、実はレイクのベストボーカル曲と名高いんやで……マクドナルドがそう言ってた…。

あとは絶対無理だろうが「Neal and Jack and Me」、歌詞の世界観(解釈は複数ある)含めてめちゃくちゃカッコいい曲だぞ!!ちょっと都会的、シティポップ要素で、現代の空気にも合ってると思うんだよね。同じ理由で「Heartbeat」も今の空気に合いそう。

 

しかし、これが最後の大規模ツアーなんだそうで

https://rollingstonejapan.com/articles/detail/36831/1/1/1

レヴィン「先ごろ行われた全米公演は最後の全米ツアーという触れ込みだったし、ロバート・フリップも今回のツアー全行程を「日本で幕を閉じる」と説明していた。だからこれがクリムゾン最後の日本公演になるだろう。」

 

このインタビューを見てから実際演奏を聴くまで、もしかしてメンバーほぼみんな年齢の問題でパフォーマンスが落ちたり劣化したりしてるのか??とやや心配だった。でも杞憂だった。まったく劣化してない!トリプルドラム体制になってからずっと最高の演奏パフォーマンスを維持してる、すごい。これをやるために、この爺さん(と、おじさん)達、どれだけ努力してるんだろう……最後にペコリとお辞儀をして舞台を降りていったフリップを見て、涙が出てしまった。でもこのまだまだ最高パフォーマンスを出せている時点で身を引くのが、引き際として美しいんだろうな。それもフリップらしさ感じる。

 

凄まじいライブ演奏に感激して、ライブ終わるやいなや物販に並び、思わず予定にないものも購入した…w(なお現金払いのほうがレーンが多くて早い。ただしカード払いだと「KING CRIMSON」って書いてあるレシートもらえたw

→後日、カード請求も「KING CRIMSON」から来てて草。昔、公式サイト通販

した時はDGM名義の請求だった覚えがあるので、今回は本当にレアな買い物ができたw)

Tシャツのサイズ欠けが出てた。ツアーのテーマ画像のプリントTシャツ(ワイも買った!)と、ロンTが人気のようだった。半袖T、女性はXSがちょうどよさそう。

 

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まとめ

・コロナ時代のライブ会場入りは検温等でごたつくので早めがよさげ(要検証)

King Crimsonメンバー全員、演奏に衰えなし!

・セトリはまんべんないよ!楽しいよ!

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恒例、レヴィンの撮影会タイムに撮らせてもらったやつ。

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 30列目じゃあな…こんなもんよ…。当日券狙いでもう1回行こうかな…。

 

ってかNew Order2022年の来日とうとう中止決定!!2年延期したのに!無念!!次のライブ予定がなくなって失望だ……