2個に分けた後半。テストの内容とかを含めたらとても長くなった。
今回、私の精神が辛かった。主に水曜のテストについて…本人のコメントで基本的には救われることが多いのだけど、今回は逆にしんどくなった…。
◆テスト日のTech3公式コメント
(前夜雨が降って、午前中はミックスコンディションでリスクをあまりおかしたくないから、ランチタイムごろにアスファルトが乾くのを待ったとある。)
27「午前のコンディションはヘンテコだったんだよね。もっとウェットだったら、トラックに出ただろうけど、かなりのミックスだったから、午前中は出ずに、午後だけ乗ることにしたんだぁ。いい感触があって、向上したよ。テストでは(人の後追いをしないで)ずっと一人で走っていて、ペースは良くなったし、バイクのいい感触は増大したんだ。反応はよくなってる、ちょっと転倒しちゃったけれど。オレたちはいつものベースにちょっと違ったことを試してみたよ。全体的に、今日はかなりハッピーです」
◆メディアの記事
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・これはミサノ決勝レース後のMotosanのインタビュー。もうこの時点でしんどい。イケルイライラモード。
ーすごくクリティカル(批判的、重大)なバイク
27「オレたちのバイクはクリティカルすぎるとオレは思う。バイクが、少なくともアスファルトが変わったり、温度とか何かが変わったりすると、完全に別物なんだ。バイクが完全にイレギュラーなものになって、そういうので作業するのは難しいんだよ、マジで。オレ個人が夏休みの後に進歩できたのは本当のことだよ。でもここでは、もはやオレの問題じゃない、バイクの問題だよ、オレたちが見て来たことによればね。ミゲールがこれまで複数回優勝して、今はトップから40秒離れてるなんてオレ信じられないよ。知らんけど。最終的には、オレたちが理解できないような超クリティカルなバイクなんでしょ。レースの前半は目標のところにいた、ブラッド・ビンダーと先頭グループを追っていたし、それでもまだオレには、うまくやるための選択肢があると感じていたんだ。でもできなかった」
ー結果に対してフラストレーションが膨らむ
27「たった今、オレはすごく不満だよ。火曜日(公式テスト)にやりたいことをできるとは言い難い。オレは、オレたちは、やってはみる。でも今聞かれたら、バイクに乗りたい気分にすらならないと言いたい。一番不満なことは、オレたちが3日間苦しんで、オレたちの背後にある真実がほとんどわからないってこと。何を試すって言うんだろう?わかんない、まだチームとその真実について話してない。(今日レース後にやったことと言えば)転倒して、トラックに転がって、3回叫んで、ちょっと安らいでから、ボックスに戻って、オレに何が起きたか説明して、帰って兄とマネージャーとコーヒーでも飲んだよ」
27「オレはちょっとリラックスしないと。そしたら行くよ、そんで火曜のプランについて話し合ってみる。でもまあ、オレたちが明確にしていることは、次のグランプリか、次回ミサノに戻ってくるときのために、何かを見つけなきゃいけないってことです。 何も見つからなければ、また週末苦しむことになるね」
(スペインDAZNのインタビューでも「オレはとてもイライラしてるよ、もし聞かれたなら、バイクに乗る気ないって言いたい」と言ったらしく、ツイの動画引用あり、日本のIPは弾かれて見れん…)
ーミサノ2に際して変えなくてはいけないことは
27「全部変えたいと、オレは思う。フロントが快適だと思ったのは間違いない、けどバックは違う。わかんない、なんて言ったらいいかわかんないよ。どのサーキットでも、それまでのとは違ったバイクになっちゃうんだよ。レースごとに向上して、いっつもギリギリQ2に行けるように闘えて、後方からスタートでもトップ6とか7とかに入れて、なのに、突然20位になっちゃうんだ。なんで?オレはわかんない。誰かオレに説明できる人がいるかもわかんない、だってオレたちが迷子になっててわかんないんだもん。オレたちは状況に直面しないといけない、それだけ」
27「不満だ。この週末すごく不満だった。オレ自身に対してじゃなく、全体的なこの状況に対して。チームのことじゃない、オレのことじゃない、オレたちが直面しているこのちょっとした状況みたいなことだよ。本当に腹が立った。転倒した時、どうしてバイクがあんなひどい動きをしたか理解できなかった。最初はいい感じだった、でも突然突然変わって、ひどく悪い感じになった。わかんないけど。詳細がないから、なんとも言えない。最後には直面する必要がある。向上して、前の方で闘う必要がある、たとえそれが難しくても」
ー公式テストは初日だけの参加
27「うん、オレは1日だけしかテストないよ。2日目は出ない」
ーガードナーとフェルナンデスは2日目に出るねえ?
