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MotoGP/WSBK/Rebel250/台湾/音楽。Tech3チームマネージャーのニコラス・ゴヨン様を爆推しする。

イケル「Tech3に100%感謝してる」+HRC桑田さん褒め&圧

なんでホンダは8耐の体制を早く公式発表しないんだろう。契約的な問題?

焦らしているうちに本人達帰国しちゃったけど。滞在中に、日本メディアの取材を受けててくれたら嬉しいな。それが今後、新規絵と共に出てくることを期待してる!

 

ホンダが8耐の公式発表してくれなくて暇なので、前回あたりに記載した「イケルがTech3にいたことを完全にいいことと思ってなさそうなインタビュー

(→初見時の解釈間違いでした。イケルはTech3に対しては、ただ感謝の念だけしか持っていないと私の中で結論づきました)

」の訳。SBK開幕直前のもので、断片がspeedweekとか他のメディアで使われていたけど、ここが完全版に見える。

 

・「MotoGPでは自意識過剰になってしまった」

https://solomoto.es/entrevista-iker-lecuona-2022/

 

バレンシア人のイケル・レクオーナの人生は何もかもが早く起こっている。22歳で4シーズンをMoto2で過ごし、それから2年間、MotoGPではKTMTech3のチームに収まった。トップ10を取り、オーストリアグランプリでは6位でフィニッシュした。速さがあり、限界まで乗ることを好み、スリップして、バイクをクロスさせ、アスファルトに肘を突く、華々しいライダーだ。それが彼のスタイルなのだ。

ー今シーズン、彼はホンダのワークスチームであるHRCからWSBKデビューする。旅の相方はチャビ・ビエルヘだ。彼は違うシリーズでもバイクの世界に自分の証を残し続けたいと考えている。デビュー戦となる第一ラウンドはモーターランドアラゴンだ。

 

SBKのチャンピオンシップについては知っていたんですか?

7「うん、知ってたよ。オレが使ってる7番は、カルロス・チェカに由来してるからね。オレがまだ2歳の時に、彼の500ccのバイクに乗ってる写真があるんだ。オレの父はナイトクラブを持っていて、彼ら(チェカ一派)がパーティにバイクを持ち込んだんだ。彼がSBKドゥカティにいた時代に、オレは彼のバイクとか、装備とか、イメージが好きだったんだよね。彼のキャリアをずっと見てたよ」

 

MotoGPライダーとしてSBKをどう思いますか?

7「自分がレースしてる時は普通、レースを見ないんだけど、去年はSBKを何回か見たよ。あとアルバロがドゥカティにいた頃のも。彼のやっていることには驚かされたよ」

 

ー他のライダー達との関係性はどうですか?

7「ここまでで一番多くしゃべったのはトプラックだね。バルセロナでのテストの前日に彼が言ってたことを覚えてるよ。雨の中で乗るのは慣れていないって。で、翌日に彼はベストタイム出してた。オレ達上手くやっているよ。いいおにーさんだね」

 

ーなぜSBKに来たのですか?

7「正直言って、MotoGPでオレは価値があるよ。多くのチームが理解してないよ、オレを逃したっていうのがどれだけのことか。でも2年間、Tech3で過ごした。Tech3100%感謝してる。Tech3でオレは自分が進歩してないと実感していた。オレは自意識過剰に(訳注:自信不足に)感じ始めてしまった、すごくアップダウンがあったあとMoto2に戻りたくないのはハッキリしてた。それって後退するようなものになっただろうと思う。Moto2に戻るには、自信を持って考えてやってかなきゃいけないんだ。全部跳ね除けてMotoGPに戻って来るって。オレは自分に自信がないわけじゃない、完全に逆だった。でもMoto2には戻りたくなかった。2年間すごく苦戦した。マネージャーには、SBKでの選択肢も探してほしいって伝えたよ。いくつかのチームと話してみたけど、ホンダが1番の選択だったんだ」

 

SBKの雰囲気はどうですか?

7「もっと親睦のあるチャンピオンシップだね。人々がもっと密接にコンタクトしてるし、観客もオレ達にもっと近付いて観に来れる。MotoGPでは全てがもっとクローズドで、もっと複雑だ。SBKパドックではオレは新入りだけど、居心地がいいよ」

 

MotoGPバイクとSBKバイクの大きな違いはなんですか?

