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MotoGP/WSBK/Rebel250/台湾/音楽。Tech3チームマネージャーのニコラス・ゴヨン様を爆推しする。

MotoGP2023 マレーシアGP観戦旅行記(その2)金曜前半

スケジュール上、金曜がクライマックスのつもりで気合を入れて臨んだ。大変長い。

 

◆金曜朝〜移動〜サーキット到着

ホテルの朝食ビュッフェが無料で付いてくる。無料なだけに、期待してなかったけど、会場は広々しているし、品目が多く、ちゃんとしている。東南アジア料理あり、中華料理あり、その場で調理してくれる卵料理やロティあり、サラダやフルーツや甘いものもあり。4日間、飽きなかった。

ニョニャ・クイがあったので試してみた(2枚目画像左下の白い四角いやつ)。なんか餅米の上に生姜の千切りを載せたやつだった。……………二度と食べれなくて後悔はないな…。

 

朝食会場で他のMotoGPファンの着ている服を見るのが楽しかった。過去同様、ロッシ、バニャイア、アプリリア、レプソル、クアルタラロのTシャツが多く目に入った。まあそれはどこでもそうだけど。それらに加えて、マレーシア企業のRCBや、UMAレーシング、ペトロナス(F1?)のTシャツをよく目にするというお国柄が出ていて楽しかった。あとチャントラも大人気だった(タイからの遠征民もいたのかもしれない?)

KLIA2とサーキットを結ぶシャトルバスは、ちゃんとこのように看板を出してくれていてわかりやすい。最初すぐに見つからなくてキョドキョドしながらバス乗り場を歩いてたら、「MotoGPあっち!」と職員が乗り場を教えてくれた。服装でヲタバレしてると、こういうメリットがある。

なおチケットは、空港ビル内のカウンターで買える。そこにもちゃんと看板を出してくれている。

チケットは当日のみ有効というわけではなく3日使えるので、「3日分ほしい、往復で」という旨を伝えたら、6枚まとめて売ってくれた。便利!(↑は初日を終えた後の状態)

空港側でもサーキット側でも、バスターミナルのスタッフのおじちゃん達の親切な雰囲気は、3日間いずれも素晴らしかった。私が過去行った国の中で暫定世界一。

 

バスは、サーキット入り口にあるバスターミナルで停まる。(KLセントラルからのシャトルバスなどもここに停まる)そこから敷地内を1周しているシャトルバス(無料)で、メインゲートの近くまで行ける。歩ける距離だけど、暑いのでなるべく直射日光を浴びながら歩くことを避けて、毎回シャトルバスを使って、体力を温存した。

 

◆FP1

金曜は完全に入場無料で観客席まで来れる。驚きの太っ腹。座席も自由なので、「メイングランドスタンド」内のTech3真ん前に張り付いた。

席がボックスから近いッ!!!ズームなしで↑こんな状態!ル・マンより近い!!しかもフェンスがあんまり邪魔にならない!天国!!そしてなにやら天井が高い!ボックス内の写真が撮りやすい!思う存分ニコの写真を撮りまくった。土日はメイングランドスタンドではない席になるので、金曜に本気出す。

ニコーーーー!!!かっこよすぎるぞーーーー!!!!(心の絶叫)

現場の良さを味わいまくり…。この時点で既に、来てよかったなーーって思えた。

 

パドックツアー(ニコ生pt1)

FP1が終わってから待ち合わせし、12時過ぎの昼休みタイムにパドック内に入るというスケジュールになっていた。メールで待ち合わせ場所が指定されており、時間になると、MotoGPプレミアムの使者が看板を掲げている。私は使者が看板を掲げる前に着いてしまい、心配になってウロウロ歩きまわっていたら、使者が見つけて連れて行ってくれた。プレミアムのプラスチックパスを首から下げてなかったらすれ違ってたな………。

参加者ははっきり覚えてないけど10人くらい。アジア人はマレーシア人らしき男性と、中国人カップルと、私。それ以外は英語圏らしき白人。解説は全部英語。正直、Tech3のクルーや、ライダー達を探すので頭がいっぱいで、解説は全く聞いてなかった…w