27「それについてはしゃべりたくない、マジで。オレは火曜は出ます、水曜は出ません。それはオレの都合ではありません。話したくありません」
ー2022年の正式アナウンスマダー?
27「何も言えることがないよ。オレは言いたいけど、まだしゃべんないほうがいいんだ」
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・ミサノ公式テスト初日参加後のレクオーナのコメント(なぜか記事のタイトルに年齢明記するspeedweekさん)こちらはイケル忖度モード。
https://www.speedweek.com/motogp/news/182042/Warum-KTM-Pilot-Iker-Lecuona-(21)-nicht-aufgibt.html
27「もし力を拡張して全力投球できたら、それは一番自分自身のためになることなんだよ。オレはレーサーであって、先頭の人たちと前の方で闘いたいんだ。オレは来期このチームにいないってことはもう秘密のことじゃないね、でも出来うる最高のやり方でレースを終えるのは、オレにとってとっても重要なことなんだ」
27「オレたちはレースごとに考察をして、最終的にはチャンピオンシップランキングでよりよい位置に入りたい。だからリザルトに影響を与えないように、オレは闘志を保ち続けるよ」
27「(テストでは)とても快適だった。週末と比較して向上できた。ペースが0.5秒以上上がったんだ、誰のことも後追いせず、自力でやったんだよぉ」
27「オレたちはブレーキングにフォーカスして作業しました、週末に問題だった部分だからね。ブレーキがフィットしないと、バイクは不安定になるし、加速する時スピードをロスしちゃうんだ。オレたちはこの分野を、次の点に取り組む前に、より詳しく向上させていこうとしているよ」
27「オレたちはいいペースがあると思います。最後に新品タイヤを使ってちゃんとしたタイムを出せましたが、もっと1周のスピードを速くできそうです」
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・公式テスト初日のインタビュー(Motosanにしては内容が薄目だなーと思ったら、ライターがいつもと違う人だァ…)
ー最初で最後のテスト日
27「短いテスト時間だった。朝は雨にしては十分じゃなかった。ウェットでも試したかったんだよね、週末に転倒しちゃったから。でもそれには十分じゃなかった」
午後は路面が乾いた。
27「4時間テストができた。一人で走って、いくらか進歩することができたよ。ペースは0.5秒早くなった。オレたちかなり向上したけど、主な目標はブレーキの改善なんだ」
27「1日の最後には日が落ち始めて、参考になる人もいなくて少し苦戦したよ。でも10月にここに戻ってくる時には、もっと接戦したい」
ーテスト2日目に参加しないことについて
27「オレの(帰国の)フライトは明日だよ、だから明日は参加しない。そのことについては話したくないよ。すごく腹の立つ状況だし、理解しかねるよ。賛成できないけど、受け入れないといけない。朝のコンディションにも関わらず、オレたちはベストな仕事をした。ミサノの2回目のレースでは、オレたちがどういうレベルかを見ることができる」
ー残りのシーズンについて
27「可能な限りベストな順位で終えたい。ただ目の前のレースのことだけを考えるよ。オレを信じてプッシュしてくれる仲間達と一緒に。彼らのためにも、オレは今まで通り闘志を持ち続けるよ」
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・今回、一番詳しいインタビューを載せてるメディア見つけた!(上2つの記事は飛ばしてこれだけ読めば十分だった)
イライラモードの原因、はっきりわかんだね。
ーテスト初日のサマリー
27「短いテスト時間だった。朝は雨にしては十分じゃなかった。ウェットでも試したかったんだよね、金曜日に転倒しちゃったから。でもそれには十分な雨じゃなくて、トラックに出ないことを決めた。完全に乾くまでは乗れなかった。午後は路面が乾いて、4時間テストができた。オレたちはペースを向上させることができたよ、ずっと一人で走ってたのに。10月に進歩するための何かを見つけられるようにしたんだ。オレたちはそれを掴めたと思う。ファステストラップについてはそうではないんだけど。オレ転倒しちゃったんだ。1日の最後には日が落ち始めて、参考になる人もいなくて少し苦戦した。でも進歩することと、10月に接戦することに集中し続けたよ」
ーこの日の1番のポイントはブレーキの改善
27「向上したことは間違い無いよ、後追いしてない状態で、ペースは0.5秒上がったんだ。オレは主にブレーキングにフォーカスした。週末の間は、本当に問題があった点なんだ。でももしブレーキングがうまくいかないと、バイクを旋回させられないし、アクセルを開けることもできないんだよ。第一の目標はバイクをうまく止めることで、これについては改善できたよ」