7「全部違うよ。SBKはスタンダードなバイクで、揺れが多くて、それはどうにもならないんだ。タイヤも違ってる。雨ではいい感触がなかったんだけど、ドライのピレリタイヤはかなりポテンシャルがあって、今オレはその限界点がどこかわからないよ。もっと簡単で、あんまりクリティカルでなくて、もっと長持ちする。違ってるね。MotoGPMoto2のミックスと言えるね。かなりパワーがあるけど、Moto2系のブレーキになってる。MotoGPよりシンプルだけど、一方で、これはこれで複雑さがある。いつアクセルを開けるか、スライドするか、レースでのタイヤマネジメントを理解しないといけない。MotoGPより難しい部分もあるね。ピレリはスタート時はすごく強いんだけど、かなり劣化する。MotoGPミシュランは、擦り減り方を理解していれば、レース中ずっと打ち込めるよ。今は慣れていってるよ、楽しんでる」

 

ー普通、MotoGPからSBKに来たライダーはピレリの持つ感触を好むんですよ

7「オレがMoto2からMotoGPに行った時、ダンロップからミシュランに変わって、大きな違いに気が付いたよ。ダンロップはすごくクリティカルだね。MotoGPKTMはちょっといい感触があったけど、SBKに来たらピレリには驚いたよ。かなり好きだし、トプラックのブレーキングを見ると驚異的だよね」

 

ーホンダは困難な2シーズンを過ごしましたが

7「日本人達は2人の若いライダーを採用して、オレ達のバイクが持つ問題を理解している。たった28周でチャビとオレの2人のライダーは同じ問題を見て、それはアルバロ・バウティスタが言っていたこととも同じだった。旋回が難しいバイクなんだ。でも今年のバイクは違ってて、前進してきたよ」

 

アラゴンでのラウンドに期待することは?

7「このサーキット好きだよ。MotoGPで初めてオレがQ2直行できたサーキットだね。速くなれるよ、いつもそれは上手くやれてるんだ様子見よっか」

 

    self concious=自意識過剰」についてググりますと、日本では「自信過剰」のニュアンスに近いんだけど、海外では「自信不足過剰」みたいなニュアンスがあるらしい。だから、イケルはTech3にいた時、「自信がなくなった」時期があったと解釈できる。2021シーズン頭のことを指すのだと思う。

 

えー……私がモヤモヤしたのは、「100パーTech3に感謝している、Tech3では自分が進歩していなかった。自信不足に感じ始めた」というくだり。これを噛み砕くと2パターンに読める。

 

パターン1は、「Tech3にいられたことは感謝しているが、あそこではあれ以上できないと感じていた」というように読める。まあ残念ながら、その通りなんだけど…(KTMワークスと違うelfの燃料問題のこと)

 

パターン2は、「自信不足に感じ始めた」というところまでを一つの文脈と捉えるなら、「自分が進歩していない」という文を、純粋に自責にも読める。「Tech3にいられたことを感謝してるけど、そこにずっといられる証拠を見せられるほどに十分に進歩できなかった。自信不足に感じた」みたいな

 

もし前者の方が正である場合、HRCのチームプレゼン動画でも言ってたような「サテライトだったんで」に近いこと、つまり、「ワークスより手薄だって話」アゲインだと解釈すればいいかな。ポルもTech3最終年度は「ワークス行きたいよ!サテライトは人が少ないよぅ!」って感じだった。Tech3に関わったライダーは大体「人手が少ない(手薄い)」などの文句を言うんだけど、その中ではイケルのが一番まろやかな文句だとは思う。

 

前者だとするなら、このインタビューはイケルがこれまでに述べたTech3に関する発言の中で、もっともネガティブなものになる。シーズン中もその後も、絶対にニコチームとTech3を責めたり批判したりするようなことを言わなくて、ずっと信頼と感謝の言葉をたくさん述べていたイケルが、とうとうネガティブな思いを一言でも口にしたことになる。しかし他ライダーからの明らかな批判と比べると、最もまろやかなのは救い。この程度で済んでいるのは救い。

 

客観的には前者が正に見える。今年の人達の成績を見てしまっては……

(→初見の解釈間違いでした。イケルはTech3に対しては、下記の通り、ただ感謝の念だけしか持っていないと私の中で結論づきました)

私個人は後者だったらいいなとは思うけど……モヤモヤ。去年のイケルとニコ達の輝かしくて尊い思い出(私の中の)を、後追いで壊すような発言を本人達にしないでほしいからwこの程度なら許容範囲だけど。

 

あー……いや……「なんでSBKに来たの?」への回答として言っていることだから、後者なのかもって自信が出てきた……2022契約問題が出たタイミング、つまり202148月頭当時の回想をしているから、なら「Tech3にいるとこれ以上成長できない」なんてことは言わないだろう。後者ってことにしていいな、もう。私の読解は、後者で確定だ。そうしよう! (グダグダと3週間くらい、この解釈について考えてるw)

 

後者でいいならば、イケルは本当にTech3とニコチームを気に入っていたんだなあと改めて嬉しい反面、今年の人たちの現状を見ると、イケルがTech3を追い出されたことが無意味すぎて、涙が出ちゃうよ本当にやりきれないよ

