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MotoGP/WSBK/Rebel250/台湾/音楽。Tech3チームマネージャーのニコラス・ゴヨン様を爆推しする。

レクオーナ20/5/31過去インタビュー翻訳

2022/1/6は我が推し、世界一推してるイケル・レクオーナくんの22歳の誕生日。(2000年生まれって、計算がとっても楽でいいね)

誕生日記念に、過去の興味深いインタビュー記事を翻訳してみた。

2020/5/31のスペインメディアによる記事。MotoGP昇格1年目がスタートするも、コロナのせいで開幕が未定延期となって、日本でも緊急事態宣言が出て、一番緊迫していた時期だったっけな?(過去のことはすぐ忘れるやつ)

イケル本人とパッパのインタビュー。パッパの言葉が聞けるのはかなりレア。似た内容を他のメディアでは見つけられていないので、結構レアなものなのではないかと思っている。

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https://www.lasprovincias.es/deportes/motor/motociclismo/iker-lecuona-decada-20200530193956-nt_amp.html

 

イケル・レクオーナMotoGPへアクセル全開するまでの10年間

18歳のバレンシア人はダカールを父と走ることを想像したが、父はKTMの提案を受けることを促した「この機会は絶対に逃しちゃだめだ」

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イケルが18になった時、彼ら2人は大きな冒険を始めようとしていた。

「父と息子とで一緒にダカールデビューしようと僕達は決めたところだったんですよ」チェマ・レクオーナは笑顔で懐古し、明らかにした。

「オレの父と、父の友人達と、みんなで一緒に、砂漠でバイクに乗れて楽しめるように計画してたんだ」その息子(訳注:イケルのこと)は言う。彼はMotoGPの新人だ、現時点ではその計画はあまり実現性がなくなり、彼は世界で最も狭き門へと引き抜かれた。

彼は子供時代から青年期の10年間、プロライダーになるためのジェットコースターに乗って生きてきた。最初、彼にとってのバイクは、おもちゃだった。

「最初の1台目は中国製のものだったよ。(訳注:小学校で)ちゃんとしたいい成績を収められてなかったから、四半期のごほうびに父がくれたんだ。兄のゴルカが乗馬をしている傍らで、オレはクルクル回ってたね」

それから、彼には初めての「良い」バイクが与えられた、50年モノのKTMのバイクである。

「嘘みたいって思うよ」そのバイクにまたがってジャンプしている、2007年に撮られた写真を見ながら、感慨深そうに彼は言う。イケル・レクオーナ(20)オーストリアのメーカーから、昨年MotoGPデビューのオファーを受け入れた時に、原点に回帰したということになる。彼は早熟な経験をしていたのだ。

 

彼は最初のステップとして、よりプロフェッショナルな教育を受けていた。2009年からKSBスポーツスクールに在籍していた。その時、競争、チャンピオンを育成するゆりかごでのデビューもした。

「ツイてなかったよ、クラッチが外れたり、チェーンが外れたり……ありとあらゆる不運がオレに起きていたね」彼は思い出す。そして最後のレースでは、2位だった。その翌2年間はペースが早かった。現在、世界選手権で輝いている子供達と素晴らしいバトルをした。カネット、マシア、ガルソ、ミル、アウグスト・フェルナンデス

「オレ達、とっても仲良くしていたよ。でもトラックに行くと、みんな戦闘モードになるんだ」イケルはそう話す。

 

2011年を終え、彼が本当に求めることは楽しむことであると決心する。年長のライダー達とトレーニングをすることで、それを実現した。ファウベル、(訳注:フリアン・)シモン、(訳注:チャビ・)フォーレス達だ。「彼らは、オレが根っからのライダーではないということと、彼はもはやバイクが大好きすぎるのだと言っていたよ」彼の父は2014年にスーパーモタードを買い与え、彼はその訓練に集中したようだ。スペイン国内スーパーモタードのチャンピオンとなり、ビリェナで開催された世界選手権でワイルドカード参戦する機会を与えられた。トップ10だった。

バレンシアでは、フリアン・シモンがバイクを貸し出した。それはイケルがサーキットに初めて足を踏み入れる機会だった。

「その時オレ、馬鹿だからわざとスピードを落として乗ってたんだよ〜」イケルはジョークを飛ばす。彼は(訳注:CEVなどの)Moto3より前の段階のチームから、「スピードの遅さ」を理由に起用してもらえないという辛い経験を過去に経験していた。

「でも、今オレがいるところ(訳注:MotoGPTech3入り)を見てみてよ!」彼は誇らしげに言う。

 