ーKTMは彼に「新たしいものを供給し続ける」
27「うん。彼らはテスト用パーツとか電気系統とかをくれるね…この点については特に文句はない。オレが試して、好んで、シーズンの終わりまで使わせてもらえるものを、彼らが手入れしてくれるのには感謝してるよ。彼らにとってもいいことでしょ、KTMが進んでいるってことは」
ー2022年型RC16がトラックに出てくるかどうかは不明
27「正直知らないし、オレは気にしない。2022年にはオレここにいないもん。もし試せと言われても、やらないと思うけど」
ーSBKホンダでの将来は告知間近
27「オレは決心して、ほとんど(契約処理は)終わってる。たった今は言えないけど。彼らが公開してほしいと言う時までは言えない。オレはこの決定に安心してるし、嬉しいよ。オレの将来はすごく前向きだと思うよ」
ーテスト2日目には参加しない
27「オレの帰国のフライトは朝10時、ここには来ないよ。そのことについては話したくないよ。すごく腹の立つ状況だし、理解しかねるよ。賛成できないけど、受け入れないといけない。朝のコンディションにも関わらず、オレたちはベストな仕事をした。ミサノの2回目のレースでは、オレたちがどういうレベルかを見ることができる」
ーガードナーとフェルナンデスは2日目にTech3でKTM機に乗る
27「彼らがどのバイクを試すか知らないけど、オレのなんだろうなと予想してる。だってここには他にないもん。彼らはオレのバイクをテストする。それだけ。この話題についてはこれ以上しゃべりたくないよ。オレにはどうにもならないから」
→そらイライラもするわなあー。週末はなんかやたらマシンの調子悪いし、改善の機会は1日に減らされた上、自分の大切な我が子のようなバイクを勝手に乗り回されて、最後の味方であったはずの自分のチームをシーズン中に奪られるとか、もう聞いてるだけで吐きそう。KTMの株価下がればいいのに…。
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・一方、対照的に2日目に来期ライダーを乗せるけど、その方がいいとペトルッチ談(来期もKTMだし忖度モード)
https://www.speedweek.com/motogp/news/182040/Danilo-Petrucci-(KTM)-Besser-wenn-Remy-faehrt.html
要約抜粋すると
・バイク乗るの好きだから、テスト初日もモチベーションはあるで
・コーナー進入時にリヤタイヤがプッシュするんでブレーキを離せずうまく旋回できないというのが問題。問題はわかったけど明確な解決策を見つけるのが難しいのが問題。セットアップ試したけど完全に状況をかえることはできんかった。
・(来期もダカールでKTMファミリーに残るなら新パーツのテストやればよかったのでは?と言われ)KTMは一番小柄な人と誰よりも大柄な人をテストライダーにするわけにはいかない、ダニとワイのこと。ワイは他ライダーに比べて重すぎる。ヴァレンティーノより少なくとも10〜12キロ重いし、昨日マルティンとディナーで会ったら、少なくとも25キロくらい差がありそうに見えたわ。ミリメートルとか1000分の1秒とかの話をするときには、この差はデカい。KTMは軽めのライダーが多いから、新パーツは自分達でテストしたほうがええ。
・レミーはええライダーやし、ワイらはテストすべき新パーツもないし、今までテストした新パーツが(問題解決に)完全に役立つわけではなかった。だからレミーが乗るならそのほうがええ。
・ラリーバイクに乗りたいものだけど、12月までは待たんとな。
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https://www.speedweek.com/motogp/news/182052/Raul-Fernandez-Was-er-vom-MotoGP-Debuet-erwartet.html
→ミサノのFP3で「エステバン・ガルシアがテクニカルディレクターとしてKTMに戻って来て、KTMとTech3の技術的橋渡しをサポートする」って実況されて、ガルシアさんがインタビュー受けてたんだよね。今までニュース記事になってなかったのだけど、ようやく、ここの最後の部分で触れられている。
これが例のKTMのCEOが言ってた、Tech3を手厚くサポートして、プラマックレベルに引き上げるってやつか。ガルシアさんって、ヤマハに突然クビにされてしまった元ビニャーレスのクルーチーフ。この人といい、ビニャーレスといい、即刻転職先決めてて、社会人として羨ましい限りっすわ。やっぱ専門技術があると強いんだろうな。
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・ポンスレーシングとかドカワークスとかのスポンサーやってるFlexboxがMotoGPのスポンサー業を来期はすべて降りるらしい。ペトロナスみたいなことしてるね。コロナ恐慌だね。
