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MotoGP/WSBK/Rebel250/台湾/音楽。Tech3チームマネージャーのニコラス・ゴヨン様を爆推しする。

22/1/14 レクオーナインタビュー訳(ワークスライダー扱いにご満悦)、ペトルッチ2021の振り返り

ほんと数日でも目を離すと面白い記事が出てきちゃうんで、放置できない

 

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・最新インタビューが出てきたので、コメント部分中心に訳。ライターの文章はだいぶカットしてる。

ワークスライダーっぽさにご満悦のイケルくん。

https://www.motorcyclenews.com/sport/world-superbikes/2022/january/iker-lecuona-hrc/

 

7「オレは2年間、同じ人員と共にKTMで過ごしました。HRCのメンバーとは今のところ、3日間(一回のテスト)を過ごしただけで、(実際の作業は)転倒するまでの1.5日だけです。でもバックグラウンドには日本人の存在があることを感じるし、ボックスにいるみんながオレに全ての詳細を説明してくれるんだ。

だからたった一回のテストだけであっても、オレはとってもいい感触を得られているよ。オレはファクトリーライダーなんだっていう感じがするね。こんなふうに感じられるのは、とても素敵なことだよ、素晴らしい機会を得られました。オレは自分のキャリアの方向性を(訳注:MotoGPからSBK)変えたけど、これがベストだったんだって思うよ。すごく嬉しいなー」

 

-202112月のヘレスのテストについて

7「オレはMotoGPMoto2で覚えたことを全部忘れて、ゼロから始める必要があります。ブレーキはすごくいいんだけど、GPマシンとは違うね、一般的なものにもっと近いからね。それにバイクがもっと重いんだ。だから止める時のパフォーマンスが同じにはならないよね。

手の方は、よくなっていってるよ。今朝、お医者さんに行ったんだけど、いい知らせをくれたよ。あと6日か7日でバイクに乗れるようになるんだ、1ヶ月ぶりだね。怪我するのにいい時期じゃなかったよぉ、だってクリスマスにいっぱい食べちゃって、燃焼するのに十分なスポーツができなかったんだもん!今はねー、エアロバイクに乗ったり、ジムに行ったりして、次のテストに備えてるよ。」

 

-バウティスタ、ハスラム体制からヤングなレクオーナ、ビエルヘ体制に変わったことについて

7「今はオレたちが勝てるかどうかとかは言えないよ。目標は今年ワールドチャンピオンになることじゃないよって、レオンに言われた。シーズン前半に表彰台争いをできるって言い切ることは、完全に違うって思う。でもシーズン後半は表彰台に乗ることを狙うよ。

ホンダはチャンピオンシップを勝ちたくて、2人のとても経験のあるライダーと、たくさん改善してきた。でも今は2人の若くて才能のあるライダーを必要としている。チャビとオレは元気いっぱいで、チームにも活力を与えているよ。オレも初日からチームから力を感じられたよ。彼らは、オレたち2人をボックスに迎えたことをとても喜んでくれた。チームとメーカー側のどっちもがオレたちを迎えたことをすごく喜んでいると、オレたちには感じられたね。オレねー、ホンダはすっごくいい選択したと思うよぉ、間違いないねっ!

 

    めちゃくちゃ満足げで草。推しが幸せそうで嬉しい

なんか最後の節、ビエルヘとレクオーナはチーム/メーカーとのファーストコンタクトで同じ感想を抱いたというように読めた。2人で会話したのかもね。

( 97 `ω´)< なんか俺らめっちゃ歓迎されてね?
( 7 *´  ν ` )< されてるよね。うれしーね

 

3日で扱いに大満足する背景には、下記の通りKTMからの塩対応歴が……

 

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・対照的な2021年の話byペトルッチ。

ペトルッチが20202021年を振り返っている。やっぱり、2021カタルーニャで言われていた「KTMワークスが新たに使い始めた凄い燃料」はTech3組に供給されず、かなり違いが出ていた要因だった!!

