・SBK公式記事連打
→HRCは「もうアラゴンまでテストなし」って前回のヘレステストで言ってた気がするが、「マシン調整すべく」参加したとある。なお、MIEが今年度のテスト初参加で、シャーリンのホンダデビューとなった。
→SBK公式の初日まとめ。レクオーナP12で10位以上の順位まとめに入っていない。が、SBK公式SNSにアップされた、かわいい笑顔の動画がちらっと見れる。かわいい。
→2日目午前中、レクオーナがドライでP3となり、こっちで動画インタビューを見れる。SBKは上位に入らないとインタビュー見せてもらえないのか…… https://www.worldsbk.com/en/videos/2022/2022%20WorldSBK%20Catalunya%20Test%20INTWs%20Day%2002
良い結果なのに、あんまりニヤニヤしてない……
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→そしてこっちのページが2日間のテストのHRCまとめ。キャミアさんのインタビューも見れる。動画インタビューを元にまとめられた記事の訳抜粋
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ーテスト2日目は雨の影響があったが、レクオーナは56ラップをこなし、ベストタイムは1’41.033sで、ラズガットリオグル、バウティスタに次ぐ3位をマークした。
7「間違いなくポジティブだね。午前中のドライコンディションで3位になれたよ。日に日にバイクにいい感触と、快適さを感じられるようになってるんだ。自分のスタイルで乗れるね。全体的にドライコンディションではとってもハッピーだよ。ウェットコンディションでは、ちょっと難しかったな、オレはこのバイクとピレリのタイヤでのウェットは初めてだったし、チームもショーワのサスペンションでのウェットは初めてだったから。もっとがんばらなきゃね、絶対。オレ達はハッピーだよ。トラックのみんなの中で3位でフィニッシュできたことは格別だよ。オレ達、上位陣を戦うだけのレベルとスピードを見せられたよね。アラゴンで、何が起きるかわかるだろうね。そりゃ順位はちょっと変わると思うけど、重要なのは、オレ達が速くなれるってことで、それがオレにとっても、チームにとっても大切なことなんだよ」
ービエルヘはテスト2日目、8位のタイムを出していたが、ウェットコンディションの第12コーナーで転倒を喫し、テストを早めに終了した。意識はあり、メディカルセンターでのチェックの後、病院であばらの負傷の詳細検査を受ける。
キャミア「生産的なテストでした。これまでのオフシーズンの作業を終え、我々の持つパッケージがまさに完成されるところです。事はうまく運んできました。我々は作業を続け、前進を続けます。今回、初めて競合相手と相対する機会を持てたのはよかったですね。我々がどこにいるのかが理解できますから。ステップバイステップで、持っているものをもう少し調整し、進化を続けていくことは可能ですが、ライダーにとって、自分がどこにいるのかを理解し、どこで自分のライディングを改善できるのか、セッティングを改善できるのかを理解することは良いことです。競争相手と同じトラックを初めて共有すれば、我々が真にどこにいるのかを参照することができます。我々はそこから学びを得ましたので、最初のレースまでにもう少し改善したいと思います」
ービエルヘの転倒について
キャミア「正直なところ、現時点ではまだ様子を見ています。第12コーナーの侵入でハイサイドがあったことがデータから確認できています。完全にウェットコンディションでしたが、我々にはあの時、トラックに出てこういうコンディションでのバイクを理解することは重要でした。明らかにこういう状況下で、ライダーはピレリのタイヤの、そして我々にはショーワのサスペンションの経験がありませんでしたから、何周かすることが不可欠でした。不運なミスとなりました。今のところ、ここまでの全てのテストで、彼が転倒するのは初めてです。彼は非常にうまく乗っていたので、本当に残念です」
→キャミアさんは動画に差分少々あり。「リヤのグリップを確認できて自信を持てた。ソフトタイヤを試すことができた」という話と、「アラゴンのレースでチャビとイケルに何を期待するか」と聞かれ、ざっくり「チャビは転倒後、まだ(そもそもアラゴンに出れるのか?)確認中です。イケルのポテンシャルは大きいと確信しています。でもまだ我々は作業と改善が必要です」というようなことを言っている。
→この記事で音声インタビューの内容が網羅されている https://www.speedweek.com/sbk/news/189824/Honda-Teammanager-Leon-Camier-Potenzial-ist-gross.html
マスクない!!ありがとう!!