https://www.speedweek.com/motogp/news/181721/Schock-fuer-Gresini-Sponsor-Flex-Box-steigt-aus.html
→興味深かった点として、MotoGPのチームは年間で最低でも1500万ユーロの予算が必要と書いてある。
1500万€っておいくら万円なの?ってGoogle先生に聞いたら約19億4805万円って出てきた。1つのチーム運営するのにこんなかかるんか…。マシン代、輸送費、人件費…お金かかるわなあ…。
過去のMotoGPクラスにはPay riderと呼ばれる人達がいたけど、あの人達が一番すごかったんじゃないの!GPマシンに乗る才能も、資金のバックグラウンドもあるって最強だろ。
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◆動画
https://www.motogp.com/ja/videos/2021/09/21/オフィシャルテスト-ラウンドアップ/395076
→テスト初日のインタビュー集の最後にレクオーナ登場。かわいい。言ってることはほぼ上記の各コメントと同じだけどぱぱっと簡単に訳。
27「朝はミックスコンディションだから出ないことにした。もっとウェットなら出たかったのに。レインだとオレは速いから、さらに向上したかったけど。でもとうとうミックスで….。午後だけ乗ることにした。向上できたと思う。全部のラップを一人で出した。ペースは週末と比べてかなり良くなった。反応はいいし感触もいいし。ちょっと転倒したけど。ベースに少し変化を加えた。よく機能することもあったしそうでないこともあった。全体として、最速タイムはもっと出せると思う、もっとバイクを向上するための時間があるから。でもかなり今日の結果にはハッピーだよ」
https://www.motogp.com/ja/videos/2021/09/21/オフィシャルテスト-インタビュー/395079
→ポンシャラルさんのインタビュー。
レクオーナ+ニコチームのエンジニア勢がフェルナンデスを交えて会話する姿が少し映る。引き継ぎ会やな……イケル、よく耐えたね…えらいね…。
というわけで、来期のフェルナンデス担はニコさん。やはり「3人目の若いスペイン人(かつ現ベルベーナチームにMoto2時代のガードナーのメカニックがいる)」の観点でアサインされたかな。なんか上記のspeedweekの記事によると、フェルナンデスは180センチあるらしく、ほぼレクオーナと同じ身長なのも理由かもしれない。
もしかすると、現ベルベーナチームはクルーチーフがアレクサンドルさんに代わるかもね…
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◆個人の感想
今までで一番苦痛な週だった。
なぜ、シーズンが終わるまで待ってくれなかったのか。そうしたらシャットアウトするだけだったのに。
誰かの幸せを祈った分、他の誰かを呪わずにはいられない。あたしたちオタクってそういう仕組みだったんだね。
あたしって ほんとバカ………。
何一ついいことなかったような気分になってしまうけど、下記の通り、推し自身は最高にかわいいですし、推しを見れることはオタにとって最大の幸せです……。(と、ネットの海に吐き出すだけでも少し楽になった…ありがとう、はてなブログ)
ポジティブに考えるとしたら、推しがイライラを我慢せずメディアに伝えているのは安心かも。逆に、こんな腹の立つ状況で、無理して我慢してたらもっと見てられなかったかも。
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◆おまけ お気に入りキャプ
・ミサノ公式テスト初日。レクオーナのインスタのストーリーズから
ぐわあああああああ可愛い…これ24時間で世界から消えちゃダメなやつ…。
「Iker Lecuona pretty cute adorable」とかのキーワードで画像検索する後世のために、ここに最大画質でアーカイブ化しておきますね…(謎の義務感)
こんな可愛い子の写真撮り放題とか、私はイケルの兄になりたい。。。。
・Tech3のインスタ投稿動画のキャプ。
わーレクオーナかわi………………ハム????
左上に「Iker La C〜〜(判読不能)」って書いてある。(→もしかしてフレンチダジャレかな…)
クルーのおふざけプリントが来るのは、去年のアラゴン以来かな?去年は「ドーラといっしょに大冒険」だった(しかもバレンシアの欠場時もこのネタを引っ張ったw)これもマジで謎で、「イケルがTech3でドーラポジション?」と海外コミュで考察されてた。……ハムは謎。
この下の画像見るに、少なくともレース週の時点で既に貼られていたのか。(あと前回エントリーのFP2の様子でも、チラッとテープが見える)………ハム…??