 

このパドックツアーが、私が今回パドック内に入れる唯一のチャンス。この時点ではピットウォークに参加できるかどうかは不明。なので、どうしてもニコへのファンレを渡すことを第一目標としていた。直接が無理なら、誰かしらチームメンバーに頼めばよいことはル・マンで実証済み。

「ファンレ渡すぞ……すぐに出せるように鞄の上の方に配置しておくぞ………」とゴソゴソやっていたら、なんと、私の背後をイケルがスクーターで通り過ぎていった。気が付いたらイケルはスクーターを降りてスタスタとLCRのボックスに入っていくところだった。他の参加者の邪魔にならないところまで行って呼び止めようとしたら、まったく間に合わなかった……………。今年の8耐といい、縁がないなしかし!!

 

まあでも私はイケルをはじめとして、ライダー達との接触は「必須」ではなく「タイミングがよければぜひ」くらいに思っている。ライダー達のことはそれぞれを自分が心の中で応援していれば、それでいいと思っている。なぜならライダーの応援は誰かしらやってるから。他のファンたちに任せた!ってなってる。他のファンたちは私の分までがんばって!

でもニコ達に対してはそうではない!!ライダーではなく、クルー自身が主役として推されているってパターンって、そんなに多いわけではないと思うからだ。あなた達のヲタクがいまああああああす、しかもフランスから遠く離れた日本にいまあああす私でえええええっす!って伝えたい…。

というわけで、クルーがご飯を食べるホスピタリティ↑の近くにいたら、そこに向かって来るジェロームパスカルに遭遇した。即刻、写真撮ろうぜ!!と声をかけた。ジェロームはポルのチーム、パスカルはアウグストのチームで、それぞれタイヤ&燃料管理人をしている。この2人はボックスの裏手で一緒に作業していることが多い模様だけど、2人でランチに来ているのが微笑ましい。職務が一緒で、いつも一緒なのに、ランチまで一緒に行くのは、本当に良好な仲なのだと思う。

二人と一緒に写真を撮らせてもらい、「ニコどこ?」と聞いたところ、「もうすぐこっちに来るよ、あと15分とかで」とジェロームが言うので「私、このツアーの人たちに着いてかなきゃいけなくて、時間がないんです!ニコに手紙を渡してほしいッ!(必死)」と依頼をしたら快諾してくれた。ありがてえ!!第一目標を達成し、心に余裕が出た。その少し後にはマティルドさんにも会えたので同じく写真を撮らせてもらった。

 

このパドックツアーは、ボックスがずらっと並んでいるのを一番奥のアプリリアワークスの前まで行って、折り返すというルートだった。随所随所で案内人による解説が入る。その解説がされている間に、ライダーやクルーを見つけたら話しかけて写真を撮ったりしてよいという。

 

で、一行がアプリリアワークスの前に移動していくときにTech3の前を通るわけだけど、まさにその瞬間にトーマスとニコがボックス内から出てきた!!!!

 

僥倖っ………!なんという僥倖………!

 

嘘みたいにタイミングがばっちりすぎた。これで私は今年の運を使い果たしたなと思ったww

ファビアンも出てきたのだが、「お前どこにでも現れるなwww」と言われたw「ニコのことが好きすぎるもんでねww」と返しておいた。(言いながらニコ筋をモチモチお触りするとかいうセクハラをはたらいた)

時間がないので、巻きで進行せねばならず、

(ニコ  ò v ó )「元気かい?」

と挨拶してくれるニコに応えながら、一緒にセルフィーを撮らせてもらったり、メカニックボーイズとも挨拶したりしてたんだけど、その間にどうもMotoGPプレミアムの使者が「写真撮りましょうか?」って言ってくれてたみたいで(私全く気付かず…)ニコが

(ニコ  ò v ó )「お願いします、彼女が喜びます」

って頼んでくれてたんだけど………!キャァァァ…‼︎なんというジェントルマンなんだ。スパダリって、このことを言うんだな??めっちゃ好き!!!!

