NOZOTOWN

WSBK/Rebel250/台湾/音楽。HRCイケル・レクオーナくんガチ勢。

New Order "Procession" 歌詞和訳

1ミリもバイクネタじゃないんだけど、大昔に死んだ音楽アカウント動かすのも面倒なんで、もうバイク垢に書いちゃおうっと

 

私はイギリスのロックバンド、New Order(とJoy Division)の大大大ファン。

私が高校生の頃にGet Readyで再結成して、それ以降はずっとリアルタイムで聴いている。関東の来日公演はだいたい全部行ってるはず。自分の人生のいろんなところで鳴っていた、思い入れが一番深いミュージシャン。

もちろん2021年に予定されていた来日公演も、全公演チケットを押さえ済みだった……来年の延期公演、本当に実現するのか。他にもいくつか洋楽ミュージシャンのチケットを押さえてあるけど、私自身は絶望的だと思っている……うーん。

 

特にBernard Sumner(以下、バーニー)のファンで、声も顔も歌詞もメロディのセンスも、ライブ演奏がくそヘタクソなところも、出自(自伝の内容すばらしい、和訳も出版されてる)も、発言内容も(最近追えてないごめん)、全部大好き。太ってもお爺さんになっても本当に大好き。我が人生において「世界一可愛いと思った人間ランキング」「我がアイドル、推しランキング」堂々の一位が常時バーニー、これは私が高校生の頃からずぅぅっと変わらない。

(2位が早くもレクオーナ!去年いきなりポッとバーニー並みに萌える子を発見できたんで、私にとってレクオーナの可愛さは脅威その内、バーニーを上書きするかも本人の成長次第。見た目も性格も立ち位置も全然違うタイプだけど。垂れ眉くらいしか共通点ないけど。可愛いもんは可愛い〜)

 

サブスク系のサービスに入っていると、NOの他にも無限に聞くべき音楽が存在するから、日常的にNOだけを聴いているというわけではない。

(最近はフジロックの中継で砂原良徳DJセットがよかったんで、METAFIVEを今更聴き始めた。あんまYMOは好きじゃないんだけど、METAFIVEは全体的に楽曲がいいね、Anodyneが歌詞含め特に好き。フジ中継では我が青春のバンド、NUMBER GIRLももちろんよかった、わざわざ去年沖縄まで遠征したくらいには好き。あとベタなこと言っちゃうけど、上原ひろみもめちゃくちゃよかった、インストオンリーなのに1.5時間、飽きが皆無なんてのは物凄いな。いつか私もロックの現場で聴きたいね。)

 

まあそんなかんじで、MotoGP見てない時は四六時中、新しい音楽を聴きまくってるんだけど、それでも1年に何回もNOは聴いている。(Be A Rebelはレブルに乗る時のテーマソングやね!毎回ヘルメットの中でインカムで聴きながら乗ってる!)

 

そんでなんとなく今日聴きたくなったこの曲、やっぱりこれも初期NOの他の曲に漏れず、イアン・カーティスのことを歌ってるように聞こえるなあと気がついた。せっかくなので珍しく歌詞対訳してみた。意訳と補足を含む。

もはやライブではやらないドマイナー曲だけど、ネット上で他に和訳してくれてるページを見つけられなかったから、自分でやってみた。

 

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procession:

  1. 〔式典の参加者などの〕行列、車列
  2. 前進、〔前への〕進行
  3. 〔人や車などの列の〕行進
  4. A procession of people entered the new department store. : 人々の行列が新しいデパートの中へと入っていった。
  5. 〔整然とした〕推移、継承、継続

 

    この曲のタイトルでは、葬列を意味しているんじゃないかと思ってる。

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New Order

"Procession"

 

◆歌詞和訳:

これに終わりなんてないよ

君の顔をずっと見てきた

でも僕には、君が置いていったはずのこと全てのうち、全部は見分けられない

それって問題だよね、

きみの人生の全てがそこにあったのに

 

君に、(君固有の)視点のない世界を見せようとすると

ただそれはモノクロになっちゃうだけ

夜になると寒くて

君は心も含めて背を向けたいんでしょう、

立ち去りたくなる欲求を満たすための、逃げだよね、

一人になるための。一人に、独りに、孤独に

 

これに終わりなんてない

僕は目を背けることができない

別のイメージのことなんだけど、同じ場面の。

離れる余地も、目をそらす余地もない

人生が日々おかしくなっていく

僕は努力するんだけど、この態度は鎮められるようなタイプじゃないね。

奴らがなんて言おうと

人は夜中に心を打ちのめされるものなんだよ

夜中に心があんたを打ちのめすんだよ

夜中に君の心が、君を打ちのめす

夜中に心が、君を打ちのめす

 

◆現文:

There is no end to this

I have seen your face

But I don't recognize all these things

You must have left behind

It's a problem, you know

That's been there all your life

I try to make you see the world without a view

That just turn black and white

At night it gets cold and

You'd dearly like to turn away

The escape that fills

That makes you want to turn on heel

Alone, alone, alone, alone

 