イケル・レクオーナのキャリアは、FIM CEVでのデビューの数ヶ月後から、紆余曲折があったようだ、彼は世界選手権のMoto2に参戦した。デビューはシルバーストーンで、ドミニク・エガーターの代役だった、当初は怪我での欠場のためで、その後はチームから解雇されたことが理由だ。

実のところ2017年、彼は引退しようとするところまで来ていた。シーズンの始めに、ヘレスで凄まじい転倒を起こし、数ヶ月の間、床に伏せることを余儀なくされた後のことだった。

チェマ・レクオーナは言う「僕はあれをピットボックスで見ていてね、「終わった!我々にはもう需要もない!」なんて思いましたよ」

その後、彼は夢を追い続けるガッツを持ち直した。名前こそ「スイス・イノベーティブ・インベスターズ」に変わっているが、同じチームに留まった。ただし、乗るのはKTMだ、最初から良い感触を持てたマシンである。特大の結果としては、バレンシアでの表彰台獲得だ。

「ウォームアップの時にバイクに問題が出ちゃって。グリッドでチームのみんながまだ電制を変える作業をしてて、オレはイライラしちゃったよ。今日はオレの日だっ!てわかってたんだもん」

イケル・レクオーナの言葉によれば、去年は「素晴らしい一年」だった、アメリカン・レーシングのKTM機に適応するのに厳しい時期を過ごしたことを認めながらも。彼はザクセンリンクでの土曜の朝、当時その時点のMoto2チャンピオンシップでは12位であったが、AJOチームとの翌年の契約を交わした。表彰台はタイで達成された。

「あのレースだったんだろうね」

恐らく、KTMはそこで確信し、結論を出したのだろう、ミゲール・オリベイラと一緒にサテライトのTech3で、MotoGPに参戦させるオファーを出すための、結論を。それは彼をかなり舞い上がらせ、親のアドバイスはまた彼にとって重要なものであった。

「父はオレに言ったよ、この機会を絶対に逃すなってね」

彼は既に2019年のバレンシアMotoGPのデビューを果たした、負傷したポルトガル(訳注:オリベイラのこと)の代役だ。

「オレ、自分が素早く適応できたことに、びっくりしちゃった」

ダカールへの冒険は、まだまだ先のこととなりそうだ。

 

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◆解説by:

2017年はMoto2レギュラーデビューの年で、カレックスに乗っていたのだけど、シーズン前のテストで大怪我したり、シーズン中も成績は低迷し、結局そのシーズンはセパンで2ポイント取れただけ。なので2018年頭にダカールに転身しようとしていたらしい。

しかしその年、SIIチーム(アメリカンレーシングチーム)が、カレックスからKTMシャーシに乗り換えた。乗り始めからレクオーナにとっては感触がよく、成績が飛躍的にアップした。(格上だったはずのロウズとエガさんは苦戦してたのに相性なんかね結局KTMMoto2シャーシに完全に適応できたのってオリベイラ、ビンダー、レクオーナだけだったんだよな。しかも実質サテライトはレクオーナだけだね、すごい)2019年は、トライアンフ製エンジンとKTMシャーシの相性がすこぶる悪く、適応とシャーシ改善に時間はかかったが、レクオーナ本人は成長を見せており、手応えを感じていた様子。結果、KTMシャーシ勢ではビンダーに継ぐ2番手だったレクオーナが、ザルコ電撃脱退で空いたKTMのシートに、2020年、サテライトチームという形で収まった。実は、幼い頃に、中華バイクの次に手に入れたのが中古のKTMバイクだった。つまりイケル少年にとって初めてのちゃんとした自分のバイクは、KTM製だった。

どうも小さい頃、高身長ゆえか、トップスピードに欠けていたようで、先輩達のアドバイスも受けつつ、ロードレースから一度離れ、スーパーモタード選手権で修行をしたようだ。この経験は「雨だと強い」のルーツになったと見ている。ツルツル路面でマシンをコントロールしながら乗ることに長けているものと見受ける。

 

◆考察:

・「トップスピードが遅い」という事実が小さい頃から2021年まで変わっていないのが気になる。身長でかすぎ?体重重い?(2021年、181センチ)

・身長でかいのが弱点になっていたのはSBK現役時代のキャミアさん(記録が残る限り188センチ。二輪業界では超大型巨人)も同じで、そのキャミアさんの配下でイケルが走ることになったのが気になる。(キャミアさん、同類意識?)