イケルが追い出された理由はKTMがフェルナンデスを採用したからで、KTMが嫌がるフェルナンデスを無理やり昇格させた理由は「ヤマハがフェルナンデスを横取りしようとしたから」だ。でも当時フェルナンデスは「2022年もMoto2がいい。チャンピオン狙う。昇格する時はワークスチームで」とはっきり言っていた覚えがある。これは2023年にヤマハワークスで昇格することを第一進路希望として腹の内に秘めていた発言だったのだと思う。とはいえヤマハワークスからの昇格ってすごく難しいだろうから、ヤマハならサテライトでもいいと思っていたのではと勝手に予想。しかし最終的に2023年にヤマハはサテライトを失うことになってシートが減る。リン・ジャービスが気に入ってる風のラズガットリオグルにもごめんなさいしてるくらいだし。「フェルナンデスが2022年にAJOに所属してMoto2チャンピオンになる」ということが達成されていたとしても「2023年はヤマハに入る」っていうシナリオは絶対に無理だったんだよね。つまり、KTM2022年に無理やりフェルナンデスを昇格させる必要はなかったと思う。これはヤマハがサテを失うことが決まった今になって言える結果論でしかないけど。2021年契約当時のKTMの正解は「2022年はイケルTech3続投、フェルナンデスにはMoto2でチャンピオン獲らせて満足してもらった上で、2023年の契約はイケルとオリベイラの成績次第でどっちかの席に入れる」だったはずだ

 

かえすがえす……イケルがTech3を追い出された意味がなさすぎて辛い……イケルはTech3にいたかった。ニコ達はイケルを残留させたかったはず。(でなきゃ、放出が決まった直後に「オレのチームと一緒にシーズンを終えるよ」なんてイケルはわざわざ言わないと思う。本当にイケルとニコ達は信頼しあっていた。今年の人達との対比で後から一層浮き彫りになっている)ポンシャラルさんは「イケルとペトルッチにプライオリティがある」とはっきりインタビューに答えていた。Tech3はあの時、正解を理解してたのに。全部KTMのせいで台無し。2022年の成績は最低。KTMは自業自得だが、その被害者になるのがTech3なのでやりきれない。

イケルについては、結果としてHRCで幸せそうだから、それはそれでいい、と思わなきゃいけないな(って何回も自分に言い聞かせているが、でもでもだって、ってなる。今シーズンずっとその繰り返し)

 

なお、このインタビュー記事と同じソースで、他のメディアにも載ってる。こっちは71997がポーズを決める写真がかわいい。

https://www.formulamoto.es/mundial-superbike/armada-espanola-mundial-superbikes/316685.html

 

あとチェカのバイクに乗る写真はイケル本人のSNSログで見れる

https://mobile.twitter.com/lecuonaiker/status/1187275736262041602

 

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SBK公式記事。桑田さん、イケルとビエルヘを褒めるの巻。記事導入部は既出情報なんでカットで、あとは全文訳。

https://www.worldsbk.com/en/news/2022/Kuwata%20hails%20Lecuona%20and%20Vierge%20Better%20than%20my%20expectations%20very%20good%20atmosphere%20in%20the%20team

 

桑田「エストリルでは難しいコンディションでしたが、ライダー2人とも上手く適応して、その週末から最大限のパフォーマンスを引き出そうとしていました。チャビは転倒しましたが、我々は皆このラウンドを通じた進歩を感じることができました。イケルもよくやりました、レース2では問題すらあったのに。正直、週末のことは嬉しいですね、我々の目標には少し遠いですが、今は自分達の位置付けを受け入れ、次ラウンドにもっと進歩できるように集中せねばなりません」

 

ー桑田氏は2人のSBKへの適応に加え、チームにもたらすポジティビティも賞賛する。

桑田「ウインターテスト以降、イケルとチャビという新たなライダーを迎えました。彼らが新しいマシンにもチャンピオンシップにも、適応するのにある程度時間を要するだろうと予測していました。しかし今のところ、彼らは非常にうまくやっていて、リザルトは私の予想よりも上です。それに、彼らの態度は新鮮ですね、新しい世代ですから。それはチームにも非常にいい雰囲気を作っていますよ。我々はとてもハッピーで、できる限り協力していき、目標にも到達しますよ」

 

ー桑田氏は終わりに、シーズン後半のステップを狙うことと、引き続き優勝を目標とすることを強調した。

桑田「正直に言って、彼らは予想よりよくやっていますね。彼らは新しい状況で週末をマネージするのに少し苦戦するだろうと予想していました。彼らは非常に上手くやっていますが、近い将来にもう一段上に行けてほしいとも期待しています。ラウンドごとに向上しようとしていますが、我々の目標は、常に、勝利なのです。我々はできるだけ早く目標を達成するでしょうが、それにはもちろん時間が必要です。私はこの目標を今シーズン達成したいですね。我々の目標は早く優勝することです。つまり次のラウンドもそうです。しかし我々の位置も理解しています。我々は妥当な計画が必要ですが、目標は後半戦にあります。表彰台争いをします。そしてシーズンを通して、優勝を目指します」