参考にした部分だけ抜粋。

 

https://www.speedweek.com/motogp/news/186718/Danilo-Petrucci-(KTM)-Zwei-Jahre-im-falschen-Team.html

 

9「バイクのパフォーマンスは大幅には変わらなかった。燃料が最も大きな違いだったんやが、ワイらは手に入れることができなかった

-Redbull KTMファクトリーチームと違い、Tech3チームはオイル会社であり、燃料を提供しているelfと契約していたためだ。

9「ワークスの2人と比べると、ワイとイケルはいつも加速時にタイムをロスし、トップスピードもなかった

9「結果として、年間を通してワイとイケルのバイクにはほとんど変化はなかった。ザクセンリンクでシャーシをちょっと更新しただけや。それだけで、バイクを変えられるようなものはなにも得られなかった。2020年の始めには、もっと違う見通しを提案されていたのにな。それでもワイは自分のできる限りのことをした。過去の知識と経験を捧げてきた。ワイはピット・バイラーにこう言った。「もしワイとイケルどちらかを選ぶのなら、イケルと続けていった方がいい。あんたらがバイクも方向性も変えんのなら、あんたらにはワイは役に立たん」と。彼らが4人のライダーのうち1人、それも望まれた結果を出せてなかった人の意見を聞くことはできないってことは、明白だった。ワイがMotoGPで次の契約をできないということを、メディアの方が先に知っていたのは、そこまでやってきた仕事を踏まえれば、気分のいいもんではなかったな」

9「この2年間、ドゥカティでもKTMでも間違ったチームにいたという感情を拭い去ることができん。間違ってしまった。振り返れば、違うふうにやるべきだったんや。2020年のドゥカティはあまり競争力がなかった、少なくともワイにとっては。しかし2021年はほとんどのレースで勝ったんや。2020年は逆のことが起きていた。KTMはグリッドで最高のバイクやったが、2021年はそうではなかった。だからワイは2年間間違った所にいたんや。KTMMotoGPで続けていけないのは残念や。(2022年に新しく着任するテクニカルディレクターの)Fabiano Sterlacchiniと、チームマネージャーのフランチェスコ・グイドッティとまた仕事できたらよかったのにな。彼らはワイがMotoGPパドックで会って、一緒に働いた人の中で最高の人々に当たるんや」

 

     知ってたけどKTMTech3冷遇(というか切ろうとしていた2人のライダーへの冷遇)酷い。今年の人たちは全然違うんだろうけど。しかし、こんな状態でワークス組を上回るような予選結果を出したりしていたので、やっぱレクオーナは才能あるんだなあと思う。「ホンダはいい選択した」を、今年数字で証明できるといいね。

 

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・おまけ

もうすぐ私のMotoGPビデオパスの契約が切れる。BGM代わりに、201911月のバレンシアテストのフルセッション2日分(7時間×2…)を見直してみたら面白い発見があった。

 

映像ではイケルがニコさんのチームに来た初日の様子が見れる。その数日前のオリベイラ代役回は、ギーさんのチームなので、ニコチームに来たのはバレンシアテスト初日が、本当の本当に初ということになる。まあ当然その前に顔合わせしてるはずだけど、公開されている映像ではこれが初。ニコチームのボックスで「仕事」を始める一番最初のシーンが中継されていた。

イケルが水を飲みながらニコさんの顔を見上げる。公式映像では、これがこの2人の初めてのコンタクト。

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公開されている限り、イケルがニコチームのボックスにいる最後の公式映像は、2021バレンシアFP2の冒頭。ここでもイケルは水を飲みながらニコさんの顔を振り返って見上げる。

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これが本当に最後の、ニコチームのボックス内での映像。

 

始まりと終わりが一致した!

そして終わりには、2人の表情がとても柔らかくなっていることに感動した(ここに載せてないけど映像には目を細めるニコさんもちらりと映る…)笑顔で終われるなんて最高だね…。