ニコと使者のおかげで、素敵な写真を撮ってもらえた…さいこぉ……。

エリックも出てきたので、クルー4人の写真を撮らせてもらった。4人ともチャーミングないい笑顔で、仲のよさそうな、いいチームの雰囲気がビンビンに出ている写真が撮れた。(一部はSNSに上げた)本当Tech3好きだわ……。

 

時間がないので「運が良ければピットウォークに行けるかもしれないっす、またねー」とニコに伝えて、アプリリアの前で行われていた解説を聞きに戻った。(聞いても興奮のあまり一切頭に入ってこない)そのあとも数分ほど、ニコ達はボックスの付近にいた。どうやらみんなでランチに行くために、アレクサンドルを待っていた様子。デビッドも後から出てきたのだけど、今回も一度も接触できなかったな。接触できない人とは本当にできない説ある。

(というか、ここでニコたちに会えたので、ジェロームに手紙を渡させたのは、お手数かけただけだったwごめんww)

 

使者には「彼らが大好きで、そのために日本から来たので、本当にここに来た甲斐があった、大満足です」と感謝を伝えた。

勝手に大盛り上がりしている私に、中国人カップルが強火ヲタの匂いを嗅ぎ取ったらしく、アウグストがコンテナハウスの前を歩いている画像を見せてきた。話を聞くと、彼らはフィリップアイランドに行ったそうで、そこで撮ったという。フィリップアイランドはパドックパスが3日通しで300ドルで高コスパとのこと。へえ!セパンではパドックパスがないので、このパドックツアーをパドックパスの代わりとして使ったという。私と同じ考え方しとるwww彼らの目当てはマルケスだそうで……最大激戦区やないか…。その後に会った時に聞いたところによると、彼らはこのパドックツアーの最後に粘り尽くして、マルケスとのツーショをゲットしていたらしい。

 

また、私はこのイベント中に、茂木で知り合ったヲタ仲間にたまたま会うことができたし(世界って狭いね?)、Moto2、Moto3の複数のライダー達と写真を撮らせてもらえた。せっかくのプレミアムイベントなので、茂木の時より積極的に声をかけた。えくぼのかわいいラミレスにまた会えた!また今回も話しかけても無言だったけど!他にはモレイラ、スキナー、ロペス、フォッジアに会えた。みんな笑顔で、ポーズとってくれたりしてかわいいな。中でも、ディクソンが、「いいよいいよ、俺が撮るの手伝ってあげるよー」と、スマホ画面の撮影ボタンをポチッと押してくれたのが、強烈に印象深い。速さもあるし、ワイルドハンサム顔だけどユルかわなノリで、魅力があるライダーよな。

 

で………このイベントを楽しみ尽くした私の結論としては、パドックツアーをパドックパスの代用品にすることは到底できないと思った。滞在時間は30分しかない。昼ごはんの時間帯なので、お目当てがたまたまホスピに入ったり出たりするタイミングが合わない限りは会えない。私も中国人カップルも、奇跡だったとしか言えない。クアルタラロ狙いだった人達は会えてなかった様子。MotoGPクラスのライダーで私が見かけたのはイケルの背面、アレイシ、ディジャナントニオだけ。次回の海外遠征があるなら、パドックツアーは使わないと思う。

 

そもそもなんでセットになってる座席がK1固定なんだよ……ってのもある……。メイングランドスタンドにしてくれよ……。ボックスやグリッドの前に張ってニコを見たい……………。

MotoGPプレミアムのチケットは、自由性がやたら低い点を残念に思ったけど、そもそものターゲットが私みたいな「ピンポイントで見たいもののために自力で独断行動する」ようなタイプではないのだろう。「面倒を避けるために海外旅行にツアーで行くタイプ(費用に余裕あり)」が、スペシャルな体験をプラスするために使うものなのだろう。

 

◆パブリックピットレーンウォークのチケット

セパン遠征を検討した4月ごろ、セパンインターナショナルサーキットのオフィシャルに問い合わせた時には、「パブリックピットレーンウォークは木曜を予定しているが、直前に発表されるからニュース等を刮目せよ」と回答をもらっていた(こんな小口の問い合わせなのに、回答までたった1営業日で偉い)その回答よりも先に押さえてあった飛行機は、木曜夕方に到着するので、このイベントは諦める予定だった。

が、実際に直前に通知された結果、金曜の夕方だった。またしても、僥倖だっ……!!

