シーズンオフでもまだちらほらヘレステスト後のインタビューのチラ出しがある。ちょっと目を離した隙にガンガン記事が上がるので油断も隙もならない。
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https://www.speedweek.com/sbk/news/186169/Testfahrer-der-Werksteams-Was-sie-koennen-was-nicht.html
ー厳しく制約されたレギュレーションにより、認証済みのバイクに何か変更を加えることはほとんどできなかった。テストの制限は進歩をより困難にした。そしてホンダは、2020年3月以降に世界中で政府によって課せられた渡航の制限や禁止により、不利益な立場にあった。日本人技術者はテストもレースもなしに、開発を続けることをやむなくされたのだ。カワサキとヤマハには日本人がいるが、そう多くはない。
キャミアさん「先週のヘレスでのテストには、日本人は誰も参加していません。全てビデオ通話を通して対応しました。日本人技術者が現地にいる時とは違っています。我々のためのベーシックな仕事をしてくれるライダーが1人日本にいます。しかしヨーロッパにはテストチームはありません。日本からパーツを入手して、我々の(レースに出る)ライダーが、新しいパーツがほしいかどうか判断します。こういう状況下でバイクを改善させるのも、最大限活用するのも、とても時間を要するんです」
→つまり、やっぱりブラドルさんはMotoGP専用なんやね。日本のテストライダーって誰なんだろ、具体的な名前がなかった。
なお、記事には「ドゥカティはミケーレ・ピッロ達をV4Rに乗せるし、ヤマハにはニッコロ・カネパがいるし、BMWにはマルクス・レイテルベルガーが控えている」とある。…カワサキは??
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・ホンダのルーキーは救世主か?
https://www.speedweek.com/sbk/news/186211/Honda-in-Superbike-WM-2022-Rookies-als-Heilsbringer.html
ーMotoGPパドックにルーツを持つ2人のルーキーはヘレスのテスト中、すぐに目を引くラップタイムを達成した。
キャミア「チームに新しい血が入ったかのようです。若いライダーほど新しいパッケージに慣れるのは容易です、このクラスの経験がないからです。我々には良い技術者がいて、よいベースがあって、競争力のあるバイクとパッケージを提供できると信じています。彼らのポテンシャルを信じる主な理由としては、バイクにより容易に適応するとろこです、その一方、年輩のライダーはバイクを他のものに変えようとするのです。
彼らには平穏にスタートしてほしい、向上していき、それから表彰台にステップバイステップで近付いていってほしいです。我々は彼らに優勝してほしいですが、彼らにとって多くの初めてのトラックや状況があるということも理解しています。全てに時間はかかります。もちろん、すぐに競争力を持つことは、彼らにとっての最大の使命であることもわかっています。従って、シーズン全体を通して、良い成長を見ていきたいと思います。」
ーしかし技術的に追いつくために、ホンダにはやるべきことが沢山あることは明白だ。レクオーナとビエルヘはFirebladeについて、15歳年上の前任者達と似たコメントをしたという。
キャミア「我々が取り組むべき分野を理解しています。バイクのいくつかの部分に、まだ改善が必要です。基本的に、少しづつ全部ですね、電制、エンジン、シャーシです。うまくいけばこの冬、いくらか調整できるでしょう。新しいパーツを供給できますし、うまくすれば表彰台と優勝に近付けることでしょう」
→ステップバイステップ。ニコさんがいつも新人に対して言ってるやつ。イケメンはせっかちではない。
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・キャミアさん、マネージャー就任からの1年を振り返る
ここ数年の色々も触れられており参考になったので、発言部分だけでなく、ほとんど全文訳してみた。
https://www.speedweek.com/sbk/news/186207/Seitenwechsel-Neue-Honda-Erfahrung-fuer-Leon-Camier.html
ー2018年の7月から、レオン・キャミアは恒久的な怪我人だった。その時は鈴鹿でのテスト走行中に頚椎を骨折した。2019年の3月、SBKのタイでの2回目のイベントで、ティティポン・ワロコーンが彼の目の前で転倒し、避けることができなかった。脛はほとんど骨折し、膝は損傷した。