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・HRC公式記事 重要なとこだけ抜粋訳
(→なんかURL2つ存在するけど、内容同じな気がする…)
ープレシーズンテストとしては、ラス2となるテストを行った。現地では2週間、雨混じりの天気が続いていたが、金曜日は風があり気温16℃と寒かったが、ドライコンディションでテストをできた。一方で土曜日はより寒く、曇天で、昼から雨が降った。
レクオーナは予選タイヤで2日間コンバインドの順位で3位のタイムを出した。ビエルヘはチームメイトから0.7秒以下の差で、トップ10に入るタイムだった。
午後は天気が悪くなり、レイン用のセットアップとタイヤを試す機会となった。トリッキーなコンディションでビエルヘはチーム加入後、初の転倒を喫した。大きな転倒ではないように見えたが、ビエルヘはあばらに強い痛みを訴えたため、精密検査のためにサン・クガ・バルセロナ・ホスピタルに搬送された。レントゲン検査の結果、第12肋骨の骨折が報告されている。可能な限り早くトラックに戻れるよう、早急なフィジオセラピーとリハビリが予定されている。
次回のプレシーズンテストは、4/8〜10にモーターランドアラゴンで行われる。
7「1日目は、バイクのセットアップのあらゆる側面について作業しました、モントメロサーキットに適応するためのね。特にブレーキと、あとコーナースピードを改善しようとしたんだ。ヘレスやポルティマオと比べて、全然違っていたよ、これまでのテストほどいい天気ではなかったけど、同じようにオレ達はハードに作業しました。オレは自分自身にも、このカテゴリーに適応できるように集中しました、オレが過去に慣れていたものとは全然違うからね、例えば電制とかが。ピレリのタイヤをもっと理解する必要もあるけど、できてきてるよ。日に日にバイクにいい感触を得られるようになってきてるし、チームのこともすごくハッピーだよ、みんないつも、いろんな方法でオレをサポートしてくれるんだ。
土曜日は、午前中はいいドライのセッションができました。最速タイムを出すためにソフトタイヤをつける前に、セットアップを微調整したんだ。そのラップタイムにはハッピーだったけど、もちろんそれはただの1発タイムであって、レースでは最初から最後まで速くなきゃだめだからね。
ランチの後は雨が降ったから、ウェットのタイヤとセッティングをもっと学ぶためのいい機会になったと言えるね。オレ達には改善できる余地があるから、働き続けなきゃ。オレ達はありのままでアラゴンを迎えるよ、まだやるべきことがあるとしっかり認識してるけど、この数ヶ月でうまくやってきたってこともよくわかってる。シーズン中ずっと向上していけるように、ベストを尽くし続けるよ」
97「転倒は本当に残念でした。建設的だったテストの最後に起きてしまいました。昨日は久しぶりにいい天気で、そのうちに多くの作業をできました。モントメロは俺にとってホームトラックのようなものなのですが、CBRでは初めてのトラックでもあります。だからまず最初の目標は自信を構築していき、セットアップを改善していこうというところでした。俺達はこの側面に集中し、この二日間でいくつかの改善ができ、非常によいリズムを得て、多くのデータを収集できました。土曜の午後はコンディションが悪くなり、ランチの後に雨が降りました。
ピレリのレインタイヤとレインセットアップで作業する機会を得ることができましたが、残念ながら俺は転倒して、痛みが出ています。最短で戻って来れるように、可能な限り早くフィジオセラピーを開始したいと思います」
→えっ………イケルのコメントめっちゃ大人になってないか…?なんか去年までのビンダーとかオリベイラが出していたような、ストイックなコメントだ。原文で読むと、よりストイックで厳しい印象が感じられる。3位タイムで、もっと浮かれ尽くすかと思ったんだけど。イケル成長したね…これがワークスライダー…。
なお、早くよくなってね!とインスタでビエルヘへメッセージを送るイケル。
イケルやっぱ天使。なお単純にチームメイトがいないと、参照できるデータが不足するんで…。ビエルヘ、アラゴンに間に合うといいね…。
今まで転倒のなかったビエルヘがここに来て雨で初転倒したことと、イケルが雨なのにあんまり喜んでないことがやや気になる……。
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・上と似てるが本音ポロリ気味なイケルのインタビュー
https://www.speedweek.com/sbk/news/189741/Honda-Ueberraschung-Iker-Lecuona-schneller-als-Rea.html
7「すっごく満足だよぉ(満面の笑み)。このチームとFirebladeの一番最初のテストでは、うまく行かなかったんだよね。このバイクでどうしたらいいかわかんなかったんだ。でも、日に日に上手くやれるようになったよ。オレはこのチームを選んでハッピーだよ。みんなうまくオレを助けてくれるんだ。