「パブリック」と謳っているが、ル・マンの時のように完全フリーでだれでも参加できるわけではない。グランドスタンド(メインおよびK1を指す)のチケットを持っている人が、15時に配布開始されるリストバンドをもらえたら参加できるというものだった。参加者数が絞られて、カオスにならずに済むからいいね!!

ル・マンしか体験したことのない私には、この1000人限定のリスバンが、観客数に対しどれくらいの割合となるのかがわからなかったので(ル・マンなら獲得は絶対無理ってレベルで人が多い)、とりあえず14時前から並び始めることにした。この時間で、すでに待機列ができていた。

ちなみに、上の画像の通り、同じ時間帯に、メイングランドスタンドチケット保持者のみを対象として、ライダーサイン会用の参加リスバンも100人限定で配布されていた。流石にそっちの方が待機列が長かった。

私のチケットはK1グランドスタンドなので、ライダーサイン会のリスバン獲得権はなく、ピットウォーク一択だった。まあ仮に獲得権があったとしても、普通にニコのいるピットウォークの方に行きますが……。「ピットウォーク来たら呼んでね」なんて最推しから言われたら、行くに決まっとる!!

 

というわけで、待機列に並んだ。昼の一番暑い時間帯に、日向で待たねばならず、まあまあ過酷な時間となった。が、今年の8耐経験者なら、あれよりはだいぶマシだと思えるレベルの暑さ。

これまでのアレルギー反応の反省を元に、今回はアームカバーを忘れずに持参して腕のUVをカットしたので、肌トラブル面積は少なく済んだ(出ないわけではない…)

あと、今回は100均で売ってるらしい「コンパクト座布団」っていう、折りたたみ式のナイロンのクッションがとても役立った。お尻に敷いて地べたに座れば柔らかくて楽。立ちっぱなしより遥かに体力の消耗が少ない。また、セパンのベンチはどこもかしこも鳥フンなどでひどく汚れており、何かを敷かないと座れたもんではなかったので、その点でもコンパクト座布団は本当に役立った。価値のある100円。

 

ちなみに、セパン(というかマレーシア)は座席だけでなく、トイレも非常に汚いことが頻繁に見受けられるので、日本人の並の衛生観念を持つ人なら「忍耐」が必要な場面ばかりとなる。その由来は、イスラム式の作法によるものである…。基本的に床はジャブジャブに水浸しなんよ…。たまにある紙もベッショベショになってたりするんよ……。ベショらせてる水はつまり、彼らが「お清め」に使った水の跳ねなわけで…………………考えたくない…w そもそも彼ら紙の重要度が低いんで、切れてることの方が多いんだけど……(ポケティをたくさんたくさん持参が吉)

今更、ル・マンと茂木のトイレって普通にきれいだったなと思ったし、鈴鹿のトイレはもう住めるレベルだと思う。(ル・マンはファンゾーンのトイレが水浸しだったけど、グランドスタンド裏は、まあOK)台湾のトイレを許容できる私が、マレーシアはしんどかった。我慢ならずトイレを諦めた場面が複数回あった。信教の違いによるカルチャーショックが、自分の中で過去最大。世界って広いね?

ただし、今回の遠征は、そのトイレ事情を補って余りある満足度だった。

 

無事、ピットウォークのリスバンは入手できて、スタンド席にMotoGPクラスのプラクティスを冒頭から見に行くことができた。(なんならプラクティス後でもまだ在庫があった様子)

リスバン、紙製なんだと勘違いして結構ぴっちり手首に巻きつけてしまったけど、実はこれビニール製で、千切ることができず、終わった後になかなか外せなくて苦戦したw

 

<つづく>