 

  動画も付いてるが全部記事でカバーされている。にこやかだけど、「勝てよな。1位な(^ω^)」って圧を感じちゃうwMotoGPのスズキの一件を見ちゃうと本当に優勝しないと、桑田さんよりさらに上の人たちにサクッとSBK撤退決めらてしまいそうで怖いんだよ……。まあスズキはチャンピオン輩出したのに撤退したから、優勝できたとしても何があるかわからんが……

 

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・一方、MotoGP側のホンダ。中上さんの将来どうなるんや?

https://www.speedweek.com/motogp/news/193100/Takaaki-Nakagami-2023-in-MotoGP-oder-Superbike-WM.html

30HRCとはまだ将来なり来年なりの話はしていません。でももうすぐでしょう。見つけ出したいです、僕が持つ将来の機会を。他のチームとはコンタクトしていません。まず達成したいのは、いい結果を出すことですから。将来について話すのはその次の段階です」

 

   中上さんのコメントに加え、HRCカタルーニャまでは中上さんとアレマルのどっちと更新するかの判断を待つと書いてある。そしてアレマルは時間がかかっても学べるからMoto2Moto3のチャンピオンになったことと、影響力のある家族(マルケス兄のこと)がいて、だから中上さんはSBKに行くのでは?とか書かれている。そのSBKHRCにいるのはレクオーナとビエルヘだと。また、中上さんが8耐に出場して2018年の2位など、市販車ベースのバイクでのスキルは証明済みとある。

………イケルの契約は2年であるとメディアには言われている(ただし本人は複数年としか言ってないような覚えがある)しかしビエルヘの契約年数は不明。

…………フラグはビンビンなのだが、ビエルヘをここで放出するのは可哀想すぎるので、流石にやめてほしいし、HRCはそんなことしないと勝手に信じてるKTMなら何の躊躇いもなくやるだろうがな。

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・ペドロサがTech3について言及していたので参考までにメモを置いておこう

https://www.todocircuito.com/noticias/30348-pedrosa:-para-hacer-un-salto-importante-tenemos-que-cambiar-cosas-que-por-reglamento-no-podemos.html

 

Tech3チームはライダーだけではなく、ほとんど完全に一新された

26「ルーキー達(ガードナーとフェルナンデス)は苦戦していますね。彼らはチームと上手くやらなくてはいけません。チームには新人メカニックもいて、ペースを掴むのは難しいですね」

 

   カニックの新人。ニコのチームには派遣さん()と、カルルって人。アレックスのチームにも、そういえば去年のバレンシア以降に見かけるようになった人(髭の人)がいる。Moto3でオンジュのチームのメカニックだった人に似ている気がするがはっきり確認できてない。

 

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◆おまけ イケボ編

Tech3の話題が出たので

 

ニコはイケボ

ニコの声を永遠に聴いてたい

ニコボイスのカーナビあったら200万は出す

 

などと私はこれまでずっと称賛してきたわけだが、

やっとわかった……

 

ニコの声はDave Gahan (Depeche Mode)にちょっと似ている……

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Violatorあたり以降の、デイヴが低いトーンで歌い上げている時の声に似ている。

 

ほんものニコボイス

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アーーーーニコは本当にイイ声だなあッッ!!

ニコの声には、デイヴよりガタイいい人特有の響きがある。ちなみにデイヴの喋り声はあんまり似てなかった。

 

デペッシュモードは日常的に聴いていたけど、今更突然こんな素晴らしい発見をして、楽しさ倍増して、もう最近ずっと延々と聴いている。デペッシュモードといえば、「耽美」「退廃」「妖艶」「インモラル」そんな形容が似合う。(色気皆無のNew Orderと真逆)エロみのある曲が抜群に多い。デイヴがそういう歌い方がうまいからだと思う(そしてバーニーには色気がないから、NOは色気ゼロなのだ…)

 

セクシーな曲をニコが歌ってるみたいに聞こえてやばい。聴いててニヤニヤしちゃうww正直、ニコのことだけはセクハラ目線で見ることを許してほしい。イケルやキャミアさんetcのことはそうは見ていない。

 

はあ……ニコボイスのカーナビあったら300万出せる……

今日もいい体してんね!ガチムチ熊さんだね!

「今年ニコの画像少ないよ」って文句言ってたら、ムジェロでニコセンター!みたいな画像連発されて嬉しいす。この画像はエリックも写ってるし嬉しい。今年、チーム全体を捉えた画像がまだ少ない気がするんだよね。もっとだ。もっとくれ。