2ヶ月後、キャミアはイモラでデジャヴを感じた。
キャミア「コルテセが私のすぐ目の前でハイサイドを起こしました。私はどこにも避けられず、彼のバイクに衝突しました」
ーキャミアは右肩靭帯の重度の負傷に苦しんだ。2019年9月、彼は恐れずマニクールでカムバックを果たすも、11月のアラゴンで、当時の新しいチームであったBarniドゥカティでまたも転倒を喫した。彼は2020年シーズン全体を見送ることを余儀なくされた。肩の力はレースを続けるのに十分ではなかったのだ。キャミアは2021年のSBKでシートを探すことはしようとしなかった。彼はBSBでキャリアを続けるべきか深く考えた、2009年にヤマハ機に乗りチャンピオンになった場所だ。
そこにホンダからのオファーが来た。2021年1月にホンダ・レーシング・コーポレーションを退職したジャウメ・コロムからチームマネージャーを引き継いだのだった。
キャミア「私にとって偉大な機会でした、ビジネスとしても、人間としても」
ーキャミアはそう強調する。新しい使命へ、献身的にその身を捧げ、ライダーであるアルバロ・バウティスタとレオン・ハスラムと共に集中してシーズンを経験した。
キャミア「多くの分野で学ぶべきことがあります。ライダーとしての前の仕事と今の仕事は、全く違っています。ホンダはとても賢くチームを作り上げました、いい人たちが私の周りにいますよ。アルベルト・プーチとHRCの連携体制はとても密接です。彼らは私の意見を尊重し、私はすぐに多くの責任を持てるようになりました。外から見れば私という人事はとてもリスキーに見えるでしょうが、私は制御された環境にいますので、大きな間違いは起こしようがないんですよ。私は仕事を楽しんでいます」
ーホンダは2021年、最年長のライダー二人組を擁した、それぞれ37歳のバウティスタと、38歳のハスラムだ。2022年、この最大のバイクメーカーは、イケル・レクオーナ(21歳)とチャビ・ビエルヘ(24歳)を起用し、最も若いワークスチームとなる。
キャミア「年長のライダーと働くことは、若いライダーと働くこととは同じようには行きません。私はハスラムとうまく仕事ができました、彼は今年、パフォーマンスに波があり、負傷もしました。しかし彼は私の意見に耳を傾け、シーズンの終わりにかけて、意義深い進歩を遂げました。ライダーにとって、チームマネージャーからサポートを受けるということはとても重要なんです。私は若いライダーが何を必要とするのかを理解していますので、大いに貢献できると思いますよ」
→元記事のサムネがイケメンすぎてやばい。この負傷歴が列挙された記事と併せて、薄幸の美男子という感じ。貰い事故多すぎ…。
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・レクオーナは左手の手術をしたらしい、インスタのコメントまとめ記事
https://www.speedweek.com/sbk/news/186181/Iker-Lecuona-liess-Honda-Lederkombi-im-Krankenhaus.html
ーヘレスでのテストで新しいマシンCBR1000RR-Rを知ろうとしたが、2日目に左手の小指を骨折した。
7「バイクとチームとの初めてのコンタクト、とっても嬉しかったぁ。でもオレはまだまだいっぱい学ばなきゃいけないことがあるね。
第12コーナーで転倒して小指を折っちゃったから、初めてのテストを終えなきゃいけなかったよ」
ーレクオーナは指に添え木をする代わりに、手術することを決め、今週、バレンシアにあるIMED病院へ行った。この病院には、さまざまなシリーズのレースドライバー達がよく訪れるのだ。彼はエドゥアルド・アレプス医師の手術を受け、サイン入りのホンダのレザースーツを贈った。
7「IMEDバレンシアに心から感謝しています、特にエドゥアルド・アレプス先生と彼のチームに。いつも素晴らしい治療をしてくれるんです」
ーレクオーナには回復するための十分な時間がある。ホンダの次のウインターテストは2月まで開催されないものと予測されている。2022年スーパーバイク世界選手権はモーターランドアラゴンにて、4月頭に始まる。
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◆おまけ
キャミアさん、バウティスタよりもハスラムと仲良くやれたみたい。まあイギリス人同士だものな(ハスラムさんはイギリス顔に見えないけど…ついスペイン人かと思ってしまう)
この拾い画、平和って感じでいい。
ヘッドフォンのずらし方に個性が溢れる………