バルセロナでは、バイクの全部の部分に対して対処したよ。全部のディティールに細かい改善が必要なんだ。ブレーキとか、コーナリングのスピードとか、どこもかしこもね。だけど、全体的に、ポジティブなテストで、前回ヘレスとポルティマオでやった時とは全然違ったよ」
ーピレリはバルセロナに予選用タイヤを持ち込まなかった。トップ3の3人はSCXタイヤでベストタイムを出したはずだと想定されている。雨天となった土曜午後、レクオーナは初めてスタンダードなレインタイヤをテストすることになった。
7「強風で、コンディションは完璧ではなかったね。これで終わりじゃなく、まだ作業を続けていかなきゃだめだよ。オレももっともっと適応しなきゃ。だってまだ完璧にいい感じってわけではないから。例えば、MotoGPのものとは電制の動きが違っているし、タイヤにももうちょっと慣れないといけない。でもオレたちはトラックで然るべき場所にいて、ものごとの進み方を、オレは嬉しく思ってるよ」
※記事には2日間をまとめたタイム一覧付き。(公式よりずっと情報がわかりやすい!!)
Combined times Barcelona test (25/26 March):
Superbike:
1. Toprak Razgatlioglu (TR), Yamaha, 1:40.571 min
2. Alvaro Bautista (E), Ducati: 1:40.824
3. Iker Lecuona (E), Honda, 1:41.033
4. Jonathan Rea (GB), Kawasaki, 1:41.062
5. Garrett Gerloff (USA), Yamaha, 1:41.229
6. Michael Rinaldi (I), Ducati, 1:41.360
7. Scott Redding (GB), BMW, 1:41.636
8. Alex Lowes (GB), Kawasaki, 1:41.664
9. Lucas Mahias (F), Kawasaki, 1:41.688
10. Xavi Vierge (E), Honda, 1:41.719
11. Philipp Öttl (D), Ducati, 1:41.735
12. Andrea Locatelli (I), Yamaha, 1:41.865
13. Eugene Laverty (IRL), BMW, 1:41.942
14. Kohta Nozane (J), Yamaha, 1:42.428
15. Loris Baz (F), BMW, 1:42.429
16. Ilya Mikhalchik (UA), BMW, 1:42.763
17. Luca Bernardi (I), Ducati, 1:43.251
18. Oliver König (CZ), Kawasaki, 1:44.226
19. Loris Cresson (B), Kawasaki, 1:45.263
20. Hafizh Syahrin (MAL), Honda, 1:45.539
21. Tati Mercado (RA), Honda, not driven
→最初のテストでは「まだなんとも言えない。簡単なことじゃない」みたいなことを言っていたので、この半年近くでかなり改善されて、適応したものと思われる。そしてチームにも慣れてきて、今回かなり信頼を深めたっぽく感じられる。
っていうか今回使ったタイヤは結局SCXとSCWどっちなの…予選タイヤとソフトタイヤという呼び方はどっちを指すの。正式名称がそもそもわかりにくいから、みんなが勝手な呼び方をする。結果、混乱する……ピレリさんネーミングセンスもうちょっとなんとかしてほしい。そこはS/M/Hで単純明快なMotoGPのミシュランを見習ってほしい。
ちなみにちょうど公式にタイヤのニュース出てた。
→2021年度まで「予選タイヤ(Qタイヤ)」とされていた「SCW」が、今年度「SCQ」に置き換わる。「SCQ」は「SCX」より速い。SCQは1月のヘレスで発表されたが、アラゴンから現在のQタイヤは消える……というようなことが書いてある。SCQの合う合わないで勢力図が変わったりするんだろうか、MotoGPみたいに……。
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・おまけ 偵察イケルくん
金曜日withラズガットリオグルと、ショーワの技術者。
土曜日withロカテッリ。
ウロチョロしてて草。
SBKについて、現場に行った経験のある人の意見を見ると「パドックがMotoGPよりノンビリしている。アクセスがいいサーキットが使われている。ライダーとのミトグリ系イベントが充実している」と、よく言われているように思う。だからヤマハのライダー達もおしゃべりしてくれるのか…。
鶏むねの話でもしたらいいねー。