・辛くなると「楽しもう」と言い出す傾向がある。前向きさを感じる。ネガティブをパワーに変換して燃やすタイプではなく、ネガティブを消そうとするということ。(逆に上で名前が出ていた同世代の若手や、ロレンソとオリベイラは辛さをパワーにできるタイプかなと思った。ビンダーは、辛くねーし、と言ってニヤつくタイプ。全部妄想だけど)

 

ちなレクオーナパッパは「このチャンスを逃すな!」だったけど、来年の人の親は真逆だったんだよね。KTMが競争力を持つまで様子見してたんでしょ。しかも結局他からオファーもなかったんでしょ。(ソース公式。1年くらい前の話。ムカつくのでここでは詳細に触れない。あの時から親子共々名前も書きたくないレベル。私の推しが貶められたような気分になる内容だったからだ。)

 

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◆個人の感想:

英語機械翻訳したものを読んでて、「イケルこいつたまにウザい」って思った箇所がある。2018バレンシアの節。マットさんだってがんばってんだよっ!2019年はマットさんにキレたり、2021年はニコさんにキレたりしてるのが、中継映像に映ってて草。氷山の一角なんやろなww(マットさんもニコさんも、サテライトのクルー≒運用エンジニアみたいなもんなんで、シンパシーしかない……運用部門じゃどうしようもないことは多いねん…)

……たまにウゼェのよ。「ブルノでミルのこと巻き込んじゃった!でもわざとじゃないよぉ?」「ポルティマオ2でミゲール巻き込んじゃった!でも前の周までは大丈夫だったんだもん〜」みたいなとこ

でもこの正直さも好きだ。嘘がないんだと思う。顔立ちのユルい可愛さとトータルで見て、なんかしっくり来るんだよね

結論:やっぱイケルが世界一かわいいぞ!!!

 

マットさんと2019年のアメリカンレーシングチームの話題が出たのでついでに主張しておく。

マットさん側のチーム、どうもQ1行きになると、出走を遅らせて、戦略練り直してたみたいなんだよね。で、成功すると残り7分くらいで、やっと出てきたレクオーナQ2進出できるタイムを一発でマークする。これがサテライトチームで実現できるのって、短時間で状況に合わせてセッティングに落とし込むだけの自信と実力、チーム力があるんだと思う!正直地味な存在ながら、あのチームは強いんだと思う。アメリカンレーシングチーム自体の母体で、元々ルティがチャンピオン争いしてたこともあるし。人員も看板もかなり入れ替わり続けてるんで、わけわからんことになってて、見てる側にとっては初心者殺しなんだけど。(レクオーナが過去に在籍してなかったら私は絶対変遷を理解できてなかった…)今年からはオールアメリカというアイデンティティを得たので、今後、私が特別推すことはないがw、幸せになってほしいと思う。

 

◆おまけ

2009年の話題が出たので、小さい頃の画像を本人SNSやスペインメディアなどから借り。

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9歳。これが記事で触れられた2位の図のようだ。イケル少年はトレードマークとして前髪にメッシュを入れていたので、下図のような集合写真でも判別しやすい。

 

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これが記事で触れられたKSBスポーツスクールでロードレースしてたころ。イケルは後列ど真ん中。KSBの写真では、イケル少年は必ずいいポジションにいる。センターとか、コーチの近くとか。成績がよかったのか、大人達に可愛がられる性格だったのか。

ちなみに前列にセルジオ・ガルシアがいる。ブロンドのマッシュルームカットの子。…こんな感じで推し以外の著名ライダーの子供時代も見れるのが楽しい。完全に親戚目線になっちゃうw

 

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これとか、2位はカネット(顔変わってねー!)だわ。まだカネットの全身が堅気だったであろう頃だね……

しかし子供時代のイケルはガチの美少年だな……。今みたいな「ユルかわ」じゃない。

 

比較用。2021ポルティマオ2の白飛びしてて童顔に見える画。(ニコさんに説教されてショゲてる風。こいついつも説教されてんな…)

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何がこんなに違うのかって、眉毛だ……。もうちょっぴり細ければ、マリーニ並みの美青年になりそう。イケル1回、アナスタシア(眉毛サロン)行ってみてほしい。……だが、太眉毛を貫くのもイケルの正直さの表れ、と言えなくもない。太眉毛のいなたい可愛さもまたよし。

 

追記:眉毛整えて垢抜けたイケルを見てみたい欲を抑えきれず、「Youcamメイク」っていうメイクアプリで眉毛だけ加工してみたw

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明らかにイケメンに分類していいクラスになった!!!なんかポンス兄弟みたいじゃない!?

が、整いすぎてて、没個性っぷりがすごい。一生かかっても顔と名前を一致させることができない自信がある

つまり、イケルの太眉毛は個性であり、特徴なので、これで正解だったんだ〜!

(YouCamメイクは女子にマジでオススメなアプリ。メイクの方向性に迷走したら、これで模索できる。私は自己分析に励んだ結果、似合わないコスメで爆死することが激減した。マジ便利な世の中になったものよ。冒険をしなくなったとも言うが…)