There is no end to this

I can't turn away

Another picture but the scene

Is still the same

There is no room to move

Or try to look away

Remember, life is strange

The life keeps getting stranger every day

I try so hard but this attitude's

A type that won't subside

No matter what they say

Remember your heart beats you late at night

Your heart beats you late at night

Your heart beats you late at night

Your heart beats you late at night

 

前提:

バーニーの歌詞は、特に初期は、大半がイアン・カーティスのことを歌っているように聞こえる。本人がそう公言している「Blue Monday」を含めて。

 

元バンドメイトで1980年に首吊り自殺をしてバンドのキャリアを終わらせたイアン。イアンの死はバーニーにとっては大いに衝撃があったそうで、自伝やインタビューで、バーニーはたびたび「Joy Divisionやバンドとしてのキャリアが終わったことよりも、友人の1人が死んだことの方にショックを覚えた」と話している。

 

映画「コントロール」で描写されてる通り、イアンは最初、薬を大量に飲んで自殺未遂を起こした。その後、かつ自殺を完遂する数日前、妻子の暮らす家には帰らず、バーニーの家に1週間ほど居候していた。その時、バーニーは「イアンは夜遅くまで起きていた」と言う。その頃、2人で墓場の近くを通りがかった時、バーニーはイアンを励ますような言葉をかけて、「失敗してよかったな、もし自殺未遂が成功してしまっていたら、あんな風に墓場に入っていたかもしれないよ」と話した。イアンは素直に、バーニーの言葉を肯定したから、もう自殺するような真似はやめるように見えたという。

その数日後、首吊りという、成功率の高い方法を選んで、イアンは自殺を遂げた。

イアンが自殺する夜中の前日=Joy Divisionアメリカツアー出発の前々日、イアンはバーニーとブラックプール(イギリス北西部の、ビーチがある観光地域)に遊びに行く約束をしていた。しかしイアンはそれを電話でドタキャンした。そのため、生前のイアンと最後に会話したバンド関係者は、バーニーであるとされている。バンド関係者で一番距離感が近く、一番衝撃を受けたのはバーニーであることは容易に想像できる。

 

残ったJoy Divisionのメンバーは、New Orderとして音楽活動を再開。イアン亡き後のボーカルは、なぜかバーニー。別に歌は上手くなかった、全員下手だった。バーニーよりはまだドラマーのスティーブン・モリスの方が声質がしっかりしていてマシだったという意見まである(ブートレグを漁るとモリス版Ceremonyを聴ける。今はようつべに落ちてるだろうか。確かにモリスもイアン同様に身長が高いから、テナーで深い響きのある声質だ)

バーニーがボーカルになった経緯がいつも有耶無耶。ただ、バーニー、モリス、フッキーの3人でボーカルコンペをした後、「全員下手やがどうすっぺか……」ってなった時に、「バーニーが、最後にもう1回僕にやらせてくれと泣きついたから、ボーカルはバーニーにやらせた」とフッキーが証言したことがある。バーニーはイアン以外のボーカルの後ろでギターを弾きたくなかったのだろうか…(多分、それをやったのは”Stray Dog“にゲスト参加したイギー・ポップに対してだけなんじゃないかと。バーニーはボーカリストとの共演は複数あるが、ニール・テナントもビリコーもプライマルの人も、バーニーとのデュエット形式で、ボーカル役を全て委託しているわけではない)

NOの歌詞のクレジットにはメンバー全員の名前が記されているが、大半をバーニーが書いている。

 

そんな感じで今に至る!(40年ぶんの説明をはしょった)

※全部出典を明確に書けなくて残念。私ののうみそには入ってるけど、原典がない。数年前、私が生まれ育った実家を取り壊した時に、めんどくて数百冊の音楽雑誌をそのまま捨てちゃったのよね。。。

 

◆解釈:

この歌詞、バーニーがイアンに自殺を止めさせようとしていたけど、失敗した……無理だったんだよ……ってことを歌っているね。

 

バーニーはイアンの表情を間近で見てきたし、イアンは言葉ではわかったって言うけど、本当にまたやるなんて、首吊るなんて思わなかったと。自殺なんてしないで気楽に生きろと言った(らしい、本人曰く)けど、本人の魂には伝わらなかったと。

2番は、バーニーはイアンの目線(=Another picture)を想像している。本妻と想い人との間で、病気で、バンドの突然の成功で、彼の人生はおかしくなっていくけど、距離を置いて時間に解決してもらうことは許されない状況。

バーニーはただ友人として、イアンを思いとどまらせようとするしかないんだけど、やっぱり心を入れ替えるほどには聞いてもらえなかった。こころの患いって、夜中に悪化するんだよね(一般的に。新しい朝が来るのが怖いんじゃないの知らんけど)

1980年に起きたその事実を、1981年のバーニーは考え続ける………そんな歌なんじゃないかと解釈した。

 

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象徴的な写真。語りかけるバーニーの言葉は、イアンに届かない。